第一次世界大戦の塹壕と銃剣

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Bunzo @Kominebunzo

銃剣は象徴的な存在で歴史も長く戦争が火力戦となって補助的存在に退いたとの印象があるけれどもちょっと違う。銃剣はそれが最も頼りにされたその頂点で「役に立たない」ことが露呈した。本気で敵兵を殺そうとするとどうにも実用性に乏しかった。それが広く認識されたのが第一次世界大戦。

2015-05-27 09:54:20
Bunzo @Kominebunzo

第一次世界大戦時の教範は銃剣で敵兵の急所、首、心臓、鼠蹊部を刺せと教えるのが一般的。解剖学的には正しくても首は狙い難く心臓を刺すと抜けない。鼠蹊部を刺せば相手の上半身が倒れて銃を掴まれマゴマゴしていると自分が撃たれるか刺される。歴史ある武器がなぜこんなに役に立たないのか。

2015-05-27 10:00:37
Bunzo @Kominebunzo

近世の野戦で銃剣突撃が戦闘の頂点だったのは事実でも密集隊系の歩兵が銃剣突撃の範囲まで隊列を保ち肉迫できれば突破はほぼ成功。敵兵は銃剣を構えた歩兵の密集突撃で銃剣に追われて退却するもので、銃剣は相手の命を取る道具ではなく戦闘の最終段階で大勢で突いて戦意を喪わせるのに役立った。

2015-05-27 10:10:56
Bunzo @Kominebunzo

第一次世界大戦の塹壕戦では銃火をくぐり抜けて塹壕内に飛び込まれると深い溝の中の敵兵は背中を見せて逃げられず死ぬまで抵抗するしか道が無い。相手の命を取る道具として銃剣に初めて実用性が求められる。「抜けない」「折れる」と歩兵の象徴の評価が地に堕ちる。銃床で殴り合いが始まるのがこの頃。

2015-05-27 10:19:55
Ideyoshi @Ideyoshi

@Kominebunzo そこで塹壕掘りスコップですか

2015-05-27 10:26:15
Bunzo @Kominebunzo

@Ideyoshi これが違うんだな、いったい何年SUDOさんと付き合ってるんですか。「木のバット」ですよ。釘付きの凶悪な木のバット。

2015-05-27 10:28:51