【日本衛生学雑誌Vol.70 (2015) No. 2 大規模原子力事故時の遠隔地における放射線被ばくへの対処―長崎に飛来した福島第一原子力発電所の放射性物質からの推測―】Yurihiranumaさんのツイートまとめ(2015.6.3作成)

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

日本衛生学雑誌 Vol. 70 (2015) No. 2 p. 149-160 大規模原子力事故時の遠隔地における放射線被ばくへの対処 ―長崎に飛来した福島第一原子力発電所の放射性物質からの推測― jstage.jst.go.jp/article/jjh/70…

2015-06-03 16:01:25
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:(前略)Pb210はラドン由来の半減期22・3年の天然放射線核種である。ここで原発事故由来でないPb210を示した理由は、その壊変生成核種Po210の有害性にある。

2015-06-03 16:02:23
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引用:Po210はガンマ線スペクトロメトリーで測定することはできないが、Pb210の壊変によって常に生成され、半減期が比較的短いため(138日)、化学的性質の違いによる分離が激しくなければ放射平衡に近い状態となり、Pb210と同程度の放射能で共存すると考えられる。

2015-06-03 16:02:47
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:Po210はα放出核種であって、実効線量係数が大きく吸入摂取すると有害性が大きいとされている。したがって、エアロゾル内のCs134&137が顕著な健康影響を与えるかどうかを検討する場合には、Pb210との比較が必要であると考えられる。

2015-06-03 16:02:59
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:(前略)137Csは14回検出され、134Csは10回検出された。134Csの比放射能および吸引空気体積あたりの濃度が一番高かったのは長崎大学における2011年8月18日〜8月24日の3.06x10^5 Bq/kgと3.46x10^0 mBq/m^3であった。

2015-06-03 16:04:55
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:137Csが一番高かったのも同じ試料で、3.93x10^5 Bq/kgと4.44x10^0 mBq/m^3であった。 pic.twitter.com/LCHIMILdGT

2015-06-03 16:06:06
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引用:このときの放射性セシウムの比放射能は高く、飯舘村蕨平の土壌に匹敵した。これは、放射性物質がエアロゾルとして大気によって運ばれるとき、遠方においても、濾過により大気から分離すると、高い比放射能が保たれる場合があることを示唆している。

2015-06-03 16:06:21
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:サンプリング地点での吸入被ばくを計算したものを示した(Table 2)。 pic.twitter.com/Be7o4hoGoC

2015-06-03 16:07:20
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引用:Cs134&137が検出された一週間のCs134&137により内部被ばく量はいずれも3.8x10^-2 μSvより小さく、Pb210, Po210によるものに比べても小さいので、大気の吸入被ばくによる人体への健康影響は個人レベルではほとんど問題にならないと考えられる。

2015-06-03 16:07:29
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:(中略)空気体積あたりの放射能濃度は微量でも、エアロゾルの比放射能は高くなるため、外気を建物内に取入れる場合のエアフィルタを職業的に取り扱う者などについては、内部被ばくへの注意が必要であったと考えられる。

2015-06-03 16:08:01
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:しかし、エアロゾルには、Cs134&137の放射能を上回るPb210が含まれていたことから、Cs134&137の健康影響は顕著ではなく、Pb210、Po210に関しては、平常時においてもマスクを着用するなどの内部被ばくへの対策が必要であると考えられる。

2015-06-03 16:08:10
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引用:(中略)ながさき県民の森で見られたエアロゾルの空気中質量濃度の5x10^-8 kg/m^3を適用して、一日8時間、1週間5日運転を続けたとすると、外気の取り入れ口のエアフィルタに集まるエアロゾルは年間3.8kgとなる。

2015-06-03 16:08:52
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:ながさき県民の森で観測されたPb210の平均比放射能は3.2x10^5 Bq/kgであるから、エアフィルタの清掃作業などを行いこのエアロゾルの1%を吸入したとすると、Pb210を1.22x10^4 Bq吸入したことになる。

2015-06-03 16:09:13
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:Po210も同程度含まれているとしてTable2と同様に内部被ばく線量を求めると、約54 mSvにもなる。一般公衆に許容される被曝線量の年間1 mSvと比べれば高く、防護対策が必須であると考える。

2015-06-03 16:09:21
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:結論 福島第一原子力発電所事故によって放出された放射性物質は,1,140 km離れた長崎にまで幾度となく到達している。しかし大気の吸入摂取による内部被ばく線量は人体への影響が無視できる微々たるものであった。

2015-06-03 16:10:06
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:エアロゾルが集まる空調設備のフィルターなどでは注意が必要な濃度になったと考えられるが,事故由来でない天然放射性物質による危険性のほうが高く,もともと日常的に防護措置が必要であると考えられる。

2015-06-03 16:10:14
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:将来同程度の事故が起こった場合に,地上に降り注ぐ放射性物質の濃度は今回観測された濃度の100倍以上となる可能性があるが,

2015-06-03 16:11:24
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:1,000 km以上離れた地域では,大気の吸入摂取による内部被ばくについては少なくとも134Csと137Csによっては年間1 μSvを超える恐れは少ないと考えられる。しかしながら,空調設備のエアフィルタなどでは危険な濃度レベルとなる恐れがある。

2015-06-03 16:11:40
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:また,農作物の濃度は現在の規制基準値の100 Bq/kgを超える恐れがある。福島第一原子力発電所事故と同程度以上の原子力事故が再度発生すれば,半径1,000 km以上の範囲に無視できない被害が及ぶ恐れがあると言える。

2015-06-03 16:11:50
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

要するに、事故で放出された放射能が、事故直後の風向きのおかげで太平洋に流れていなかったら、今回観測された100倍以上の濃度の放射性物質が長崎にも降り注いでいたかもしれない、と。そして、ラドン系の天然放射線核種へのエアフィルタからの吸入による内部被ばくへの危険性が普段からある、と。

2015-06-03 16:16:08
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

長崎だけじゃないですよね、これは。風向きによっては、東日本だけでなく西日本にも汚染が広がっていたかもしれない。国内の原発を再稼働しようとしている人たちは、福島事故の影響がもっとひどいものに成り得たのを本当に分かっているのだろうか?この論文でもう少し身近に感じられるのではないか?

2015-06-03 16:19:22
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

そして、ラドン濃度が日本国内で圴一なのかどうか判らないけど、平時でもポロニウム210への呼気被ばくの可能性があることについて、エアフィルタの交換や掃除をする職種の人たちへの注意喚起が必要なのでは?これは恐らく、車のエアフィルタも含む?

2015-06-03 16:21:46