- YOSHIDA_Youichi
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GWの終わり頃、俺はとあるところに出向いてとあるものを見たのだが、恐らくはそれは貴重なものであろうと思われたにも関わらず放置されており、このままだと早晩朽ち果ててしまう可能性が高いと思われた。
2015-06-29 00:30:38どうにかしたいが俺がどうにか出来るわけもなく、しかも「それ」は関心を持つ者にとっては超有名人に関わるものでもあったので、俺が見て嘆いて何かをせずとも誰かがきっと手を回しているに違いない、きっと水面下で保存しようとしているに違いないとも思えた。
2015-06-29 00:31:58そう思って数日経ったが、やはりこれは下手をすると内野手と外野手が「そっちが行くだろう」とお見合いをした挙句ポテンヒットになってしまう類の話しかも知れぬと思われた。で、色々思案した挙句、俺は手紙を書いた。手紙の宛先は、「それ」に関わりがあると思われる某団体だ。
2015-06-29 00:34:10その団体の理事長は元海上幕僚長だというが、団体宛で書くのもアレなので理事長宛に手紙を書いた。現状を撮った写真も添えた。それから一ヶ月なにの音沙汰もなかったので、ああそりゃシカトされるわな市井のいちサラリーマンの手紙じゃあな、と思って忘れかけていた。
2015-06-29 00:35:53一ヶ月したころ、手紙が来た。その団体からのものではなく個人からのものだったが、返事に類するものだった。恐ろしいことに、俺の手紙がきっかけになって事態は動き始めているらしかった。投げた小石が何かの契機にはなったのだ。ありがたい話である。
2015-06-29 00:37:39で、その手紙の主(もう80はとうに越えているのにメールを使いこなすから凄い)とやりとりをしているうちに、とある人物を紹介された。俺にとっては大学の後輩にあたるらしいが、旧海軍に関する資料の収集に積極的に動きまわっているとの話だった。是非引きあわせたいと言われた。
2015-06-29 00:39:28その若者とも連絡をとった。熱心にブログ作ったりもしているらしいが、どうも一抹の不安はあった。自分を棚に上げて率直に言えば、ブログやってるミリタリーマニアには地雷が多い。ろくでもないのが多いのだ。
2015-06-29 00:41:49で、色々あってこないだ本人と会って話をした。正直魂消た。まずその人物は大学の後輩のみならず高校の後輩だった。俺が高校二年の時に世話になった担任の先生がいるのだが、彼が最後に担任したクラスの生徒だったらしい。そりゃ…まあ、俺が卒業して25年だからな、当時40の先生でも定年になる。
2015-06-29 00:43:42故郷の話に花を咲かせた後本人の事も色々聞いたのだが、彼は筋金入りだった。まだ大学1年だったが、自分のしたい研究があってその研究をするために大学を選び、既にあちこちにコネクションを持っていて学部卒業後の行き先もある程度固めているらしい。地道に資料を集め、証言を集めてもいるそうだ。
2015-06-29 00:46:14これは単なるマニアではない、目の前にいるのは研究者の卵、いや既に孵化した研究者だ。俺がそう悟るまでにそう時間は要しなかった。とんでもない若者である。高い意識がまともな方向を向けばこうなる、という見本のようにも思えた。
2015-06-29 00:47:37俺は自分の不明を恥じねばならぬ。某神聖三文字や某ニートアフィリエイターの同類みたいなのが出てきたらどうしよう、と思っていたがそれは全くの杞憂というか、甚だ失礼極まる心配だったのだ。スゴイ・シツレイなのでケジメせねばなるまい。
2015-06-29 00:49:02しかしあの手紙を出さなかったらこういう縁もなかったはずなので、何事も思い切ってやってみるというのはいいことなのかもしれない。いやむしろ、あの日あの時あの場所に行こうなどと思ったのは、ネットで見た「三崎まぐろきっぷ」の記事のおかげなのだから、俺は京急に感謝しなければなるまい。
2015-06-29 00:50:42