【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第59話「新しい波」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」01】 第59話でございます。太史慈をゲットして、孫策の快進撃は続きます。あちこちで歯向かう者を打ち破り、その威風は遠近をなびかせました。「遠近」と書いて「おちこち」と読みます。戦い取った地は治安を正し、民心を得るために力を注ぎます。

2015-06-30 12:39:54
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」02】 貧民を救い、産業を助け、悪人には容赦のない厳罰を加えました。簡単にいえば善政を敷いたわけです。そして、孫策来たるという言葉だけで良民はひれ伏し、悪人は逃げ出すまでに。こうして孫策は江東を平定し、さらに南へと駒を進めます。

2015-06-30 12:41:48
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」03】 呉郡にある烏(う)城には、自ら東呉の徳王と名乗る厳白虎(げんはくこ)がいました。徳王とは言いながらも、徳のある政治を行っているわけではなく、領民を苦しめ自分は贅沢三昧をしていたとみられます。

2015-06-30 12:43:54
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」04】 徳王は、孫策軍が押し寄せてくることを聞くと、青二才に目にものを見せてくれると意気込みますが、思った以上の大軍にビビってしまいますが、徳王の弟が和睦をして足元をすくうことを提案します。徳王は言い出しっぺの弟に、その使者を命じます。

2015-06-30 12:46:55
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」05】 孫策はやってきた徳王の弟を、酒を飲みながら語ろうと幕舎に誘います。まだこの時には、交渉の余地があると睨んでいた弟。孫策が、兵馬を持ち有頂天になっていると考えます。しかし、孫策はそんな甘い男ではございません。

2015-06-30 12:48:55
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」06】 こうしても平然としていられるのかね?と問いかける孫策。意味をはかりかねる徳王の弟が座っている椅子の足を、孫策はいきなり斬ってしまいます。この兄弟、揃って家具を斬るのが好きねえ。見事にスパッと斬れました。たまらず弟は床に倒れます。

2015-06-30 12:50:47
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」07】 足もとをすくわれても平気かという意味だという孫策は、冗談だといいます。あまり愉快な冗談ではありませんな。ところで、東呉の徳王の使者として何を言いに来たのかと尋ねる孫策。ようやく本題です。

2015-06-30 12:53:38
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」08】 徳王の弟は、和睦を切り出します。益なき戦いをしてお互いに損害をこうむるよりは、和睦して、江東の地を平等に分け合おうではないかと…と言う弟。しかし孫策は「平等に」、という言葉に反応します。

2015-06-30 12:56:07
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」09】 お前たちのような軽輩が我々と同格のつもりか!と一喝する孫策。自分たちの栄耀栄華しか考えない者と一緒にするなと、弟の首を撥ねてしまいます。この首のが孫策の返事です。

2015-06-30 12:57:56
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」10】 さて、この首を来られた徳王の弟、いい忘れてましたが名前を厳与(げんよ)と言います。孫策に挨拶した時に名乗っていましたね。ごめん、厳与。この厳与の首を見て、徳王は弟の復讐を考えるよりも、孫策のすさまじい挑戦に震え上がってしまいます。

2015-06-30 13:00:35
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」11】 和睦は不可能と知った徳王は、虎の字マークの入った鎧を着て臨戦態勢を…、と思いきや、城を捨てて会稽(かいけい)へ逃げると言い出します。会稽には王朗(おうろう)を始め、親しく付き合っている将がいるので、助けてもらおうというわけです。

2015-06-30 13:03:11
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」12】 夜のうちに城を脱出しようとした徳王軍ですが、孫策はお見通しです。一気に攻め込んでいきます。徳王軍はなすすべなく、壊滅状態となりましたが、徳王は必死に逃げ、脱出に成功します。なんとか、会稽の王朗のところにたどり着きました。

2015-06-30 13:06:12
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」13】 王朗は徳王を助け、孫策軍を迎え撃つ気でいますが、そこに異論を挟んだのが仲翔(ちゅうしょう)です。仲翔は、時に逆らえば自分を滅ぼすと、戦を避けるように言います。時とは何か、という王朗の問いに対し、新しい時代の波、と答える仲翔。

2015-06-30 13:09:08
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」14】 徳王を捕らえ、孫策に引き渡して国の安全を計るべきという仲翔の進言に対し、孫策ごときに媚びられるかと激怒する王朗。しかし、孫策の人となり、を聞いている仲翔は、勢いのある孫策に比べ、徳王は頭が古く、時代とともに滅びる人物と断じます。

2015-06-30 13:11:59
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」15】 しかし、ますます激怒する王朗。付き合いの古い徳王を見捨てられるか、孫策ごときに我々の平和を見出されてたまるかと力説します。それを聞いた仲翔は、王朗も次の時代には用のない方ですなと言い放ちます。

2015-06-30 13:14:42
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」16】 この無礼な物言いに、完全にキレてしまった王朗は、ドンドンドンと地団駄を踏みつつ、仲翔をクビにしてしまいます。仲翔は、そのまま退出。自分の執務室?に戻り、部屋に於いてある鳥かごを持って外に出ます。

2015-06-30 13:17:25
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」17】 新しい時代を感じている自分と、それに気づかない主君。心ない人に飼われたくないだろうと、自分の好きな天地を求めよと言ってカゴの中の鳥を放します。青空の彼方に姿を消す小鳥に、これからの自分の生きる姿を見る仲翔。その立ち姿が印象的です。

2015-06-30 13:20:20
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【横山光輝「三国志」講座59「新しい波」18】 のちに孫策の配下となる仲翔の登場シーンです。王朗と仲翔のやりとりの合間にも、孫策軍はひたひたと会稽に押し寄せてきます。これは新しい時代の足音でもありました。 孫策の江南・江東平定まであと一歩というところですが、今回はここまで。

2015-06-30 13:26:15