アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、元祖天才バカボン44話A演出コンテ・もはや星や乗り物すらキャラ、そして価値観の相違演出

まきもgpfb @makimogpfb

元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出コンテa また明白になる作家性。今までに判明した無機物、自然、手=キャラである、に加えて乗り物や星にまで顔をつけてキャラとして扱っている。他も、ぼっち救済(宇宙規模)、可愛い、可愛いおっさん、優秀モブ、連呼、ダジャレ好き、紙・文字ギャグ等山盛り

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出コンテb 脚本が金子裕氏で、元ど根性ガエル組。ど根性ガエル時、石黒昇・富野氏はじめ色々なコンテ士が力を発揮できるボリスアクション脚本を書き太陽にほえろ脚本を書いたように、この回も高屋敷氏のためのロケットやポリス・脱出アクション。いちいち可愛い

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出c 特徴開幕太陽後、はじめちゃんがロケットを作る。試作だから乗るなというはじめちゃんの忠告を無視し、バカボンとパパは勝手に乗り外宇宙へ。何の用意もないのですぐ空腹になり、美味しそうな星と言って豚の顔をした星に不時着するが、そこは豚の惑星だった

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出d 植物はどれも辛く、パパ達は苦しむ。そこへ子豚が通りかかり、顔が似てるバカボンにすぐに捕まる。子豚超可愛い(特徴)。パパ達は茹でようとするが、全員可愛いから困るwそこへ豚型パトカーが来て本官そっくりのブタ警官ブータス登場。子豚が王子と判明

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出e 子豚を風呂に入れてただけと取り繕うと、豚本官は城へ連れて行ってくれる。前の同氏演出回、宇宙人にキャ行だらけにされた町と同じく、ブーや豚がらみ看板の嵐(特徴:文字ギャグ)。車も全て豚の顔ついてるw城の屋根すら豚の顔。歓迎する豚王も可愛い(特徴)

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出f 王様に食べたいものはあるかと聞かれ豚料理を言いかけるがセーフ。ご馳走はブタミン豊富豚の餌。他の台詞も全てブー絡みw。バカボンが子豚王子にブタキリスズメの絵本を読んでやるの可愛い。王に地球の話をしていたパパは、地球では豚を食べると言ってしまう

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出g 豚を食べると聞いた王は怒るが、同氏脚本回で詐欺の善悪の判断を問うようにカメラが傾いたの同じく、豚は殺されるために生まれて来る、とパパは言うとカメラが傾く。詐欺父子回と同じ、色々な視点が必要という主張。激怒した王にパパ達は投獄されてしまう。

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出h パパ達は逆に食べられることに。そこに豚警官が現れ、旅に出たいから、地球に連れてくなら逃がすと助けてくれる(特徴:義理人情)。パパ達は脱出し地球へ帰還。豚警官は豚似の彼女ができ、本物の本官はパパにつながり目の星に行けばいいと言われ激怒オチ

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出まとめa 相当な徹底ぶりが見えたのは、豚の顔の星、ブヒブヒ鳴る豚パトカーのサイレン、豚顔の車、警官の銃の銃口が豚の鼻型、山や城に豚の顔など、山、建物、星、乗り物、全て重要キャラであると捉えてる所。サブタイが豚の惑星だが、本家猿の惑星より超可愛い

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出まとめb 同氏演出の「三びきの子ぶた」でも豚が超可愛く、狼も可愛かった。今回も、食う、食われるの一歩間違うと怖い話なのに、キャラが超可愛いw気になるのは、同氏脚本回と同じく、価値感が多様な問題に対してカメラが傾くこと。脚本も演出もやる事同じ

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出まとめc 豚を食べることの是非は、現実の鯨などの問題で未だ解決しない価値感の違いを表し、パパの「それでいいのだ。豚は殺されるために生まれて来るのだ」も、最近では銀の匙などて描かれている。人が逆に食べられそうになるのは、藤子不二雄先生の短編にもある

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出まとめd また、同氏脚本でも演出でも出てくる「旅がしたい」という主張が今回も出る。同氏脚本ジョー2最終3本でジョーがしつこく旅に出たい、と思うのに通じる。おそらく大好き確定、寅さんから？そしてパトカーや警官の大活躍は間違いなく金子裕氏の好み

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出まとめe 豚を食べる是非を乗り越え、パパ達が助かったのは、豚警官の「一度旅に出てみたかった」という想い。そしてブータスは地球で彼女ができた(ぼっち救済)。同氏演出家なき子最終回、ぬくぬく生活を捨て、幸福とは何か考えるため友と旅をする展開につながる

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出まとめf 相当驚いたけど、元祖バカボン、まんが世界昔ばなし、宝島、家なき子は、ほぼ同時期。家なき子は、元祖バカボン脚本もしてる山崎晴哉さん脚本フル稼働だし、出崎統、竹内啓雄、高屋敷氏はじめ、美術や原画も重なる…だが元祖バカボンが全てに生かされてる

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出まとめg 金子裕氏脚本は、ど根性ガエルで凄いポリスアクション回が多いが、本当高屋敷氏のためのアクション話wブタ型パトカーwまた、高屋敷氏演出ではあまり出ないメカ(ロケット)の大胆構図が出てきた。これは出崎統氏脚本回もそうで、書かれればやるのか

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出画像編a 珍しいメカ描写。ポリスアクション好き金子裕氏脚本と高屋敷氏の可愛い描写合体。 星やパトカーにまで顔で、もはや全てが重要キャラ。アンタッチャブルパロも可愛くなり、終盤は子豚王子の顔→豚星へ遷移 pic.twitter.com/OlOAySnIyM

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出画像編b 豚文字ギャグの嵐。徹底すぎwブートルズ、ブタコーラ、ブー友ストア、ブタキリスズメ、ブタの社刊など。そしてブタを食べる価値観についての論議中、カメラが傾く。旅に出たい豚警官が星を越えた愛を結ぶ pic.twitter.com/gDyeNiVa0J

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出回、および35話脚本回（togetter.com/li/840996）と、色々な価値観が分かれる問題でカメラが傾く演出が出たが、以前触れたカイジ破戒録同氏脚本22話で、諭吉を映すカメラが傾いた際も、カイジが諭吉の格言の自分の解釈を語るシーンだった

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カイジ破戒録高屋敷氏脚本22話、諭吉どアップ→カメラ角度が変わっていく「解釈は人それぞれ」演出、ここではカイジが諭吉の「天は人の上にも…」を「人間の浮き沈みはチャンス次第」「チャンスを生かせばバカでもクズでも勝者」と語るシーン。そして原作通りだがここも「天」。高屋敷氏のお天道主義

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ついでに言うと高屋敷氏のダジャレ好きは相当で、最新脚本一歩3でも沢村が「負けるのは嫌だ嫌だ嫌だ」→一歩が「今だ！」と言うのがあるwシリアスなシーンでwジョー2最終3本はじめ、ジョー2の他の同氏脚本が、きっちりギャグ入れてるのも徹底してる。これは視聴者の間口を広げてくれる効果もある

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元祖天才バカボン44A高屋敷氏演出補足 ああ、これ凝ってるわ。豚星に着いたとき、パパ達はりんごを見つけて食べたら辛くて苦しみ、じゃあ唐辛子はりんごの味がすると思って食べるとやっぱり辛い、というシーンがあるのだが、もうここから「価値観の相違」の問題提起が始まっていたのか。深いな