【GUNNER】- GUNNER V.S. KARATE Blizzard -

AKITO @MASKEDGUNNER

・欲望が向かなければ…ミュート重点な… ・今回は面白い方法で投下する… ・エナジー銀河に一切卑猥はない…いいね…？

Ricardo Berenguer @entry_yahhoo

◇K@R@TE Entertainment◇ ◇Relay Collaboration◇

AKITO @MASKEDGUNNER

「-ガンナー・バーサス・カラテブリザード-」

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とある海域での戦闘で、戦艦ル級を弾道ミサイルのごとく吹き飛ばした仮面ガンナー。それを必死に追いかけると、何やら港のような人工物が見えてきた。 1

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「あれは…？」仮面ガンナーは人工物を見やる。その心にこの世界の人間と出会える可能性にについての安堵感は無い。『あれって！』漣の声が焦燥と共に仮面ガンナーのニューロンに響く。「どうした…？」『あれ、鹿屋基地です、ご主人様！』「鹿屋…？」仮面ガンナーは漣の焦り具合に疑問を持った。 2

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名前があるということは、恐らく知能を持った生命体…もしかすれば人間がいる可能性があると考えた仮面ガンナーは、なんとかしてル級の勢いを抑えて衝突の被害を減らそうと、全力で接近し掴みかかった！しかし、ル級は予想以上に重く、気絶しているのもあってそのまま突っ込み続ける！その瞬間！ 3

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CRAAAASH！二者はスピードを殺しきれず、施設の一区画の壁を粉砕しながら突入する！「グワーッ！」減速せずの突撃故、衝撃が肉体を揺らす！「キャーッ！？」誰かの悲鳴が聞こえたと同時に、失速した仮面ガンナーは更に壁に激突！「グワーッ！」そして墜落した！「キャーッ！」更に悲鳴！ 4

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「いてててぇ…派手に突っ込んじまったな……」大した怪我は無いものの、全身に衝撃を受け、おまけに瓦礫が身体に重くのしかかっていた。それを払い除け、仮面ガンナーは辺りを見回す。「ここは……VR鎮守府内にもあった…工廠とかいう施設か…？」 5

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だが、仮面ガンナーが工廠と思わしき施設を検分する時間は唐突に打ち切られた。「イヤーッ！」「ンアーッ！」突如、仮面ガンナーの眼前を何かが横ぎり、壁に叩き付けられる！「いった…ぁ…」粉塵の向こう、女性の苦しげな声が聞こえた。同時に重々しい金属の蠢く音も。「次ハ貴様ダ」「何…？」 6

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仮面ガンナーはその声の主…戦艦ル級を見据える。先ほど蹴り飛ばされた時のダメージが残っているものの、ル級が脅威であることは変わらない。仮面ガンナーはフソウフォートレスのジェットエンジンを起動し、マヤエアクラフトランチャーで牽制しながらル級に突進した！ 7

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「イヤーッ！」エアクラフトランチャーの三連射がル級の腹部を狙う！BLAM！BLAM！BLAM！「イヤーッ！」ル級は盾めいた左右の16インチ三連装砲を構え、あっさりと弾く！そしてその構えは同時に攻撃の予備動作でもあった！「イヤーッ！」反撃の三連射が飛翔する仮面ガンナーを狙う！ 8

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「見え見えだっての…！ 」ル級の攻撃をサザナミマルチブラスターで迎撃！ドォォン！眼前で発生した爆風をかき分け、仮面ガンナーはル級の艤装が届かないほど肉薄した！そして！「おらおらぁ…！どうしたクソビッチが…！！」ル級に掴みかかり、これでもかというほどル級の顔面を殴りまくる！ 9

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「イヤーッ！」「グワーッ！」「イヤーッ！」「グワーッ！」「イヤーッ！」「グワーッ！」「イヤーッ！」「グワーッ！」「イヤーッ！」「グワーッ！」「イヤーッ！」「グワーッ！」「イヤーッ！」「グワーッ！」「イヤーッ！」「グワーッ！」「イヤーッ！」「グワーッ！」「イイイヤァアーッ！」 10

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「アバーッ！！」顔面を大幅に変形させながら、ル級が壁に叩きつけられる！「ガッ…馬鹿ナ…！」「あー…なんかお前…気に食わねぇ…どうせなら…その身体をズタズタにしてから殺してやる…」そう言うと、仮面ガンナーは施設の入り口付近を破壊し、その瓦礫の中の鉄骨のようなものを拾い上げた！ 11

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鉄骨は禍々しい瑠璃色の光を纏いながら禍々しく変形していく。その姿は、無骨な鉄槌めいていた。「アバ…」ル級は立ち上がり、主砲を構え、撃とうとした。だが、出来なかった。ル級の胸の中央やや左寄りから、何者かの腕が突き出ていた。その腕は、緑色の炎光を纏っていた。「アバーッ！」絶叫！ 12

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「な…！？」仮面ガンナーは違和感を感じ取り、後ろに下がる！ズッポッ…とその腕が引き抜かれると、引き抜かれたその部分からル級の体液が滝のように流れ始めた。「素手で胸をぶち抜くとは…只者じゃないな…？」そして叫ぶ！「何もんだてめぇ…！姿を見せろ……！！」 13

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「イヤーッ！」闖入者はル級を蹴り飛ばし、手にした10cm連装高角砲で己が抉った心臓を撃ち抜いた。BLAM！「サヨナラ！」ル級は空中で爆発四散！青黒いコールタールめいた血と白い肉が飛び散る！「きたねぇ花火だ…」そして仮面ガンナーは血煙の向こうの白と黒のセーラー服の少女を見た。 14

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「あの機動力…あの反応速度……こいつは………」仮面ガンナーはライザーにサザナミマルチブラスターを格納した。「漣…あいつをライザーの機能を使ってスキャンしろ…赤外線でもサーモでも…なんでもいい…情報が要る…俺の身体を通して…ライザーに情報が行くはずだ…今すぐ取り掛かれ…」 15

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『ほいさっさ！』漣は軽快な返事と共に解析に取り掛かる。少女は横に目をやった。仮面ガンナーもつられて見ると、黒い長髪の女が、桃色の長髪の女に肩を貸し、離脱を図っていた。やがて、彼女らの姿が消えると、少女は両手を合わせ、オジギをした。アイサツである！「ドーモ。艦娘・吹雪です。」 16

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「アイサツ…そうか…ここにもその文化があるのだな…？」吹雪と名乗った少女はその言葉に違和感を覚えたが、何も言わなかった。「ならば俺も…その礼儀に応じるとしよう……ドーモ…吹雪＝サン…仮面ガンナーです…」仮面ガンナーは固く握った拳と拳を突き合わせ、オジギをした。 17

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「仮面ガンナー…気取った名前ですね」吹雪は砲を構えた右腕を前に出す水雷カラテの構えをとる。「その艤装、どういう原理で動かしているのか知りませんが」鶯茶色の瞳が仮面ガンナーを捕らえる。心胆すら握り潰しかねない恐ろしい瞳であった。「それは仲間の形見。返して貰います」 18

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「仲間かどうかなど知らんが……」仮面ガンナーは先ほどの無骨な鉄槌を握り締める。「これは俺の力だ…俺が戦うためのな…！」そういった瞬間、仮面ガンナーは突進し、鉄槌を振りかぶった！「欲望を満たしたいなら……戦え……！」仮面ガンナーは吹雪に向かって鉄槌を振り下ろす！ 19

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CLAAASH！コンクリートの地面が抉れ、粉塵が視界を覆う。『おい提督！いきなりそれは』「いや、どうやら…」仮面ガンナーは摩耶の批難の声を遮り、鉄槌の先端を見た。そこには無感動に鉄槌の上に直立する吹雪の姿が！「下らない。私は私のエゴを通すのみ！」吹雪が柄の上を駆ける！ 20

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「なっ…！？」仮面ガンナーは咄嗟に後ろに下がりながら、フソウフォートレスで吹雪を狙い、砲撃する！スドォン！ズドォン！しかし吹雪はその砲撃を掻い潜り、一気に距離を詰める！そして！「イヤーッ！」「ぐはぁぁっ…！」強烈な蹴りを受けた仮面ガンナーは、工廠の壁を突き破り吹き飛んだ！ 21

Ricardo Berenguer @entry_yahhoo

「くっ…！」仮面ガンナーは数度回転したのち、フソウフォートレスのロケットエンジンを点火。空中で体勢を整え、己を蹴り飛ばした吹雪を見た。…だが！「…いない？」『提督！直上！』「何……！」扶桑の声を受け空を仰ぐと同時に見えたのは、上空からカワラ割りの姿勢で降る吹雪の姿！ 22