【虎ノ門ニュース　8時入り！】有本香さんの解説 2015/07/03 #虎8

こと💉💉💉💉 @coto_labo

【米キューバ、国交回復へ】（１）有本：日本でキューバと言ったら、いま政界では古屋圭司（前国家公安委員長、拉致問題・防災担当大臣）氏が一番詳しい。今回、私は古屋氏に会って話を聞いてきた。古屋氏は日本キューバ議連の会長。しかも９２年、自身が１年生議員のときに立ち上げた議連。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（２）有本：三塚派（註・清和会、現在の細田派）の１年生議員だった古屋氏が、９２年にキューバへ行った。東西冷戦が終わって東欧では独裁者がみんな追いやられて、国が崩壊していったと。その中で残ったのが、北朝鮮とキューバ。中国はちょっとべつにして。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（３）有本：で、北朝鮮は当時もああいう状況だったし、キューバには非常に興味をひかれて、何とか行ってみたいと思ったそうだ。ただそのとき、やはり自民党の中で自分は１年生議員だったし、あまり行くのはよくないんじゃない？みたいな空気はあったらしい。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（４）有本：「俺も行く」みたいに言ってた人が最初は１０人ほどいたが、行ったのは結局２人。２人で行って、どうしてもフィデル・カストロに会いたいので会わせてくれと言っていたら、帰国する前日の夜１０時に突然会うことになり、会ったらしい。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（５）有本：そこから３時間、えんえんと話を聞いたらカストロにちょっと魅せられてしまったと。やはり「カリスマ」がちがうらしい。その後当時のカストロ議長（いまの議長の兄で「革命の父」）が非公式に来日したときも、古屋氏たちが接遇して、記者会見をしたり。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（６）有本：古屋氏は去年もキューバを２度訪れている。しかもそのうち１度は大臣在任中。国家公安委員長は外遊はあまりないが、その少ない外遊の中でなぜキューバに行ったか。古屋氏は防災の担当も務めていて、そのために行ったらしい。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（７）有本：本人がキューバに思い入れが強いこともキューバに行った理由のひとつだろう。またそのときすでにアメリカの財界、商工会議所などがキューバに行く話があったらしい。だからおそらく国交回復の雰囲気を古屋氏なりにつかんでいたのだろう。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（８）有本：もういまの時点ではキューバとアメリカが国交を断絶している意味がない、理由がないと。それからオバマ大統領が、もう最後だから歴史に名を残すような仕事がしたい。そういう中で、国交回復を予測したと。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（９）有本：それで去年、１度は大臣としてキューバに行き、そして秋に大臣を辞めてから、全日空機をチャーターして２００人くらいの日本人（民間人含む）を連れて行って、ホセ・マルティ劇場で日本の太鼓やいろいろなものを見せたと。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（１０）有本：じつは去年が日本とキューバの交流が始まって４００周年。４００年前には、（伊達政宗が派遣した）支倉常長の一行がキューバを訪れている。去年に２００人、飛行機１機分で行ったというのもなかなかすごいが、あまりニュースにもならなかった。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（１１）有本：そのキューバ訪問から帰国して、古屋氏は岸田外務大臣にこれはアメリカのケリー国務長官が行くよりも前にぜひキューバに行ってほしいと言って、その後５月の連休に岸田外務大臣はキューバを訪れている。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（１２）有本：キューバとアメリカの国交回復は日本にとっても歓迎ではあると。なぜなら、いままで日本の財界などでもっとキューバに出て行きたいということがあっても、やはり腰が引けていた部分があるらしい。これがもっとやりやすくなるだろうと。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（１３）有本：古屋氏にキューバはどういう国かとたずねた。すると国はとても貧しいが、なぜカストロがほかの国の独裁者のように民衆から血祭りに上げられないでいまだにいるのかというと、じつはキューバの国民は非常に知的レベルや教育水準が高いそうだ。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（１４）有本：学校と病院がタダ。医者の数は人口あたりで世界一。しかも医療のレベルはかなり高いので、たとえばアフリカのエボラ出血熱のときに、医者を５００人ほど派遣したりしている。キューバはそういう人間に備わったスキルが非常に高い国。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（１５）有本：たとえば天気予報なんかでも、使っている機材はものすごく古いと。パソコンなら昔のテレビみたいな大きいデスクトップのような、旧式のものしかない。でも、天気予報の的中率は９０％とか。それは職員たちのスキルがすごいのだと。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（１６）有本：非常にまじめに仕事をやるという意味で、こう言ったらあまりよくないかもしれないが、ほかの中米の国ともちがう感じらしい。たとえばいま日本の製薬会社が、キューバ国営の製薬系企業と一緒に抗がん剤の開発をやっていて、もうほぼできている。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（１７）有本：この抗がん剤は、副作用で髪の毛が抜けないものだそうだ。あるいは農業の支援などもやっている。これがアメリカとの関係が解かれて、エネルギーなどの状況がもっとよくなれば経済交流が日本としてもやりやすくなるということらしい。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（１８）有本：そのような意味で日本にとってもメリットがあると。ただこのまま国交回復にすんなり行くような勢いで、オバマ大統領も言っているがひとつハードルがある。じつは、いままでキューバのこの体制を嫌って亡命してきたキューバ人がアメリカにいる。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（１９）有本：わたしもフロリダに行ったとき、亡命したキューバ人に会ってお世話にもなったが、この人たちはあの体制を嫌ってアメリカに来てがんばって今日まで来た。中には成功して、たとえば連邦議会の議員になっている人もいる。こういう人たちはみんな反対。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（２０）有本：あの体制のままアメリカが国交回復することはNO。だから議会というハードルを果たしてすんなり越えられるか。また亡命キューバ人のコミュニティはしっかりとある。だから、その人たちの反対の声をオバマ氏としては受けないといけないだろう。 #虎8

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【米キューバ、国交回復へ】（２１・了）有本：共和党側にもキューバを背景に持つ人は一部いるので、すっと行くかどうか。ただ、キューバはすごくおもしろいところらしい。私も行こうかなと思って。古屋氏はいろいろな人を募って今年もまたキューバに行こうとしているようだ。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（１）有本：最初この事件が起きたとき「JRの安全対策、保安対策はどうなんだ」、あるいは「安全神話が崩れた」的なことが言われていたが、べつに運行の不備があったわけでもなんでもない。ちょっとその言い方はおかしいだろうとわたしは最初から思っていた。 #虎8

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【東海道新幹線の放火】（２）有本：つまりたまたまそういう事件現場に新幹線がなったということであって、新幹線そのものの安全性とはあまり関係がない話。ひとり巻き添えで亡くなっていて、それは非常に痛ましいことだし、とてもお気の毒だが。 #虎8