アニメ労働者の適正賃金は

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くみかおるの冒険 @ElementaryGard

今まとめている取材記録は、かなり高齢の方のものです。エンジニアの血筋だそうで、確かに発想が技術系。技術の発達がアニメの諸問題を解決するという思想。聴き手の私は全然そういうの信じていない。

2015-07-07 17:39:01
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

なぜって技術の発達は何かを解決するよりは隠ぺいに働くことのほうが多いって知ってるから。

2015-07-07 17:40:02
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

『火垂るの墓』は、ものが足りなくなると、働かない子どもは排除されるしそういう子どもは飢えて死ねという話でした。その解決策は果たして「ものをたくさん供給しよう」でしょうか。

2015-07-07 17:42:01
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

「金がものをいう」とは、金はいろんな厄介事を、解決はしないにせよ遠ざけるにはほぼ万能薬だってことです。いいですか解決はしないんですよ、遠ざけるのです。隠ぺいと言ってもいい。

2015-07-07 17:44:46
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

科学的管理法 ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%91… >テイラーは、管理についての客観的な基準を作る事で、こうした状況を打破して労使協調体制を構築し、その結果として生産性の増強や、労働者の賃金の上昇に繋がって、労使が共存共栄できると考えた。

2015-07-07 18:25:52
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

>テイラーは、生産工程における作業を「要素動作」と呼ばれる細かい動作に分解し、その各動作にかかる時間をストップウオッチを用いて計測して標準的作業時間を算出する、「時間研究」を考案した。優れた労働者を対象に時間研究を行って、課業管理を行った。 この手はアニメ絵描きには効かない。

2015-07-07 18:27:40
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

>しかし、労働組合が「労働強化や(時間研究による)人権侵害につながる」として反対運動を展開、特にAFL(アメリカ労働総同盟)は、1913年と1914年の2度にわたって科学的管理法を拒否する決議を行った。

2015-07-07 18:28:17
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

アメリカ式大量生産(働けば豊かになって幸せになれる哲学)は供給と需要が必ず釣り合うという前提でこそ成り立った。1928年に崩壊。大恐慌。

2015-07-07 18:29:39
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

> ただし、当時の米国の労働組合は熟練工が中心となって組織されており、従来、内部請負制によって現場を牛耳っていた熟練工が科学的管理法の導入によって特権を失うことへの反発などが背景にあった面は否めない。 当時の労組は二種類あった。

2015-07-07 18:30:44
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

ちなみにテイラーがいう「労働者」は、厳密にはブルーカラー労働者のことでしょう。アニメ労働者はブルーなのかホワイトなのか?

2015-07-07 18:44:05
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

アニメの労働環境問題を語るにあたって大切なのは「制作費が足りない」「賃金が足りない」が本当のテーマではないことを、じっくり考えることです。

2015-07-07 20:40:40
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

ちょっと日本語がおかしいかな。「賃金はどう算出すべきなのか」こそが論ずるべきテーマ。

2015-07-07 20:41:31
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

制作費が仮に現行の三倍になっても、増えたぶんのほとんどは制作スタジオが持っていくでしょうし、賃金(報酬というべきかな)をたっぷり払ってくれる経営者が仮にいたとしても、それはパトロンとしての金であって、最後はそれこそ手塚治虫の虫プロとなる。

2015-07-07 20:44:02
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

「手塚が安い金でテレビアニメを請け負ったばっかりに後世への悪い前例となってしまった」「いや実際にはもっと貰っていたし、社員への給料はとても高額だった」 この水掛け論に陥ってしまうのは、今述べたように制作費や賃金の多い少ないの視点からしか論じていないから。

2015-07-07 20:45:38
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

「賃金はどう算出すべきか」を論ずるべきでした。日本の商業アニメにおいて、とうとう算出法は編み出されなかった。労使が対立し、落としどころをさぐるやり方に行きつくはずなのに、そうはならなかった。

2015-07-07 20:46:58
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

そのため昨年の外税がどうとかの、四半世紀遅れの議論が画期的と称えられてしまった。

2015-07-07 20:47:44
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

手塚も大塚も、同じ穴のムジナ。

2015-07-07 20:50:51
intolerance @Royal_Wedding

twitter.com/kumi_kaoru/sta… この指摘は非常に真っ当。これを舐めてかかる方は金子良事『日本の賃金を歴史から考える』 amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9… を読むといい。どれだけ先人たちが制度設計に悪戦苦闘してきたことか。

2015-07-07 21:03:35
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

福澤諭吉は理化学に秀でていて、大阪の適塾時代にオランダ語の書物を読みこなして化学も電気もマスター。咸臨丸で渡米したとき工場や鉄道を案内されたが原理はすべてわかっていたので動じなかった。ところが議会を見学して面喰った。平和な国なのになぜ大の男が喧嘩しているのか、と。

2015-07-07 21:48:39
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

日本のアニメは外国からひとを呼んで技術導入したものではなく、いわゆる「目で盗む」ことで生まれ育った。そのあたりのことは大塚康生の講演記録をどうぞ。yk.rim.or.jp/~rst/rabo/ohtu…

2015-07-07 21:51:02
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

>日本では、大正時代に京都と東京で、絵を描いて切り抜いて並べてやっていた時代が少しありましたが、1914年にアメリカのアール・ハードという人が思いついたと聞いて、セルロイドは当然日本にもありますから、「そりゃあいい」と言うことで早速普及したはずです。

2015-07-07 21:52:20
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

>別に誰かがアメリカへ行って教わったわけではなくて、使用が定着しました。

2015-07-07 21:52:28
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

>アニメーションの演技についても日本にはディズニーの「動かし方の基本」といったようなものはありませんでした。

2015-07-07 21:53:20