【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】

島薗進 @Shimazono

１【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】中野潤『世界』８月号iwanami.co.jp/sekai/　大阪都構想否決の過程で、幹部が維新との妥協を図った公明党大阪本部の総会は「怒号が飛び交う中で執行部が一方的に押しやる」結果に。公明党内部の結束が崩れている。

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２【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】中野潤氏「大阪都構想住民投票で創価学会幹部（佐藤博副会長、広宣局長）の「積極的に反対を言うのは止めてほしい」との要請に地区組織は「我々がなぜ、首相官邸の意向に従わなければならないのか」と強く反発。本部と地区組織の亀裂が明白。

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３【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】中野潤『世界』８月号。創価学会と公明党の関係がだいぶ変わってきている。「学会の関西方面のある幹部は「このままでは『常勝関西』といわれてきた関西での学会組織が本当におかしくなってしまう」と危機感を露わにした。」p.158

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４【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】中野潤『世界』８月「大阪の公明党は、支持基盤である創価学会の本部と地元組織が、過去例がないほどギクシャクするという異常事態の中で統一地方選を迎えることになり、党本部の幹部らの間にも「かつてないほと苦しい戦いだ」との強い危機感…」

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５【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】中野潤『世界』８月号「そもそも安倍は、将来の憲法改正の発議に向けても維新と協調し、公明党の影響力をより限定的なものにしたいと考えていた。なにしろ橋下は、「憲法改正のためには何でも協力しますよ」と安倍に呼びかけていたのだ。」

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６【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】『世界』８月号iwanami.co.jp/sekai/　「公明党は、統一地方選で安保法制が争点になることを嫌い、当初は安保法制関連法案に関する正式な与党協議は党一地方選後に先送りしたい考えだった」。姑息だな。正当化できる？

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７【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】中野潤『世界』８月号iwanami.co.jp/sekai/　「選挙の際に最前線で集票活動を行う学会婦人部は、今なお自衛隊の海外派遣の拡大に強いアレルギーを持つ。」「昨年６月には、婦人部の最高幹部たちが会長の原田に対し」

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８【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】中野潤『世界』８月「婦人部の最高幹部たちが会長の原田に対し、「集団的」自衛権の行使は憲法上できないと言っていたではないか。今の流れを止めてもらいたい」と詰め寄ったという経緯もあった。」結局、自民党に押し切られ２月に与党協議開始。

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９【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】「そうなると今度は統一地方選への影響を最小限にするため、公明党は選挙前の取りまとめを急ぎ、３月２０日、自公両党はわずか２ヶ月で、新たな安全保障法制の基本方針について正式合意し、いったん協議を中断した」。これは国民への裏切り。

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１０【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】中野潤『世界』８月号「公明党幹部はこの時期、「安保法制が選挙で話題になること自体がマイナスなので、ぎりぎりの線で妥協した」と漏らした。」p.163これは国民への著しい背信。国会で追及すべき事柄。両与党はしっかり釈明すべき。

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１１【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】中野潤『世界』８月号「統一地方選にあたって、創価学会と公明党は、安保法制について運動員が支持者に説明するための新たな資料を作成しなかった。安保法制はあくまで国政の問題であり、地方選挙では説明する必要はないとされた。」

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１２【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】中野潤『世界』８月号「だが、実際には選挙戦に入ると「これまでは強く反対してきたのに、今回はなぜ自衛隊をいつでも海外に派遣できる恒久法に賛成なのか」といった質問を受けて戸惑った運動員もいたという。」当たり前だ。

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１３【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】中野潤『世界』８月号「今回の統一地方選で、公明党は例年通り、擁立した候補者全員の当選を目指した。だが、前半戦の大阪市議選で１議席を落とした上、後半戦では、東京の板橋区議選と江東区議選で現職が一人ずつ落選した。」

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１４【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】「松本市議選では新人が落選し、計４人が落選するという苦戦を強いられた。しかも、東京・大田区で４４００票余、世田谷区で３１００票余も得票を減らすなど、東京の各区議選や大阪市議選では軒並み、前回よりもかなり得票を減らした」

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１５【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】『世界』８月号。学会幹部は会員数の漸減及び会員の高齢化という構造的問題が苦戦の原因と語る。「だが、集団的自衛権の行使容認という、これまで公明党が反対して来た憲法解釈の大転換を認めてしまったことが」影響したことは否定できない。

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１６【創価学会の「反乱」で維新カードを失った安倍政権】中野潤『世界』。公明党や創価学会の幹部が地域の活動家や創価学会会員を操って組織利益を保持しようとする組織官僚的対応の姑息さが露わ。真実を曲げることに地域の会員・支持者は納得しない。組織幹部と生活者の亀裂はもはや蔽えないレベル。