「面倒なこと」を家庭に押しつける日本、違法な移民に押しつけるフランス…

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heis101 @heis101

「フランスで女性の社会進出や子育てがしやすい理由について見落とされている点があります。それは、フランス人のやりたくない仕事は移民、特に低賃金で雇える非合法の移民にやらせれば良い、という社会制度とコンセンサスが確立しているからです。」http://bit.ly/1JkTIO

2009-11-15 13:31:05
heis101 @heis101

「家事や子育てを移民に頼らない人も、間接的には移民あっての暮らしをしています。例えば、週35時間労働制などは、労働時間や最低賃金の規制も保護も受けない違法な移民がいるから成り立っているのです。」http://bit.ly/1JkTIO

2009-11-15 13:31:10
heis101 @heis101

日本の場合、「家事や子育てや介護は基本家族がやる」という習慣が支えている。「美風」「家族愛」「家族の絆」という感覚の魔力は圧倒的。これがあるおかげで、少なくとも見かけ上は階級社会にならずに済んでいるというか。

2009-11-15 13:36:35
heis101 @heis101

二十歳過ぎたり働きだしてからも家から追い出されずに親と同居することを許す風土がある反面、「親が倒れたら面倒見るのは子どもなのは当然だろJK」という風土もまたあって、それはそれで釣り合いが取れてるのかもしれない。家族内相互扶助。

2009-11-15 13:40:27
heis101 @heis101

この手の家族内相互扶助を、フランスの持つ階級性の機能的等価物であると見なすことが、たぶんできる。ただ、家族内だと助けるほうと助けられるほうの人格的な信頼関係が強固であるのに対し、フランス的階級性ではそれが市場に委託されていて、人格的信頼関係が排斥されている。

2009-11-15 13:43:54
heis101 @heis101

日本が、先進国のなかの特異点として、豊かさと非階級性を両立できるのは、階級性を市場に委託せず、面識圏内で済むようになっているからに他ならない。面識圏内での階級性は、当事者らには階級性として映らず、美風だとか家族の絆だとかいう仕方で認識されている。

2009-11-15 13:47:42
heis101 @heis101

日本で、「日本人がやりたくない仕事は、低賃金で雇える非合法の移民に任せればよい」というコンセンサスが確立する可能性は、とても低い気がする。現状ではたぶん半分タブー視されているんだろうけど、それは、直視したうえで開き直れるだけの根性が、日本人にはないからだ。

2009-11-15 13:50:44
千葉のイニエスタ @chibanoiniesta

@heis101 同意。悲しいけどそういう開き直りは出来ないだろうねー。

2009-11-15 14:00:52
heis101 @heis101

日本はむしろ、この開き直りのできなさを強みに変えていく方向で考えていったほうがいいのでは、という気がしています。具体的にどうすると言われると難しいのですが…。RT @chibanoiniesta: @heis101 同意。悲しいけどそういう開き直りは出来ないだろうねー。

2009-11-15 14:13:56
@tenkyoin

@heis101 そうです。日本の特殊性の功罪はまさにその、家庭内扶助に社会の「面倒なこと」を押し付けているところにあると思うんです。

2009-11-15 14:15:23
@tenkyoin

日本では階級格差が激烈でない代わりに、核家族的なサラリーマン家庭に色々な「面倒なこと」が曖昧なままに依託されていると思うんですね。

2009-11-15 14:17:14
@tenkyoin

扶養家族手当とか、何でそれが存在するのか、就職してからも僕は分からなかったんですが、最近ようやく分かってきたのは、それは労働力の再生産を家庭に丸投げするための、社会システムだということなんですね。

2009-11-15 14:18:40
heis101 @heis101

「面倒なこと」を誰に押しつけるのがいいんだろう。「家庭」に押しつけるのがいいのか(政府は知りませんよ)、「非合法な移民」に押しつけるのがいいのか(政府は知りませんよ)。あ、どちらも「政府は知りませんよ」という態度が共通してる気がした。

2009-11-15 14:20:05
@tenkyoin

サラリーマンの父親とパートタイマーの母親の子供が、扶養家族手当や様々な福利厚生によって子供を新たな労働力の担い手として育ててくれることこそが、扶養家族手当システムのキモだと思うんです。

2009-11-15 14:20:11
heis101 @heis101

日本:政府は知りませんよ。家族内で解決してください。 フランス:政府は知りませんよ。勝手に入ってきたんでしょう?

2009-11-15 14:21:05
@tenkyoin

だから30年位前の会社だと、見合いまで上司が世話するなんてこともあったと聞きます。なんでそんなことをするのかというと、労働力の再生産をアウトソーシングするという、暗黙の了解があったからだと思うんですね。

2009-11-15 14:21:37
@tenkyoin

この制度は二重の疎外を含んでいます。一つはサラリーマン家庭が、「望んだわけでも、契約書にサインしたわけでもないのに」、勝手に労働力の再生産を強いられるという点。

2009-11-15 14:22:48
@tenkyoin

もう一つは、非・サラリーマン、もしくは「配偶者を持たない者」が、労働力の再生産を基準とした社会的承認システムから疎外されるという点。

2009-11-15 14:23:52
@tenkyoin

階級格差や移民差別が(とりあえず現在のところは、情報へのアクセッシビリティという点では)欧米ほど激烈でないというのが日本の長所であったかもしれないのですが、そのシステムは暗黙のうちに家庭に労働力の再生産を強いる、という歪みをもたらしていたわけです。

2009-11-15 14:26:21
@tenkyoin

ヨーロッパの移民は、自分の労働が何に搾取されているのか、その情報へのアクセス方法すら持ちません(どうすれば官僚になれるのかが一般の人々に公知されていない)。

2009-11-15 14:28:15
heis101 @heis101

「こんだけやるからあとは任せた」ってことですね。外注だとRT @tenkyoin: 扶養家族手当とか、何でそれが存在するのか、就職してからも僕は分からなかったんですが、最近ようやく分かってきたのは、それは労働力の再生産を家庭に丸投げするための、社会システムだということなんですね。

2009-11-15 14:29:23
@tenkyoin

一方で、日本の、パート労働に必死になりながら子供を塾に通わせる母親は、自分の労働が何に仕えているのかを知らないし、家庭内扶助に労働力の再生産がアウトソーシングされていることにすら、なかなか気づくことはありません。

2009-11-15 14:29:32
@tenkyoin

社会システムの狡さ、という点で、どちらが悪質か・・・それを問うのは意味のないことですが・・・

2009-11-15 14:30:23
heis101 @heis101

あ、暗黙知を切り捨てることで痛い目を見る例かも…。RT @tenkyoin: だから30年位前の会社だと、見合いまで上司が世話するなんてこともあったと聞きます。なんでそんなことをするのかというと、労働力の再生産をアウトソーシングするという、暗黙の了解があったからだと思うんですね。

2009-11-15 14:32:53
@tenkyoin

@heis101 ちゃんと予算計上して国なり地方自治体なりが、「労働力の再生産」という意味での結婚の意義を明示的に語った上で、婚姻支援をする、という明晰知化はできないでしょうか・・・

2009-11-15 14:35:02