「独持」と「原始的」~ヤツメウナギの免疫の話~
その日のTLは進化についての話が多かった。
「ヤツメウナギのメンエキの専門家」須藤洋一さん(よよいさん)@YYOI。
そういえば、なぜ「ヤツメウナギ」と「免疫」ってどんな関係があるんでしょう。
昨日の続き。 ヤツメウナギでググったらちょっと面白かった。 なんか独特な免疫機能もってんのね。
2015-07-15 08:24:54「VLRは、自然免疫と獲得免疫の機能を併せ持つ独特の免疫システム」 VLRっていうの持ってるんだって。 脊椎動物 見えてきた進化の謎 ヤツメウナギのゲノム解読きっかけに : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
2015-07-15 08:27:23ふうん。 ヤツメウナギは無顎類、ヒトは有顎類。 有顎類は遺伝子の再構成で多様性を創出する抗原レセプターを作り出せるけど、ヤツメウナギはできないんだな。
2015-07-15 08:40:48難しそう・・・。
助け舟。
@Butayama3 一言で言うと「抗体を持ってるのは、魚類までだよねー」「えーヤツメウナギって抗体持たないのー?魚じゃなくて円口類?しんじらんなーい」
2015-07-15 08:50:40@Butayama3 いわゆる「原始的な」脊椎動物で、抗体を持たないから、昔は「免疫系(特に獲得免疫)を持たない」と言われてたの。でも、ヒトとは違うタイプの、これまたある意味「原始的な」免疫システムを持っていることが、最近になってわかってきた、という流れ。
2015-07-15 08:53:11「原始的な免疫システム」ってどういうものなんだろう。
魚類までしか抗体を持たないのなら、それ以外の奴らは、ヤツメウナギ以外にもどうしているんだろうなあ。
2015-07-15 08:59:15専門家のお出ましです!
@Butayama3 @y_tambe 原始的、というより、「違うスタートラインから同じような解決策」を見つけた、という理解が近いと思います。専門用語だと「収斂(しゅうれん)進化」と呼びますが、鳥とコウモリの羽のように、作りは違うのですが、結果的に似たような機能を持っています。
2015-07-15 23:58:13@Butayama3 @y_tambe 人などの抗体は「免疫グロブリン」という種族のタンパク質で、遺伝子をランダムに組み換え、未知の敵が来ても対応できるように、様々なバリエーションを作って用意しています。
2015-07-16 00:03:46@Butayama3 @y_tambe 一方、VLRは、「ロイシンリッチリピート」という全く違う構造を持つタンパクですが、やはり、遺伝子を組み替えて、様々なバリエーションを用意して待っています。
2015-07-16 00:06:22@Butayama3 @y_tambe つまりこれは、お互い違うタンパクを使って、独自に開発を進め、結局似たような機能の仕組みを作ってしまった、という形になります。
2015-07-16 00:06:32結局似たような機能なんだ。