「福島原発事故風評被害-水俣の経験を伝えたい」企画展

村山嘉昭 @_murayama

意図的に流される"トンデモツイート"を信じてしまう人が今もいることにため息💨が出る。「海霧＝福島第一原発由来」というデタラメなツイートを信じちゃう人は、普段から身の回りの自然現象に関心を持ってなさそう。変わった形の野菜や植物を原発事故の影響だと騒ぐのも同じ。もっと賢くなろうよ。

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"トンデモツイート"ばかりしている人は、自身の承認欲求を満たし、注目を集めることに喜びを見いだしているとしか思えない。

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差別といのちの価値～原田正純著「宝子たち（弦書房刊）」より。水俣市立水俣病資料館にて（許可を得て撮影） pic.twitter.com/PtOHg0HItv

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1）「企業や行政の怠慢や人命軽視政策によって胎児性水俣病のようなことが繰り返されるなら、それは明らかに犯罪だと思います。しかし、そのことが障害を持っている人々の存在を否定すること、差別になってはならない筈です。」（原田正純著「宝子たち」）

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2）「わたしも含めて反公害運動は障害をもつことは不幸だと決め付けてはいなかったでしょうか。何故不幸か、なぜ不自由なのかということに一歩踏み込んで考える時が来ているように思えます。」（原田正純著「宝子たち」）

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「福島原発事故風評被害ー水俣の経験を伝えたい」企画展より。水俣市立水俣病資料館にて（許可を得て撮影） pic.twitter.com/cc6f42h2pR

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1）『水俣では「問われているのは、水俣に住む私たちだった」と覚悟して風評被害に立ち向かった。大事なことは、本物をつくることだ。本物の食べ物・もの・まちづくりが共感・共鳴を呼ぶ。同時に、取り組みの情報を発信すること、伝えることだ。嘆き悲しんでいるだけではコトは解決しない。』

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2）『歯を食いしばって一つひとつ丁寧にやっていくしかない。水俣の経験が役に立つことが起きたことはつらいことだ。でも、水俣でみんなでやってきたことをいかしてもらえれば水俣病の犠牲も無駄にならないはずだ。』（水俣病資料館～福島原発事故風評被害ー水俣の経験を伝えたい）

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「水俣の風評被害　そして福島」 （「福島原発事故風評被害ー水俣の経験を伝えたい」企画展より）水俣市立水俣病資料館にて許可を得て撮影。 pic.twitter.com/Fc8mCBqpL3

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1）『被害者たちは、健康と命を失うだけでなく、いじめや偏見などひどい差別にさらされ続けた。市民も、水俣出身とわかると、結婚と就職に響くことになり、また魚だけでなく農作物も水俣こ名前をつけると売れなくなった。水俣の旅館・ホテルに泊まる人たちも少なくなった。』

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2）『楽しいはずの修学旅行で旅館の従業員から「布団は消毒しないといけないかな」、他の旅行生から「水俣の生徒が飲んだ水道水からは飲まない」と言われたりした。また、他市のプールで泳いだり、サッカーをしていた生徒に対する心無いヤジなども起きた。』

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3）『ある若者が水俣の町中をバイクで駆け抜け、スピード違反で捕まった。息をなるだけせずに早く通り過ぎるためだった。電車やバスの乗客たちは水俣に近づくと窓をバタバタと閉めた。「水俣の魚は食べない」という人は今もいる。』

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4）『「水俣でカレー用の長粒米を栽培するように頼まれたが、よその農協の名前で出してくれと言われたので、結局、よそで栽培するようになった」水俣出身の人が大阪で結婚式を挙げる前日に相手方の親族から「今ならまだ間に合う」と言われた。』

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5）『ある人は水俣出身とわかって職場を三回変わることとなった。その人は「何で」と言って涙を流したと聞く。多くの人たちは、出身を聞かれると「九州だ」と答えていた。「九州のどこか」と聞かれたら「熊本だ」、「熊本のどこか」と聞かれたら、「熊本の南のほうだ」と答え、出身地を隠していた。』

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6）『水俣に住む多くの者たちが似たような経験をしている。福島でも、農作物が売れない状況が発生し、「放射線除染証明書が仮設住宅に入るために必要」とか、「福島の車は帰れ」「福島から引っ越してきた生徒を、先生が他の子と離して座らせた。（新聞にのった）」』

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7）『「五月のＧＷにシンガポールへ帰った。親戚から千葉も放射能を浴びているんじゃないか？と言われた」「父の実家が福島で百姓をしている。牛、馬、野菜、米をつくっている。だが出荷ができない。」などがおきている。これから結婚や就職に影響ないことを祈りたい。』

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8）『さらに、国内だけでなく、国外でも風評被害により日本産のモノが買われなくなっている。「海外の日本料理店は築地から仕入れているが、日本のモノはだめとなって、倒産に追いやられている。海外の日本人も被害にあっている」。』

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9）『このほか、東北への観光客が激減し、旅館やホテルのお客が減り、海外からの観光客も激減している。福島の風評被害の規模は水俣の比ではなく、国外にも広がっている。問われるのは、福島だけでなく日本がどうするかである。』

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10）『放射線の影響については未知の部分が少なくないことを踏まえた上で、私たちは正確な情報を得、冷静に判断する必要がある。国は的確な情報を伝える責任があろう。』 水俣市立水俣病資料館・福島原発事故風評被害ー水俣の経験を伝えたい（2011.6～2012.3）企画展より

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水俣市立水俣病資料館で2011年6月から翌年3月まで開催された企画展「福島原発事故風評被害ー水俣の経験を伝えたい」で展示されたメッセージなどは以下のサイトで見ることができます。 minamata195651.jp/kikaku/2011_fu…

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出所がわからないあやふやな噂話や思い込みにもとずく発言。これらの話を鵜呑みにした人たちから、水俣の人たちは不当な差別を受けてきた歴史がある。同じ過ちは繰り返してはいけないと、強く思う。