徳川夢声対談集『問答有用』について BY 濱田研吾氏（夢声研究家）

濱田研吾 @hamabin1

加東大介が、徳川夢声に、「南の島に雪を降らせた」逸話を語ったのは昭和33年。『週刊朝日』連載対談「問答有用」でのこと。その対談は『問答有用12　夢声対談集』（私家版、昭和36年）に収録されている。若き日の浪花千栄子の壮絶な体験が有名になったのも、「問答有用」で語ったのがきっかけ。

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三國一朗も生前切望した『問答有用　夢声対談集』全12巻の完全復刊。それはもう諦めるので、ちくま文庫で『問答有用　夢声対談集（映画・演劇人篇）』を出してほしいなあ。対談相手（の著作権継承者）の許諾とか、著作権の手続きが面倒くさそうだが。 pic.twitter.com/aT3SVBlWTC

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『問答有用』登場の映画人。轟夕起子、長谷川一夫、永田雅一、高峰三枝子、高峰秀子、早川雪洲、大河内傳次郎、マキノ光雄、三益愛子、越路吹雪、柳家金語楼、溝口健二、浪花千栄子、片岡千恵蔵、丹下キヨ子、淡島千景、田中絹代、望月優子、フランキー堺、飯田蝶子、石原裕次郎、加東大介、森繁久彌。

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『問答有用』登場の演劇人。市川猿之助、喜多村緑郎、市川海老蔵、杉村春子、芥川比呂志、中村扇雀、中村翫右衛門、渋谷天外、市川寿海、中村時蔵、水谷八重子、千田是也、河原崎長十郎、大谷竹次郎、喜多六平太。元本をコピー製本して、自分で『問答有用　夢声対談集（映画・演劇人篇）』を作るかな。

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『問答有用12　夢声対談集』（私家版、昭和36年）より石原裕次郎。自分で編集するなら作ってみたいのが『問答有用　夢声前白集』。毎回の対談相手を400字で寸評したもので、400回分並べただけで貴重な史料になる。これもコピー製本をするか。 pic.twitter.com/AWVt4nRFxN

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『問答有用　夢声対談集』全12巻（第10巻までは朝日新聞社刊、11巻と12巻が私家版、昭和27～36年刊）が刊行されたこと自体、喜ぶべきか。この対談集は、売れなかったらしいし。『週刊読売』の近藤日出造対談「やぁこんにちわ」は2000回も続いて、対談集は第2巻までしか出なかったし。

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『問答有用　夢声対談集』全12巻は昭和59年、朝日文庫『徳川夢声の問答有用』全3巻として再編集された（さらにこれを再編集したものがちくま文庫版）。各巻収録の三國一朗の解説（第1巻「名対談まわし誕生まで」第2巻「話芸の人のライフワーク」第3巻「悟空の如くわれは飛ぶ」）がすばらしい！