.@naoya_fujita @tamanoirorg 小松左京に対する評価の違い

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藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

SF第一世代を見ていて凄いなと思うのは、美術、詩、建築、科学、思想などなどなど、あらゆるものを呑み込んで連動して一挙に攻めた感じがあって。そういう猥雑なエネルギーこそがSFの本質的な魅力なんだと思っていて、もう一回そういう状況を起こしたい。

2011-01-05 08:33:50
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

非専門家であるが故に、勝手に繋げて妄想する「素人」の強みというのを、専門家と対談を繰り返していた小松左京が言っているんだけど、そういう風に色んなものをどんどん食いまくって無茶苦茶に繋げていくカニバリズムのカーニバルみたいな感触を僕は第一世代に感じる。

2011-01-05 08:41:15
@tamanoirorg

こういうのって、今更「坂の上の雲」みたいで笑えるだけだ。RT @naoya_fujita: SF第一世代を見ていて凄いなと思うのは、美術、詩、建築、科学、思想などなどなど、あらゆるものを呑み込んで連動して一挙に攻めた感じがあって。そういう猥雑なエネルギーこそがSFの本質的な//

2011-01-05 09:36:30
@tamanoirorg

今更、欠片ほどの批判もなく小松左京とか論じちゃう人々——彼らに共通しているのは、どうしようもない鈍感さだ。で、この人の場合それは「トランスフォーマー」と「宇宙戦争」をざっくり同じカテゴリーに入れちゃう鈍感さにも通じる。彼が何に目を瞑って見ないことにしているのか、は大いに興味深い。

2011-01-05 09:46:07
@tamanoirorg

実に興味深い症例ではあるんだが、しかし評論家が作家に興味深がられるくらい脇ガラ空きってのはいい事とは思えない。ましてスクリーンや字面をまるで注視することなしに自称「評論」とやらを垂れ流すんじゃ、誰にでもできる簡単なお仕事ですと言うしかないな。

2011-01-05 09:51:06
@tamanoirorg

そんな「症状」を幾ら叩いてもしかたがないんじゃない? RT @naoya_fujita: 僕は小松さんの未来観の欠点について40枚ぐらい使って指摘した文章を書いたつもりだったのですが、欠片ほどの批判もなかったかのように思われたのでしたら残念です。ジェンダー観、ナショナリズム//

2011-01-05 09:55:16
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@tamanoirorg 僕は小松さんの未来観の欠点について40枚ぐらい使って指摘した文章を書いたつもりだったのですが、欠片ほどの批判もなかったかのように思われたのでしたら残念です。ジェンダー観、ナショナリズム、労働観は今の目で見ると批判されるべき部分は多いように思います。

2011-01-05 09:49:02
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

当方無教養ゆえ、何故しかたがないのかが分かりません。ちなみに、比喩としての「症状」の意味は分かりますが、僕としては批判することが「症状」を「叩く」ことを意味するとは思っておりません。RT:@tamanoirorg  そんな「症状」を幾ら叩いてもしかたがないんじゃない?

2011-01-05 09:58:12
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

「二十世紀的な病」という言葉は大きいのですが、おおよそ賛成します。ただ、否定し乗り越えた、と思いきや再来しつつあるのでは、と僕は思っています。 RT:@tamanoirorg 小松左京の病は極度に二十世紀的な病であり、それは既に否定され乗り越えられてしまったものなんじゃないの?

2011-01-05 10:17:24
yupika @yupika

@tamanoirorg やり取りに笑いました。何十枚使っても着目点がずれてればあんまり意味ないですよね。簡単に才能って言葉使うのもアレですが(日本語だとどうも先天的という意味が含まれちゃうし)、才能がなければやっぱりどうあがいても文章って書けませんやね。

2011-01-05 10:00:20
@tamanoirorg

「症状」を「叩く」の? 症状があれば原因を突き止める方向に普通は向かうんじゃないの? で、小松左京の病は極度に二十世紀的な病であり、それは既に否定され乗り越えられてしまったものなんじゃないの? RT @naoya_fujita: 当方無教養ゆえ、何故しかたがないのかが分かり//

2011-01-05 10:09:24
@tamanoirorg

才能以前に、対象を注視する誠実さを欠く人間が、んなもん月一でとっかえろよ、程度の枠組みに押し込むべく作品を曲げたり刻んだりする無様さに耐えられない。RT @yupika: やり取りに笑いました。何十枚使っても着目点がずれてればあんまり意味ないですよね。簡単に才能って言葉使うの//

2011-01-05 10:39:03
@tamanoirorg

勝手に決めた明後日の方向を未来だと称し、その未来に合致しないと言って世界を——当然人間を「最終解決」しちゃう発想、明後日の方向に向けて「新しい人間」を作り出そうとしたり「鍛え直し」たりしちゃう発想自体に嫌気が差さないとしたら

2011-01-05 10:28:53
@tamanoirorg

あなたは二十世紀の宿題を終えていませんね、と言われても仕方がない。そういう未来は終わった、それは既に放棄されたテーマパークの廃墟だ、と思うんだが、どうもお若い方々の中には、ああいうものに性懲りもなく魅了されちゃう方がおられるようだね。

2011-01-05 10:28:56
@tamanoirorg

うん、で、その再来を見て、あちゃー、と思ってるのよ。RT @naoya_fujita: 「二十世紀的な病」という言葉は大きいのですが、おおよそ賛成します。ただ、否定し乗り越えた、と思いきや再来しつつあるのでは、と僕は思っています。

2011-01-05 10:39:15
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@tamanoirorg  小松作品と、小松さん的なやり方とは違うと思いますし、否定するべき部分は否定して、でも肯定できる部分は肯定するというのが公平な見方ではないかと思います。

2011-01-05 10:38:00
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

テクストや作品を注視する誠実さに書けた文章を書いたり見方をする癖があることは自覚しておりますので、その点に関する誠実さに関する指摘は真摯に受け取らせていただきたいです。

2011-01-05 10:41:58
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@tamanoirorg 色々あるのですが、究極的には「敗戦」という経験を小説化する方法を他の戦後作家とは違う形で開拓した点にあると思っております。

2011-01-05 10:49:34
@tamanoirorg

肯定すべき部分も否定すべき部分も同じ根から発するので区別するだけ無駄だと思うんだが、一応聞いておくと、その肯定すべき部分って何? RT @naoya_fujita: 小松作品と、小松さん的なやり方とは違うと思いますし、否定するべき部分は否定して、でも肯定できる部分は肯定すると//

2011-01-05 10:42:40
@tamanoirorg

そういうアプローチなら多少は理解できるけど、どうかな、今、肯定的に評価しうるものなの? RT @naoya_fujita: 色々あるのですが、究極的には「敗戦」という経験を小説化する方法を他の戦後作家とは違う形で開拓した点にあると思っております。

2011-01-05 10:51:58
@tamanoirorg

正直なところ、少国民どもは敗戦という傷から目を逸らすために走り回ってきたようなところがある。で、歳取って走れなくなると、凄い勢いで右傾化する奴が後を絶たない。そんな、とっくに無効の証明された幻想に逃げ込んでどうするんだよ。

2011-01-05 11:04:00
@tamanoirorg

中学校の頃、一時小松左京に嵌ったが結構速やかに醒めて、木星に火を付けて燃やしちゃう段階で、もう付いて行けないと思った。

2011-01-05 12:49:04
@tamanoirorg

そんなこと認められたって、じゃ、辞めたら、としか言いようがない。RT @naoya_fujita: テクストや作品を注視する誠実さに書けた文章を書いたり見方をする癖があることは自覚しておりますので、その点に関する誠実さに関する指摘は真摯に受け取らせていただきたいです。

2011-01-05 11:37:51
北野勇作 『100文字SF』発売中! @yuusakukitano

小松左京作品に関してはかなり複雑。私は小松左京の作品、とくに短編群によってSFというものにのめり込んだことは間違いないし、今もかなりすごいと思っている短編はたくさんある。しかし今となっては、長編を貫いてる思想みたいなものに関しては、ちょっとなあ、というところも間違いなくあって

2011-01-05 11:42:43
北野勇作 『100文字SF』発売中! @yuusakukitano

それに、小松左京賞落選の選評で、自分がもう小松左京から遠く離れてしまっているということもよくわかったしねえ。まあ、雛が最初に見た動いてるもの、みたいなところはあるだろうなあ。中学くらいの頃に小松左京を読まなければ、こうはなってなかったというのはたぶん間違いないし。

2011-01-05 11:42:45