ローマ帝国国境警備兵達が遊んでいたボードゲーム

ローマ帝国時代、ブリテン島には帝国の国境として壁をいくつも建設し、異民族の侵入に備えていました。 今回はその発掘現場から見つかったボードゲームと思われるものについて、調べたツイートをご紹介します。
90

きっかけはこちらの方のツイートです。

Prof Susan Oosthuizen 💙 @DrSueOosthuizen

Whileing away the hours on the #Antonine #Wall, waiting for the Picts: #Roman gaming board & pieces, Hunterian Mus. pic.twitter.com/Eft47oA4ug

2015-09-03 19:42:11
拡大

ところで「アントニヌスの長城」とはなにか?

 異民族の侵入を防ぐため国境の壁として有名な「ハドリアヌスの長城」のさらに北に西暦142年にアントニヌス帝の命令で建造されたのが「アントニヌスの長城」です。

リンク Wikipedia ハドリアヌスの長城 ハドリアヌスの長城(ハドリアヌスのちょうじょう、英語: Hadrian's Wall,ラテン語: Vallum Aelium)は、イギリスの北部にあるローマ帝国時代の城壁(囲壁)跡。広義にはローマ帝国の国境線を防御する防御壁『リメス』の一部であり、ローマ帝国最北端の国境線でもある。2世紀に第14代ローマ皇帝ハドリアヌスにより建設された。 ハドリアヌスの長城は1987年に、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。 ハドリアヌスの長城はイングランド北部、スコットランドとの境界線近くにある。ローマ帝国は1
リンク Wikipedia アントニヌスの長城 アントニヌスの長城(アントニヌスのちょうじょう、英語: Antonine Wall)は、スコットランドの中央部に残る石と土で作られたローマ時代の防塁。2008年に「ローマ帝国の国境線」に含まれる形でユネスコの世界遺産に登録された。 長城の建築はアントニヌス帝の統治下、西暦142年から144年にかけて行われた。長城はクライド湾沿いの古キルパトリック(ウェスト・ダンバートンシャイア)からフォース湾沿いのフォールカークまで60キロに及んでいる。長城は160キロ南にあるハドリアヌスの長城に代わるものとして建設さ
名も無き円卓の鴉 @cymri_gwynedd

ブリタニア北部、ハドリアヌスの長城の更に北に、アントニヌス・ピウス陛下が作らせた「アントニヌスの長城」というものがある。それが、実質上ブリトン人の住む地域とピクト人の住む地域の境界線と言ってもいい。 #突然の五賢帝TL

2012-06-25 20:10:41
名も無き円卓の鴉 @cymri_gwynedd

ハドリアヌスの長城、アントニヌスの長城、オッファの防壁という大規模なものに加え、ポスト・ローマ時代(所謂アーサーの時代)にはデヴィルズ・ダイクのようなより小さな防壁が各地に作られているので、ブリテン島は壁だらけと言えます。

2015-09-05 21:11:49

 そしてこちらはその「アントニヌスの長城」に築かれた各砦の位置を示した地図だそうです。

Prof Susan Oosthuizen 💙 @DrSueOosthuizen

Great map of forts on shortlived #Roman #Antonine #Wall in wilds of Scotland mid2ndC AD (Hunterian Mus; photo wiki) pic.twitter.com/3T7eIQn9IP

2015-09-03 19:47:42
拡大
拡大

 こちらは「アントニヌスの長城」についての様々な情報を総合的にまとめて配信しているサイトです。 

「アントニヌスの長城」展

tenpurasoba @tenpurasoba4

昨晩RTしたこちらのアントニヌスの長城に駐屯していた兵達が楽しんでいたと思われるゲームの招待がなんとなくわかったので報告します。 twitter.com/DrSueOosthuize…

2015-09-04 22:39:01
tenpurasoba @tenpurasoba4

まずこちらのアントニヌスの長城関連の発掘品が収蔵されているのは、スコットランド、グラスゴーにあるハンタリアン博物館・美術館です。 こちらでは2012年に「ローマ最後のフロンティア:アントニヌスの壁」展という展覧会を行っており、その時から展示されているようです。

2015-09-04 22:44:06
tenpurasoba @tenpurasoba4

こちらのゲームはこのアントニヌスの壁についてのサイトや他の資料によると、壁を防衛する要塞内のローマ式大浴場にて楽しまれていたようです。 antoninewall.org/about-wall/liv…

2015-09-04 22:45:54
リンク www.antoninewall.org Soldier | Antonine Wall

ローマ帝国のはさみ将棋「ラトゥンクリ」

tenpurasoba @tenpurasoba4

”latrunculi”「ラトゥンクリ」は”Ludus latrunculorum”ともよばれ、2人で対戦するハサミ将棋のようなゲームです。現代再現されたルールによると、12×8マスの版にそれぞれ12の兵と一人の百人隊長を配し、兵は両側を挟まれた場合、百人隊長は四方を(続

2015-09-04 22:53:54
tenpurasoba @tenpurasoba4

承前)百人隊長は四方を囲まれた時だけとられます。 勝敗は、相手の百人隊長を取るか、相手が百人隊長を囲めなくなるまで、即ち駒を3つ以下まで減らせば勝ちです。

2015-09-04 22:55:11
tenpurasoba @tenpurasoba4

以上の事はこちらのナショナルトラスト作製の動画にて解説してあります。 Latrunculi youtu.be/zQwX4BYoBc4 @YouTubeさんから

2015-09-04 22:57:08
拡大

改めて発掘品を見ると?

tenpurasoba @tenpurasoba4

さて元の画像を見ますと、石にマス目に掘ってある欠けたゲーム盤と黒と白の駒が見えます。一つは同心円に筋彫りがされています。ただ他の色の駒もあるので、これらがいい色の石が無くて間に合わせで用意したのか、別の機能を持つ駒なのか不明ですね twitter.com/DrSueOosthuize…

2015-09-04 22:59:45