Monadology, Information, and Quantum Physics: A Leibnizian interpretation of Quantum Mechanics
- ucciuccini
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遅まきながら、「場の量子論」の勉強を始めるか?Lの動力学、一般相対論相当にまで拡張可能なシナリオは示したので、次に残るのは、量子力学と場の量子論。無時間情報構造のパワーは量子論にも通じるはず。W-deW方程式は無時間じゃけんね〜〜、e.g.
2015-09-14 15:58:16朝永振一郎『量子力学 I、 II』、初版は1952、第2版はそれぞれ1969、1997やけど、久しぶりで読み返してみても名著ですな〜。誰かさんも10年以上まえ、ニルス・ボーアのセミナーのときに準テキストで第 I 巻をつこうたが、他のテキストとはひと味もふたアジもちゃう。
2015-09-21 19:06:52@ucciuccini とくに、科学哲学系で物理学の哲学に首を突っ込もうという方々には必読文献だわ。創成期の開拓者たちの歴史的苦闘にも触れ、同時に、朝永さん自身の知的格闘も十分に窺われる記述、解説が参考になるだけでなく、マトリックス力学(ハイゼンベルク)と・・
2015-09-21 19:12:06@ucciuccini シュレーディンガー方程式の関係も丁寧に掘り下げ、かつ「場の量子論」へのつなぎにも十分に配慮されとる。おそらく、自分自身が納得した「筋道」がわかるように書かれておるので、読む人のアタマにも入りやすいのや。なに、ワシはいまLの形而上学と、量子力学および・・
2015-09-21 19:17:43@ucciuccini 場の量子論との「可能な」橋渡しを模索中・・・エゲレスの「猛者さん」からも刺激を受けたしな・・・
2015-09-21 19:18:58量子力学あるいは場の量子論に「ライプニッツ的アイデア」を適用しようとする試みは、ワシが知る限り、少なくとも二つ、すでに存在する。一つは中込照明さんの『唯心論物理学の誕生』(1998)、もう一つはイギリスのJonathan Edwards,
2015-09-21 22:02:14“A 21st century Monadology”(ucl.ac.uk/jonathan-edwar…)
2015-09-21 22:02:49中込さんの研究は、場の量子論のための「世界モデル」構築のためにLのアイデアを使おうとするもので、「モナド』という言葉は使うが、これはLの概念とは似て非なるもの。これはケチをつけているのではない。L解釈が目的ではなく、物理学のモデル構築が主眼だという意味。
2015-09-21 22:03:32そこで、モナドの「状態」およびモナド間の「予定調和」は、それぞれ、量子力学の「状態ベクトル」と「ローレンツ変換」に直に対応させられてしまう。ワシは、この路線には賛成できん。
2015-09-21 22:03:44Edwards の試みは、モナドロジーを場の量子論(QFT)の言葉で全面的に書き換えて「再構築」しようとするもの。ワシは、これにも賛成できん。いずれの試みにおいても、Lが腐心した「空間と時間」の問題が<置いてきぼり>になって、解明できんまま残されるからや。
2015-09-21 22:04:16@ucciuccini もう一つ、根本的に同意できんのは、彼の「モナド」対応物が transient entities になってまうこと。これはLのモナドロジーの「破壊」ですがな〜〜!
2015-09-23 17:36:13彼とはメールで6ラウンドのスパーリングをやって、立場の違いを確認し、かつ大きな刺激も受けた。このスパーリングがなければ、「Lと量子論」という問題意識が生まれなかったかもしれん。
2015-09-21 22:04:31中込、Edwards いずれの試みにも共通する「欠陥」(ワシに言わせれば)は、モナド界から現象界へ移るときに「コード化」が介在することを見落としておること。物理世界を記述するコトバでモナド界の状態を記述することは、Lでは無理筋。
2015-09-22 10:52:29モナド界の不変構造は、ワシの理解では<情報的>やから、これを<物理的言語>に変換するコードが入らんことには、橋渡しでけまへん。Lの「原初的力、派生的力」の区別は、まさにそれをL流に言うとりま!
2015-09-22 10:52:44だいたい、量子系の状態ψを観測量と繋ぐときに<確率>が入るのは、なんでや?「シュレ方程式の物理的解釈の一環」でっしゃろ?解釈とはコードを要するもん。式自体によって、<解釈>は指定されとりまへん(せやから、ようけ解釈が出てきま!)。
2015-09-22 10:53:21おんなじように、ψの背後に「実在(みたいなもん)」を想定しようとするなら、コードなしでは無理じゃ。しかも、コードが入ることによって、Lの物理学にはメチャ大きなフレキシビリチが生まれますねん!それをなんとか利用でけんか〜、ちゅうのがワシのもくろみ。
2015-09-22 10:53:43@ucciuccini ちなみに、140字では、細かい説明はしょるし、解析力学の初歩など、最低限の前提は、盟友の(古い)サイトでも見て、自分で補ってね〜。 www1.kcn.ne.jp/~h-uchii/physi…
2015-09-22 11:28:12ワシの当初の直観では、Lの決定論的動力学に「確率」が入ることは難しいので、相対論までのいわゆる「古典的」物理学にターゲットを絞ったわけ。(モチ、「無知」を通じて確率は入りうるけど→ラプラスの古典的確率論)
2015-09-23 10:42:51せやけど、無時間世界(モナド界)で「すべてのものは繋がっている」というLの形而上学では、アインみたいに「局所的因果性」にこだわる必要は全然あらへん。その点で、量子論とは相性がエエはずや。
2015-09-23 10:43:15神さんはサイコロをふらへんし、現象世界全体のψは(仮にこれがモナド界の不変構造を写しておると仮定して)つねに連続的に変化して(観測装置もすべて含まれとるし)、「波束の収縮」なんか起きんはず。とすると、量子的飛躍は「コード化」の産物てなことにならへんか?
2015-09-23 10:43:31ざっくりと言えば、実体界(無時間)は連続的、決定論的に変化、せやけど、人間が見る現象界では「コード化」によって、不連続な変化および量子的飛躍が生じる。これを第一次の作業仮説とするか?
2015-09-23 10:43:48朝永「量子力学」を哲学徒に推薦する理由は、その丁寧、明快、かつ行き届いた説明ぶりにある。例えば、フツーのテキストだと、最初から「ヒルベルト空間」の、「状態ベクトル」のと有無を言わさず出てくるもんが、実に手間をかけて導入される(第二巻、291)。
2015-09-23 21:29:21「量子的粒子」はフツーの粒子とちゃうから気いつけよ、あれかこれかと違ごて、ベクトルみたいに「方向の可能性」がナンボもあるんや。せやから、ヒルベルト空間の道具立てが記述に適してまっせ、と順を追って説明してくれま。
2015-09-23 21:29:30この話、Lと関係が有馬温泉。Lでは、物体が結局「現象」とされたが、この見方が実は量子論と相性がエエ。個性を持った実体とちごて、現象界の物体には変幻の可能性があり、実体の裏づけがないもんも可能になるわけ。量子的粒子(モチ、場もやけど)、ニュートンでは不可能でもLでは十分可能!
2015-09-23 21:30:10