【設定破綻】「為政者は常に私心があり邪悪で野望を持ち非道で作為的かつ恣意的であり小賢しいが愚かで愚鈍であってほしい」という設定破綻について

加藤AZUKI（芸歴三十ン年）＠「忌」怖い話 大祥忌 @azukiglg

「安倍政権は戦争をしたがっていて、歴史に名を残す野望のためなら戦争を仕掛けることも躊躇せず、悪意を以て悪事を成す絶対邪悪であるので、制定されたあらゆる法案は例外なく作為的かつ恣意的に運用される」 という前提にたった批判は、ポエムの一種なのであまり真剣に考慮する必然性を感じられない

加藤AZUKI（芸歴三十ン年）＠「忌」怖い話 大祥忌 @azukiglg

「自分が最悪であってほしいと思った存在は、常に悪意を持った賢しい存在でありながら、狭窄した視野しか持ち得ぬ無能で、その思考は愚鈍で、必ず間違った選択をし、あらゆる選択を誤るが、最高権力を得ることには常に成功する。それは出自だけで可能である」 この設定もおかしいと気づけるはず。

加藤AZUKI（芸歴三十ン年）＠「忌」怖い話 大祥忌 @azukiglg

努力せずに全てを持ち得る最悪が、一瞬の栄華のために全てを欲しいままにする、っていうことが簡単にできるっていうのは、もうお伽噺なんだけど、「安倍政権という最悪は常に悪意を以て最悪の選択をする」という批判をする人は必ずこの前提に立つんだよなあ。

加藤AZUKI（芸歴三十ン年）＠「忌」怖い話 大祥忌 @azukiglg

「政府総理が最悪の運用ができる法律は最低であり最悪に危険だ」 っていう批判は、民主的な手続きを経てその代表を選出した有権者の意志を無能と否定することになるんだけど、これは制度批判なのか有権者批判なのかどっちなんだろかな。 あの民主政権だって民主党が強制した訳でなく有権者の選択だし

加藤AZUKI（芸歴三十ン年）＠「忌」怖い話 大祥忌 @azukiglg

悪意を以て悪事を成す為政者が仮に現れたとして、それを選挙の時点ではじけなかったのならそれは有権者の落ち度。見抜けなかったのなら有権者の無能。マスコミがそれを報じなかったのだとするなら少なくともそれは官の問題ではなく民の問題。マスコミは公的機関じゃないから。

加藤AZUKI（芸歴三十ン年）＠「忌」怖い話 大祥忌 @azukiglg

つまり悪意を以て悪をなす愚鈍な為政者が法を悪用するかもしれないから平安法制は悪法だ、というのは「有権者は無能で愚かだから必ず邪悪な為政者を選ぶ」って批判であり、こんほんてには「邪悪で愚かな為政者しか選べない有権者には既存の民主主義は過ぎた玩具だ」ってなる。民主主義の否定に繋がる。

加藤AZUKI（芸歴三十ン年）＠「忌」怖い話 大祥忌 @azukiglg

もし有権者が愚かではなく常に正しく常に優れた判断ができる者が多数派を占めるなら、選出された為政者は常に優れているのだから、邪悪な判断を行う可能性について心配する必要はない。 もし有権者が常に愚かで、愚かな為政者しか選べないなら、その国に民主主義は不向きである。

加藤AZUKI（芸歴三十ン年）＠「忌」怖い話 大祥忌 @azukiglg

それこそ「愚か者の主権は無効化し、優れた者が愚か者を統べてやる」のが正しい、ってなる。 王権でも宗教的権威に主権を委ねるでもよかろ。 ただ、その場合は「自分たちは優れている」と自称した者が間違っていたときに、それらを取り除く方法がなくなるので、自力で健全化できなくなる。

加藤AZUKI（芸歴三十ン年）＠「忌」怖い話 大祥忌 @azukiglg

民主主義は無能な有権者が邪悪な為政者を選び出すこともできる最悪な制度なのだが、その最悪な為政者をリコールすることもできる点で既存現存の全ての制度に優る。 なので、為政者が信頼できないのであればより信頼できる別の誰かに次を委ねればいいんでないかしら。 次が十分にマシであるなら。

加藤AZUKI（芸歴三十ン年）＠「忌」怖い話 大祥忌 @azukiglg

そんなわけで、「安倍政権は邪悪だから必ず平安法制を悪用して戦争を恣意的に始める野望持っている」という批判は、ファンタジーだと思ってる。 そうでなければ民主主義の否定によって、優れた少数が愚かな多数を支配する制度に魅入られてるかのどちらか。