DSDの真.ネイティブ再生とニセネイティブ再生
DSDの件はこことここにあった。 innocent-key.com/wordpress/audi…ネイティブdsdボリュームの音/ akm.com/akm/jp/product… akm.com/akm/jp/product… ESSは内部でPCM変換してるし旭化成もΔΣModulaterを介してる。
2015-09-28 06:18:31ESSと旭化成の例を挙げてみましたが…ESSは記事中の説明にあるようにPCMのようなものに変換してボリュームを操作する仕組み、旭化成は方式は不明ですが入力を受けているのがデジタルアッテネーター(デジタルボリューム)を介してΔΣ変調器から出ており、これらはネイティブに再生してないようです。また、ネイティブ再生可能な例として挙げられているCS4398のように、DSDをネイティブ再生できたとしても、その質次第では変換再生に敵わないこともありうるようです。
どちらも『DSDを直接受けられる』だけで、DSDの仕組みの理念的にネイティブ再生しているとは到底言い難い。だからこれらデバイスを採用している機器のユーザーがそれをして「ネイティブ最高!変換再生はクソ!」というのは、高度なギャグなんだな、と思うしかないって話です。
2015-09-28 06:21:15『じゃあDSDのネイティブ再生ってなんぞ?』という疑問ですが、超大雑把には、信号をアナログローパスフィルターを通すだけ、だそうで。http://www.super-audiocd.com/aboutsacd/?l=jp
となると、DAC側で音にする際にDSD信号を直接受けられてもそういう処理をせず変換再生しているものは、ネイティブ再生できているとは言えないです。そして『DSDネイティブ対応』を謳う機器で、これ、意外と多いようです。
んでCS4398とかPCM1792Aなんかはそうじゃないんで、それでこそ本当にDSDをネイティブで再生できている、というわけ cirrus.com/jp/images/prod… tij.co.jp/jp/lit/ml/jajt… TIの資料はPDFだけど10頁のDSD再生の説明を参照されたい
2015-09-28 06:40:01さきほどの資料より『DSD信号は再生(変換)周波数特性を決定するDSDフィルタ部で係数が与えられ67レベルのカレントセグメントは係数に対応したFIRフィルタとして動作し、アナログ信号に変換します。この動作はDSD再生における基本的な原理と本質を損なわない方式と なっています。』
2015-09-28 06:43:29続き『他の製品ではSACD再生時にはDSD-PCM変換を内部で行っているものが多く見られますが、DACデバイスとしては、DSD(SACD)フォーマットには対応していてもアナログ変換はそのDSD基本理念と異なる変換をしていることになります。』
2015-09-28 06:44:55続き『PCM1792においては基本理念通りのFIRフィルタのよるアナログ信号への変換を行っており』 ここまで。 なので、ESSも旭化成のもネイティブ再生ではございませんよ、と。その他は知らないです、独自でDACを作ってるようなのは。S-MasterはDSDもPCMも非ネイティブ。
2015-09-28 06:47:43PCMに関してもマルチビットで処理してノンオーバーサンプリングで出力できてこそPCMネイティブで再生できていると言えそう。そうじゃないもの(1bitDAC)は結局PDMやPWMやそれらの近似形式に変換されたものを聞いているわけで、PCMネイティブとは言えない、と考えられる。
2015-09-28 06:56:09DACが直接DSDを受けられるだけではネイティブ再生じゃない。載せられたシステムが方式の理念どおり鳴らせてるかどうか。そういう意味ではS-MasterはDSDもPCMもどちらもネイティブじゃないが、それは他のΔΣ型DACはどれも同じだし。現状でネイティブって、言葉遊びに過ぎない。
2015-09-27 18:45:12なので、ストイックにこだわってそこまで調べ上げた上でネイティブにこだわるなら、それぞれの方式でネイティブ再生最高!って言って良いと思われ。そうじゃなけりゃもう出音そのもので聞いて判断でいいんじゃまいか?と。でなけりゃネイティブ再生にこだわるのなんて、言葉遊びの範疇を出ないです。
2015-09-28 06:59:17PCMにおいても、オーバーサンプリングかけてる時点やΔΣ変調してる時点で変容してしまっており、ネイティブ再生とはいえない…のではなかろうか。 ノンオーバーサンプリングでの再生こそがPCMのネイティブ再生といえそう。そんなデバイスは現状ほぼ見当たらないかごく少数なのでは?と思う。
2015-09-28 07:16:25PCMのノンオーバーサンプリング再生可能なDACですが、これもまた希少なようです。CD向けであればTDA1543というDACが比較的メジャーかと思われますが、これ調べてみると16bitですが176.4kHzまで扱えるようで、使いようによってはハイレゾ再生も可能です。TDA1543採用機の音を聞いたことがある人なら、あれがPCMネイティブの音だと考えていただけるとよろしいかと思われます。
ESSも旭化成もDSDに関しては『直接入力を受けられる』だけで内部が全然DSDの理念的にネイティブじゃないようなので、あれらのシステムの採用機が『DSDネイティブ』を宣伝文句またはスペックとして謳っている場合は、何らかの冗談だと思うことにした。今決めた。
2015-09-27 17:48:52なんだ、結局DSDネイティブをきちんとできてるシステムなんて、現行ではほとんどないんじゃん? Burr-BrownのPCM1792Aとか、はっきりとそういう資料を 出してるものしかあてにならない。これを搭載してDACの前段でPCMに変換とかしてないならようやく信用できる話っぽい。
2015-09-27 17:52:12そんなんだったらS-Masterでもフォーマットホルダー謹製の変換処理から受けてるんだから、他社の独自解釈による変換より良いかなと考えるっぽい。これでいいや。
2015-09-27 17:53:56DSDとかネイティブの件は、ことあるごとにしつこく言っていきたいっぽい。 そりゃそーだ『ネイティブ最高です!変換再生は許さん!』なんて言ってる人の使ってる再生機がESSかAKMのDACだったら「おまえは何を言っているんだ?」と言えるわけで。どっちも内部で変換してんじゃんっていう。
2015-09-27 23:35:01変換再生について、実にひやかしっぽい進め方で話してますが、実際には変換でも綺麗に聞けるならそれで良いと思います。特にポータブルの場合は消費電力なども問題になりますので。しかし、ネイティブの音というものは、聞いて知っておくと、機器選びの指針として良いのではないでしょうか。
DSDネイティブの話を考えていて思ったのだが、みんななんでDSDはネイティブネイティブ言うくせにPCMが1bit変換されて再生されてることには無頓着なん?と。そこ、おかしいよね。PCMもマルチビットDACにおけるノンオーバーサンプリングでフィルタレス再生にこだわるべき、じゃね?
2015-09-29 08:24:34