この悪癖は捕虜になっても変わらなくて、たとえば大岡昇平も俘虜記で書いていますが、使役に出る、チョコレートを盗む、米兵に見つかる、すると捕虜の中で偉いのがその場で盗んだ兵を殴るんです。これには米兵の方がびっくりして、「いいからいいから」ととりなしたりするんですが。
2015-09-29 20:02:01どうもルールに従った罰則というのが理解できなかったようで、これは荒木進という人が書いているのですが、武装解除後のビルマの収容所で、一人の英兵が形ばかりの営倉に入れられた。これが傍目には遊んでいるように見えるもので、日本兵は口々に「何が罰なのかわからない」と言ったとか。
2015-09-29 20:07:59こういうのが原因で、戦後現地でBC級戦犯になってしまった軍人、少なからずいたのではなかろうか。文化の違いが理解されなかった、で済ませてよいものやら。 twitter.com/t_wak/status/6…
2015-09-29 20:14:39日本人には「その場で殴って済ます」という悪癖があって、日本兵同士はもちろん、たとえば連合軍捕虜が何かやらかしますね。すると、監視兵が温情のつもりで殴るんです。でも彼らにしてみれば、ルールに従った罰則をこそ受けるべきで、その場に居合わせた監視兵が殴るなんてとんでもないことなんです。
2015-09-29 19:59:39この、殴るという悪癖は植民地の人たちに対しても容赦なく向けられまして、その結果、台湾人や朝鮮人の軍人軍属が教育課程において殴ることを覚えてしまうんです。そういう人たちが捕虜収容所の監視にあたると、もう結果は見えていますよね。戦後になって戦犯追及を受けるんです。
2015-09-29 20:16:05@y_arim 戦犯裁判の際にも問題になりましたね・・・ そして「現地人への『指導』と言う名の暴力」を見て帰ってきた兵卒の少なくない数が「私らもよく上官にやられてたし、なんで奴らは騒ぐんじゃ?」と感想をコメントしたという辺り、最高に地獄感ががががが
2015-09-29 20:16:10『少年H』とか『はだしのゲン』、戦後しばらくの学園物語でも日本人同士訳解んないところで殴り合ってるから東南アジアや満洲でも現地人を殴ったり怒鳴ったりしてるってのは容易に想像がつく。
2015-09-29 20:16:51どんなド田舎の中国人にも通じる日本語が二つある。一つは「ミシミシ」もう一つは「バカヤロウ」。戦中の日本人がここで何をしてたのか脳裏に浮かんでくる…。
2015-09-29 20:21:11@y_arim それどころか、捕虜収容所で整列のうえ現地人に首実検されて、その「殴った日本軍将兵に顔が似てるってだけで、そばに並んでた無実の捕虜が戦犯にされた」というルソン島で捕虜になった祖父の経験談を、祖母から又聞きしてるぞオレ
2015-09-29 20:23:29@maedon74 つーかいろいろ仄聞するに、現地人を殴った日本軍将兵ってたぶん無数にいたんだろうなあと……
2015-09-29 20:25:03@y_arim 戦記物読んでも、普通に殴ってるっぽい。なお、うちの祖父の部隊は19年10月下旬マニラ上陸なので、殴るヒマもなく米軍上陸。殴られたという現地人は、どうもそれ以前の時期に殴られていたらしいと噂が流れてきたそうな
2015-09-29 20:30:06@y_arim 今逆襲のシャアを見てますが、かなり自然な流れでハサウェイとクェスがひっぱたかれてましたよ。最近のアニメは「子どもを殴る」っていうのを滅多にしませんね。これも時代ですか。
2015-09-29 20:30:27のらくろとか見てもまあしょっちゅう内務班やらで殴られているので、軍では日常茶飯事だったんだろうなあと察せられるが(ネットで読める、敷波→磯風と乗り継いだ方の手記『わが青春の追憶』でも実に頻繁に殴られている。『気合いを入れてやる』とかの名目で)徴兵制の陸軍でそれなので、まあ。
2015-09-29 20:30:43そういえば旧軍もそうだけど、古い日本映画とかでも罵り文句は定型句のように「馬鹿野郎」なのが興味深い。この言葉のおこりが気になる。
2015-09-29 20:46:52@t_wak @dogu_fm ゲゲゲの鬼太郎で、よく、ビビビビっていう擬音とともにビンタ張られるシーンが頻出しますが、あれって、実体験だったんだよな、とゲンナリ思う今日この頃です…
2015-09-29 20:47:26@y_arim 半藤一利さんのレイテ沖海戦で、下士官だった息子の艦に徴兵されたお父さんが二等兵として配属されて、上官に殴られるのを目の前で見たみたいな話もありましたね(その夜、泣いてるお父さんを息子が励ます)
2015-09-29 20:50:10それはつまり、デフォルメした「日本人」を象徴するセリフとして広く用いられるくらい、当時中国大陸で耳にされた言葉なのだろうと推測することができますね。 twitter.com/kalakkyo/statu…
2015-09-29 21:04:59@y_arim あらゆるセリフの中でダントツで耳にしますね。ほとんどが部下を叱るシチュエーションでした。というより、部下を叱るシチュエーションは場面や作品ごとに全く違うのですが、このセリフだけは必ずといってもいいほど耳にしますねwwwww当時、よほどそういう場面が多かったのか
2015-09-29 21:11:01@y_arim 記憶が不確かなんで申し訳ないですが、"バカヤロー"と語尾が不自然な丁寧語になるというのはあったかと。
2015-09-29 21:14:30中国に限らず「バカヤロー」という言葉は日本軍支配地で広く知られていた。そればっか言ってたから。 twitter.com/kalakkyo/statu…
2015-09-29 21:15:37@y_arim なぜ「馬鹿野郎」なのかも興味深いですね。叱るときはとか怒っているときはもっと短かく「馬鹿」ですませそうなものですが…
2015-09-29 21:23:35