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「登山者に火山情報を」訴え 学会発表
09月29日(火)信濃毎日新聞
火山防災の充実を訴える木股文昭研究員=28日、富山市
富山市で開催中の日本火山学会秋季大会で28日、御嶽山を長く研究してきた東濃地震科学研究所(岐阜県瑞浪市)の木股文昭・副首席主任研究員(地殻変動・火山学)が昨年9月の御嶽山噴火災害について発表した。御嶽山が活火山だと知らなかった登山者が少なくなかったため、登山者に火山活動などの情報を伝えるビジターセンターの設置を提案した。
木股研究員は、信濃毎日新聞社が4月にまとめた被災関係者へのアンケートで、登山者の76%が「噴火に注意すべきだと思っていなかった」と回答したことを問題視。「私たち火山学の研究者がそうした現況を知らなかった」とも省みた。登山者は全国各地から訪れるため、「御嶽山は活火山で、現在の火山活動はこの程度だと現地で十分に知らせる必要がある」と訴えた。
大会では、防衛大学校(神奈川県横須賀市)の山田浩之講師(衝撃工学)が、補強した山小屋の屋根を想定して内閣府などと進めている噴石の衝突実験について報告。防弾チョッキに使われる繊維で屋根を補強すると一定の効果があるとし、「小屋の全体を覆う必要はなく、(小屋内の)避難場所を決めてそこだけを補強すれば、費用を抑えながら安全性を高められる」とした。
火山を生かした観光地などの事例から、恩恵と危険性をどう情報発信するかを考える特別セッションもあった。NPO法人・桜島ミュージアム(鹿児島市)の福島大輔理事長は、8月に桜島の火山活動が活発化した際、ウェブサイトなどで「観光をお勧めできないが、状況を理解して桜島に来ることは可能」などと伝えたと説明。「ただ『安全ですから』と言うよりも信頼を得られた」と話した。
この記事にはないが、木俣さんは講演の冒頭で「航空機事故や他の災害ではきちんと原因を究明して教訓を明らかにする組織が設けられるのが普通だが、なぜ御嶽山噴火災害にはそのような組織がないのか」との疑問を投げかけた。その通りだと思う。shinmai.co.jp/news/20150929/…
2015-09-29 21:53:49それは、救助と同時並行して学術調査がなされなかったことを批判したものですか?救助が終わったあとに4日だけ学術調査がなされましたが、その報告はまだ簡単なものしかありません。死因についてはまったく触れられていません。こういうことへの批判でしたか?@usa_hakase
2015-09-30 05:48:30@HayakawaYukio 自分の講演のイントロとしてスライド1枚だけ出して、だから自分はこういう発表「2014年御嶽山噴火で登山者59人を私たちはなぜ失ったか」をするのだと動機を説明しました。学術調査のことについては触れていなかったと思います。
2015-09-30 07:54:46@usa_hakase 木股さんの問題意識は、何が起きたかどうやって死んだか(what. how)ではなくて、なぜ死んだか(why)だったのですか?航空機事故調査委員会はwhyを扱わないと思うが。
2015-09-30 07:57:51・シェルターがなかったから、 ・火山情報の伝達が不十分だったから、 ・そもそも御嶽山が火山であることの周知が不十分だったから、 63人が死んだ理由はいろいろある。しかし、それらを改善して効果があるかどうかは、何でどうやって死んだかを明らかにしなければ判定できない。
2015-09-30 08:01:18@HayakawaYukio そのあたりは区別されていませんでしたがむしろ後者の印象をもちました。信毎の記事にある通り情報伝達の問題を指摘しました。
2015-09-30 08:03:02たとえば、火口から空気を切り裂いて斜めに飛んできた大岩に当たって死んだのか、それとも上空から落下してきた小石に当たって死んだのか、どちらによるのかで設置するシェルターの厚さが大きく異なる。
2015-09-30 08:04:06・大岩に当たって砕けたのは何人か ・小石に当たって死んだのは何人か ・火砕流に飲まれて死んだのは何人か こういった内訳がはっきりしなければ、有効な防災対策は打てない。
2015-09-30 08:06:19