トキハマさんの護衛艦レポ写真を元に、艦艇の汚れ方を妄想してみる

これから艦船模型の汚し塗装をするので、自分の作業資料用に過去のお気に入りを発掘してまとめてみた。
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元々お気に入りに入れていたのだけど、流石に1年前だと遡るのが大変だったのでまとめてみた。

時浜次郎 @JiroTokihama

全体像のカッコイイ写真はいくらでもあるのでインターネット模型マン的に気になるところをいくつか。まず廃艦さわゆきの艦番号消去跡。文字の形がそのまま残ってるのがわかります。大戦中の駆逐艦も艦名消された跡はこんな感じだったんじゃないかしら。 pic.twitter.com/glJ5CuBJQX

2014-08-31 19:12:31
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時浜次郎 @JiroTokihama

さわゆき艦首部 だいぶ痛みが進行していてグレーにサビが流れています。 pic.twitter.com/ISAt9tQKoq

2014-08-31 19:15:44
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艦首側面の汚れは基本的に赤サビ。
ポイントは、艦番号まわりのように「サビの上から塗料を重ねている箇所」と、ホースパイプのように「塗料の上から錆が浮いている箇所」があること。
艦齢が高い艦ほど、前者の塗り重ねによるサビ色のムラは複雑になる筈。

そして、錨本体は意外にもサビで真っ赤、と云う訳では無い。

時浜次郎 @JiroTokihama

キャプスタンまわりも「軍艦色にサビウォッシュ!」って感じ。陸物と違って擦るとこからあっちゅうまに錆びるのが船の汚れなのだな pic.twitter.com/UerwGk2VAM

2014-08-31 19:22:53
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錨甲板も錨付近と同様、錨鎖そのものはサビていないが、錨鎖の動線に沿って滲むようにサビている。
意外にも、波に洗われる舷側のホースパイプ開口部よりサビが派手。

時浜次郎 @JiroTokihama

こちらはゆうぎりの艦尾 やはり汚れはサビ色が中心で他の色はあんまり見えないのですが黒い喫水線部分では塩を吹いて白くなっているのが目立ちます。ロープもいろいろな色用意すると楽しいのかなー。 pic.twitter.com/XdW9tLkU0k

2014-08-31 19:19:36
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時浜次郎 @JiroTokihama

敷地が広いのでどの艦も舷梯付近にチャリが置いてあるのが印象的でした。艦これでも隊内移動で自転車に乗る艦娘の図とかもアリかと思います pic.twitter.com/PCWqrj1Op4

2014-08-31 19:56:33
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中央部から艦尾にかけての舷側汚れは、赤サビと黒い水垢が混在。
注意してみると、水垢は排水樋から流れ、赤サビはそれ以外の構造物のキワから流れている。
恐らく、生活排水や清掃時の汚水など、流れるのが必ずしも塩水ばかりでは無い樋と、被った海水が溜まって落ちるそれ以外の部分では、同じ水汚れでもサビの進行具合が変わるのだろう。

そして、艦尾はスクリューの波を被るせいか、割合サビが鮮やかに出る。かつ、時浜氏が言及されている通り、水線付近は白く粉っぽい汚れ方をする。

カモメ。

この解釈が常に正しい訳では無いよ

ここまでつらつらと私見を交えてまとめてみたのだけど、今のフネと昔のフネでは塗料の品質も違うし、稼働状況も違うので、昔のフネが同じように汚れるとは限らない。

けど、白黒写真を元に汚し塗装をするとき、こんな感じで今あるものからフィードバックして、「これがこうなら、昔のこれはこう汚れるのでは?」と想像、妄想しながら塗ってみると、ただ漠然とサビ色を流すだけより楽しいんじゃないかなと。