hukuzemi.cinema 10/1上映 『ドリーマーズ』考察まとめ
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こんにちは、hukuzemi.cinemaです。後期上映会からは時間制約や情報量等を考慮し、上映した映画について、上映後も積極的にTwitterアカウントにてコメントや分析を残していこうと思います！映画を十二分に、より楽しんでもらえるよう頑張りますので、どうぞお付き合い下さい◎
2015-10-04 13:37:40
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『ドリーマーズ』の背景は1968年4月、フランス五月革命前夜。この年の3月、シネマテーク・フランセーズ管理者アンリ・ラングロワが政府により更迭されました。これを受け大勢の映画人が批判活動を始め、その渦中で今作の主人公らが出会います pic.twitter.com/IUlPLknrUw
2015-10-01 13:32:12
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【10/1 ドリーマーズ ⑴】構図・画が綺麗なベルトルッチ作品の中でも抜群にセンスの光る秀作、しかしそれ以上に映画内で提示されるテーマも面白いです。例えばラストシークエンス、窓から石が投げ込まれ、部屋に"街が侵入する"シーンは示唆的ですよね。両親に姉弟の姿を見られ→
2015-10-04 14:45:15
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【10/1 ドリーマーズ ⑵】→ガス自殺を試みるイザベル(エヴァ・グリーン)ですが窓が割れた事で部屋からガスが抜け自殺は失敗します。これにより姉弟とマシュー(マイケル・ピット)の関係は終わりを迎えるのですが、この3人の異常な関係とは→ pic.twitter.com/AiBUcUVYLM
2015-10-04 14:46:04
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【10/1 ドリーマーズ ⑶】→とは一体何だったのでしょうか。これは所謂三角関係のようなものではなく、姉弟の二者関係に注目すべきでしょう。(つまりマシューは常に"疎外"されているという事です。)イザベルとテオ(ルイ・ガレル)は一卵性双生児でした。二人は互いに深く依存しながらも、→
2015-10-04 14:46:38
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【10/1 ドリーマーズ ⑷】→また強い性欲動を示しながらも決して性関係を結ぼうとはしませんでした。(これは権威的な父親により躾けられたモラルによるものでしょう。)そこで現れたのがマシューです。姉弟はマシューを"道具"として使用することで擬似的に性関係を結ぶ事に成功しました。→
2015-10-04 14:47:54
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【10/1 ドリーマーズ ⑸】→マシューはこの姉弟の関係を異常だとはっきり告げます… そしてラストシークエンス、部屋に"街が侵入する"とはどういうことでしょう。時は1968年5月革命、ラカン曰く「構造が街に繰り出した」の通り、この部屋には"構造が侵入した"のです。この構造は→
2015-10-04 14:48:31
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【10/1 ドリーマーズ ⑹】→一般的な社会通念そのもの、つまりは"近親相姦の禁止"です。部屋に閉じ籠ることで特殊な空間を作り上げていた姉弟はまさに夢を見ていた、"願望充足"に耽っていたわけですが、終には、"街の侵入"によって夢は覚めてしまいました… ここでひとつ押さえたい→
2015-10-04 14:49:02
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【10/1 ドリーマーズ ⑺】→ポイントは、この異常な関係によってマシューの願望充足もなされていたということです。マシューの願望とは何でしょう。アメリカからの留学生マシューはパリに来るも友人が出来ず、シネマテークに通い詰める日々でした。おそらく童貞、輝かしい青春から程遠い人生→
2015-10-04 14:49:28
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【10/1 ドリーマーズ ⑻】→を歩んでいたかもしれません。そんなマシューが憧れの地で洗練されたパリ娘に恋し、SEXし(おそらく互いに初体験)、映画について心底語り合える友人が出来た。まさに夢のような日々を過ごしていたのはマシューでした。しかしこの夢も最後には覚めてしまいます。→
2015-10-04 14:50:18
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【10/1 ドリーマーズ ⑼】→もしかしたらマシューは若き日のベルトルッチ自身の願望かもしれませんね。さて置この『ドリーマーズ』は、近親相姦を夢見る姉弟とまさに"映画"のような青春を夢見た青年が出会い、仮初めの夢を実現させた、この儚さが作品にグッと深みを持たせた作品と言えます。→
2015-10-04 14:50:33
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【10/1 ドリーマーズ (10)】→起こさず夢を見させてあげようとした母親の愛が沁みますね。もしかしたら母親は姉弟の関係を知ってたかもしれません。若き三人の夢のような日々と五月革命…これぞ映画！流石のベルトルッチでした。(文：檜垣) pic.twitter.com/XRWAe4Sgvf
2015-10-04 14:50:48
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