茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1620回【日本版Chequers】連続ツイート

2015.10/4 茂木健一郎氏 【日本版Chequers】連続ツイート …Chequersに相当する日本の首相のための別邸をつくってもいいのではないか。その整備、管理に公費がかかっても、それは使うのに値するお金のように思う。逆に言えば、日本版Chequersがなぜ今までなかったのか、不思議に思うくらいである…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1620回をお届けします。文章はその場で、即興で書いています。本日は、ふと思ったこと。

2015-10-04 06:47:51
茂木健一郎 @kenichiromogi

ALI Gのひどい映画(笑)imdb.com/title/tt028483… を見ていたら英国の首相別邸、Chequersが出てきた。ロンドンの首相官邸ダウニングストリート10番地から66キロ離れた、バッキンガムシャーの田舎にある。en.wikipedia.org/wiki/Chequers

2015-10-04 06:50:55
茂木健一郎 @kenichiromogi

Chequersには、さまざまな美術品などもあり、首相が週末などに都会を離れてゆっくりと過ごし、政策を練るために使われる。時には英米の首脳会談が行われたり、サミットの際のイベントの一部がここで行われたりする。

2015-10-04 06:51:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

Chequersのことを最初に知ったのはYes, Ministerを見ていた時で、政策でうまいことやったJim Hackerが首相に、「今度の週末Chequersに来ないか、家族だけで食事をしよう」という手紙をもらって小躍りするシーンで、「へえ、そういうのがあるのか!」と思った。

2015-10-04 06:52:52
茂木健一郎 @kenichiromogi

アメリカ大統領の別邸としては、Camp Davidがある。en.wikipedia.org/wiki/Camp_David 首都ワシントンDCからは100キロ離れている。大統領や夫人が静養し、政策を練ったり、重要な首脳会談が行われたりする。

2015-10-04 06:54:45
茂木健一郎 @kenichiromogi

ChequersやCamp Davidは、決して贅沢ではなく、むしろ一国のリーダーの健康管理、メンタル・ヘルス、そして良質な政策立案、決定に必要な施設といえるだろう。外交においても、都会だけでなく田舎の施設を持つことがオプションを増やす。

2015-10-04 06:55:55
茂木健一郎 @kenichiromogi

英国の場合、ロンドンだけでなく田舎にも拠点を持つという、伝統的な生活スタイルの中に、ダウニング街10番地とChequersがある。都会と田舎の両方の生活を行き来することで、初めて見えてくることがあるのであろう。

2015-10-04 06:56:52
茂木健一郎 @kenichiromogi

さて、日本の首相の場合、田舎に公式の別邸はないようである。田舎の別邸を使った外交というと、中曽根首相がレーガン大統領と日の出山荘で会談したことが思い出される。しかし、そのような限られたケースを除けば、首相が田舎で政策を練ったり首脳会談をすることが、定例化していないようだ。

2015-10-04 06:58:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

もちろん、日本の首相も静養のために田舎のホテルに滞在してゴルフをしたりするが、国が管理する一定の場所があることのメリットは大きい。警備上の利点はもちろん、たとえば日本の美術品、骨董、茶器を収集し、首脳会談などで使うことで、日本の文化のアピールにもなる。

2015-10-04 06:59:48
茂木健一郎 @kenichiromogi

Chequersに相当する日本の首相のための別邸をつくってもいいのではないか。その整備、管理に公費がかかっても、それは使うのに値するお金のように思う。逆に言えば、日本版Chequersがなぜ今までなかったのか、不思議に思うくらいである。

2015-10-04 07:00:53
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1620回「日本版Chequers」をテーマに、9つのツイートをお届けしました。

2015-10-04 07:01:31