- nobu_akiyama
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blog.livedoor.jp/hosoyayuichi/a… 友人の細谷さんのブログです。今回の安保法制をめぐる巷間の論争(罵り合いではなく、一応「論争」になっていることを前提として)に対してどのような「姿勢」で臨むべきか、読むべきかを考える上でとても興味深い論点を示していると思います。(続)
2015-10-04 16:56:00(承前1)僕は、安全保障政策の基盤となる法制には賛成しつつ、その運用については是々非々で論じる、という細谷さんの姿勢にはとても共感するところがあります。自分もそうありたいと思っています。他方、一部の安保法制に批判的な人たちは、そもそも法制度の運用において日本がアメリカの意思(続)
2015-10-04 16:57:05(承前2)から自律的に自らの政策を決定できるわけがない、という悲観論に立脚しているため、細谷さんのような議論は、空虚だと思うのかもしれません。「アメリカと共同歩調をとる」という政策の選択が最終的になされたとして、それが判断停止による単なるアメリカへの盲従なのか、(続)
2015-10-04 16:57:47(承前3)さまざまな便益を計算したうえで自律的に日本の国益への貢献度を判断したうえでの選択か、というのは実際に政策決定過程が不可避的に不可視的な状況にある以上、一般の我々には判断がつかない場合も多いと思います。 だからこそ、政治のリーダーの説明力が必要だし、(続)
2015-10-04 16:58:23(承前4)そしてやはりここは日本に一番欠けているところだと思いますが、政策のレビューが必要なのではないかと思います。 細谷さんが言及している、ブレアのイラク戦争時の政策決定の苦悩を批判的に描いた『倫理的な戦争』も、こうした政策レビューの精神が英国の政治にそれなりにあったから(続)
2015-10-04 16:59:03(承前5)可能になったご著書だと思います。僕は、前にも書きましたが、安保法制の最大の変化は、日本国民とそれを代表する日本政府が、国際の平和と安全への関与について、憲法第9条という便利な道具で思考停止状況の中で参加を拒否できた状態から、参加拒否をするならば(続)
2015-10-04 16:59:45(承前6)それなりの正当性をもった論理で思考したうえで、自ら「選択」をすることになったことだと思います。そのような思考をするためにもレビューは必要だと思います。 なお、反対派の皆さんも立場は違っても、細谷さんアカデミック・インテグリティは尊重されるべきだと思いますよ。
2015-10-04 17:00:37