- senkan_mikasa
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今日は、もう一つの太平洋戦争・アンガモスの海戦の日(1879)です。 ペルー・ボリビアとチリで戦われた別名「硝石戦争」とも呼ばれるこの戦争の勝敗を事実上決した海戦。勝利したチリは南米大陸西岸の資源を一手に握って発展、大国の仲間入りを果たしました。 #三笠の昔話
2015-10-08 18:36:57同年5月のイキケの海戦で不利になったペルー海軍は虎の子の装甲砲艦ワスカルさんで沿岸の制海権を脅かし続けていましたが、チリ海軍はこの海戦で数の力でねじ伏せることに成功。 敗れたワスカルさんは拿捕され、チリ海軍に編入され、なんと、今も現役(記念艦として)です。 #三笠の昔話
2015-10-08 18:56:37さて、こちらがgoogle mapでも見られる記念艦ワスカル(Huascal)。 チリのタルカワノ市にある海軍基地の近くに係留されています。 #三笠の昔話 pic.twitter.com/aLSlVuSGTM
2015-10-08 22:11:37次の話題。 今日は、英国最後の戦艦、HMSヴァンガードちゃんが退役した日(1959)です。 装甲艦ウォーリアさんに始まる英国系戦艦の系譜の最後を飾る傑作艦と言われていますが、残念ながら実戦に投入されたことはありませんでした。 #三笠の昔話
2015-10-08 22:14:32「我々は、『戦艦のようなもの』で第二次世界大戦を戦った」とチャーチル首相に言われてしまったキングジョージ5世級戦艦に替わる主力艦として建造されましたが、次々とやられては帰ってくる艦艇の修理に負われて建造が遅れに遅れ、就役したのは戦後の1946年。 #三笠の昔話
2015-10-08 22:18:29しかも、急造のために ・主砲はカレイジャスちゃんやR級戦艦のお古を流用 ・相変わらず装甲の設計がヘボく、装甲重量の割に防御が甘い ・水雷防御にいたってはKGVから全く進歩無し (それでも、『英国戦艦の中では』傑作艦だった) #三笠の昔話
2015-10-08 22:21:55辛辣で諧謔に富む英国紳士からは「大叔母の入れ歯(註:主砲のこと)をつけた新造さん」という、泣くに泣けない渾名までたてまつられる始末。 唯一大改良だったのは、それまでヘボかった艦首設計が改良され、鋭角的なクリッパーバウが採用されたこと。凌波性が大幅に改善。 #三笠の昔話
2015-10-08 22:27:12KGV級は艦首設計がヘボく、冬の北海では艦首がはね上げた波を主砲がかぶってカチンコチンに凍り付いてしまうという大問題があったのですが、ヴァンガードちゃんはようやくこの問題を解決。 というか、遅すぎ・・・ #三笠の昔話
2015-10-08 22:29:00とはいえ、巡洋戦艦で鍛え上げた英国仕込みの脚回りは米国アイオワ級を上回る安定性を示し、もし実戦投入されていたら・・・・という期待をこめて「遅れてきた大戦艦」という呼び方をされることもあります。 #三笠の昔話
2015-10-08 22:32:00しかし戦後の大英帝国海軍にこのような大型戦艦を維持する余裕は既になく、お召し艦などを一通り務めた後、練習艦を経て退役・解体。 なお、退役前に映画出演を果たし、なーんと ビ ス マ ル ク 役 を演じています(その他艦内シーンなども)。 #三笠の昔話
2015-10-08 22:35:30戦艦・・・・それは二度と現れることのないであろう、歴史の光と影の申し子 何を学ぶかは、我々次第 本日はこれにて #三笠の昔話
2015-10-08 22:42:40