【昭和史のかたち:安倍首相の1億総活躍社会=保阪正康】

宗教学者 島薗進氏のツイートをまとめました。 2015年10月10日毎日新聞朝刊掲載の保阪正康氏の文章の紹介です。
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島薗進 @Shimazono

1【昭和史のかたち:安倍首相の1億総活躍社会=保阪正康】10/10毎日  mainichi.jp/shimen/news/20… 「例によって麗句を口にし、なにやら幻想をまき散らすというのが、この「1億総活躍社会」の意味ではないか」

2015-10-11 08:58:50

昭和史のかたち:安倍首相の1億総活躍社会=保阪正康
毎日新聞 2015年10月10日 東京朝刊
http://mainichi.jp/shimen/news/20151010ddm005070005000c.html

島薗進 @Shimazono

2【昭和史のかたち:安倍首相の1億総活躍社会=保阪正康】毎日  mainichi.jp/shimen/news/20… 「むしろあの日中戦争・太平洋戦争時に盛んに用いられた「進め一億 火の玉だ」とか「一億一心」などとイメージが重なり危なかしくて仕方がないというのが正直な感想である」

2015-10-11 08:59:16
島薗進 @Shimazono

3【昭和史のかたち:安倍…1億…】  mainichi.jp/shimen/news/20…「つまり「一億」という語は、「聖戦完遂」とか「ファシズム体制」そのものを指しているというのが歴史的な用いられ方であった。たとえば「一億一心」というのは、国民が心をひとつにして聖戦完遂をとなる。」

2015-10-11 09:00:08
島薗進 @Shimazono

4【昭和史のかたち…=保阪正康】 mainichi.jp/shimen/news/20…「国民精神総動員委員会の決定にもとづいて、1939(昭和14)年9月1日から、阿部信行内閣の下で毎月1日は「興亜奉公日」になった。これが官報でも告諭された。この奉公日は、次のように規定されている。」

2015-10-11 09:00:50
島薗進 @Shimazono

5【昭和史のかたち:安倍首相の1億総活躍社会=保阪正康】毎日  mainichi.jp/shimen/news/20… 「全国民ガ特ニ戦場ノ苦労ヲ想ヒ、自粛自省、的確ニ之ヲ実際生活ノ上ニ具現シ、一億一心、興亜ノ大業ヲ翼賛シ、以テ国力ノ増強ヲ図リ、強力日本ノ建設ニ邁進(まいしん)スルノ日」

2015-10-11 09:01:16
島薗進 @Shimazono

6【昭和史のかたち…】「安倍首相の用いている「1億総活躍社会」は、もとよりこの時代のファナティックな意味をこめているわけではないだろう。しかし過去のこの国の歪みが凝縮している「1億」などといった表現は慎むのが歴史的礼節であるならば、いささか無神経すぎるといった言い方をしてもいい」

2015-10-11 09:02:33
島薗進 @Shimazono

7【昭和史のかたち:安倍首相の1億総活躍社会=保阪正康】「なにしろこの語は、状況が悪化していくと、「一億総玉砕」とか「一億総特攻」といった語にもつながっていく。いうまでもなくこのふたつの戦術を、第二次世界大戦下で国家の軍事システムとして採用した国はない。日本だけである。」

2015-10-11 09:02:55
島薗進 @Shimazono

8【昭和史のかたち:安倍首相の1億総活躍社会=保阪正康】10/10毎日  「ふつう全滅というのはある部隊の3分の1を超える兵士の戦死の状態を指す。ところが日本は最後の1人までが死ぬことを全滅といい、全滅では大本営参謀たちの責任となるとばかりに「玉砕」という語に言い換えた。」

2015-10-11 09:03:17
島薗進 @Shimazono

9【昭和史のかたち:安倍首相の1億総活躍社会=保阪正康】10/10毎日  mainichi.jp/shimen/news/20…「43年5月のアッツ島の玉砕からである。戦争末期には「一億総玉砕」の名のもとに国民全員に死が強要されつつあった。「一億総特攻」もまたそうであった。」

2015-10-11 09:03:43
島薗進 @Shimazono

10【昭和史のかたち:安倍首相の1億総活躍社会=保阪正康】10/10毎日  mainichi.jp/shimen/news/20… 「十死零生の作戦が、まずは学徒兵や少年飛行兵に、国家の非常時という名のもとに命じられている。」

2015-10-11 09:04:37
島薗進 @Shimazono

11【昭和史のかたち:安倍首相の1億総活躍社会=保阪正康】10/10毎日  mainichi.jp/shimen/news/20…「1億」という語には、恐るべき意味が数多くこめられている。戦後の歴代首相の演説や議会答弁で、この表現で自らの政策を語った例はほとんどないのではないか。」

2015-10-11 09:05:08