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「学びのユニバーサルデザイン(UDL) 〜理論から教室での実践〜」ジョン・マンドルフ(米国フロリダ州立大学附属 P.K.Yonge 発達研究校教師)
2015-10-12 11:07:04米国フロリダ州立大学附属 P.K.Yonge 発達研究校 ってのは、日本の附属学校(実験校)とは全然違うものなんだって。(竹田契一先生が最初の紹介の時に言ってた)フロリダ州は、 ヒスパニック系 48% 白人 36% 黒人 12% その他 4% で、研究校もその比率で構成されてる
2015-10-12 11:11:18なおUDLは Universal Design for Learning:学びのユニバーサルデザイン の頭文字。
2015-10-12 11:16:44マンドルフさん、最初は「すべての子が学ぶたった一つの方法」を探していたそう。で、壁にあたるわけね。(しかしこの「すべての子が学ぶたった一つの方法」って、なんかユニバーサルデザインと言う時、頭に浮かびやすいイメージじゃないだろうか。ある道具が誰にでも使いやすい、みたいな)
2015-10-12 11:18:20で、すごく落ち込むし、たぶんたくさんの教師がそれでやめて行ったと思うけど、マンドルフさんは「より学ぼう」と思ってハーバード大学の夏期講習だっけかに行くわけ。
2015-10-12 11:22:20でそこでUDLの考え方にふれて 「生徒がバリアを持っている」と思っていたのが変わった。(ってことは「こちらや、社会側がバリアだった」という考えになったのかな。両方バリアを持ってる場合もあるな)
2015-10-12 11:22:42その後赴任した学校(今のところ?)の新学期、新しく担任するトマス君が職員室にやってきてこう言ったそう。 「楽しいクラスになりそうです。1つ知ってほしいのは、僕は馬鹿だ、ということです」 もちろんマンドルフさんは即座に否定し、あの手この手で彼が学習できるようにするわけです。
2015-10-12 11:25:07(しかし・・・アメリカってすごい国だよな。子どもでもそこまで主張する。同時にトマス君がそれまでどれだけ学習の時間に嫌な目にあってきたか、も想像できる。で、ある意味、「馬鹿」という言葉を味方にして「嫌な目をさせないでね」と主張してると考えれば、めちゃ積極的な言葉だ)
2015-10-12 11:28:13たくさんの授業場面の写真を見せて頂けました。でね、いわゆる40人が1人の教師の方を向いての一斉授業、なんてのは無い。最初のテーマを与える時はどうかわからないけど、てんでバラバラに、そして思い思いの「物」を使って、一人で、あるいは何人かで相談しながら、というのが同時にやられてる。
2015-10-12 11:31:15例えばある場面では、3人ほどは1人1台コンピュータで何かやってて、中央のテーブルでは本を見ながら2人の子が話し合い、また1人で本を読んでる子、イスの上にあぐらをかいて本を読んでる子、教室の隅っこで寝転んで本を読んでる子、いろいろいる。
2015-10-12 11:33:18なるほどなあ・・・UDL・・・一見ひとりひとりバラバラにやってるように見えて、でもたぶん何かテーマを追いかけてるんだね。
2015-10-12 11:34:55あっ、そうだ、で、トマス君、後に自分でコラージュ写真を持ってきたのだったかな。自閉症スペクトラムやADHDやLDがあり、かつ有名な人たちの写真がいっぱい貼ってある。で、真ん中が空白。そこにトマス君が自分の写真を貼った。たぶんいろんなことで自信がついたんだろうな。
2015-10-12 11:37:25また学校のSNSもあって、ある緘黙(と言っていいと思う)の子はホワイトボードだったかクリップボードだったかを持ち歩き、そこに意見とか表現したいことを書いていた。で、彼はSNSには自分で意見を書き込んでいた。ある日、あるテーマでみんなで話し合おうということになった時、
2015-10-12 11:39:20指名された子が「(緘黙の)彼は昨日SNSにいい意見を書いてた。彼に発表してもらいたい」と言ってマイクを回したら、彼が自分の書いたものを見ながら発表してくれた、というところの写真も見せて下さった。
2015-10-12 11:40:54それからある盲のお子さんのためにテキストをデジタル化して、点字化できるようにしたのだけど、するとデジタル化したデータを他の子も使い出した、って例も出てたな。
2015-10-12 11:42:16最後に出て来た漫画。雪の降った日、学校入り口の階段を雪かきしてる人が車イスの少年に「階段を待ってる人がたくさんいるから先にするね」と言ったら、車イスの子が「スロープを雪かきすればみんな通れるよ」というのがあった。
2015-10-12 11:43:50CAST The Center for Applied Special Technology の 「学びのユニバーサルデザイン(UDL)ガイドライン」
2015-10-12 11:46:06取り組みのための多様な方法 を提供しましょう。目的を持ち、やる気のある学習者(「となれるために」を補ったほうがいいんじゃないかな)
2015-10-12 11:47:33自己調整のためのオプションを提供する ・モチベーションを高める期待や信念を持てるように促す ・対処のスキルや方略を促進する ・自己評価と内省を伸ばす
2015-10-12 11:48:44努力やがんばりを継続させるためのオプションを提供する ・チャレンジのレベルが最適となるよう(課題の)レベルやリソースを変える ・協同と仲間集団を育む ・習熟を助けるフィードバックを増大させる
2015-10-12 11:50:15興味を引くためのオプションを提供する ・個々人の選択や自主性を最適にする ・自分との関連性・価値・真実味を最適にする ・不安要素や気を散らすものを最小限にする
2015-10-12 11:51:37