温室本丸つぶやきまとめ:3

140文字で自分設定の本丸の審神者と近侍とかいる刀剣男士のぼややんとしたのを書いた分の自分用まとめ:3 (だいたい140文字小話、たまにつづく、たまに設定など呟きのごっちゃ) ツイート数増えたのでさらに続き。前のはこちら(http://togetter.com/li/834746)(http://togetter.com/li/857067) この本丸の顛末で一本書きたい話があるので練習がてら。 見られる方への注意点: 続きを読む
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こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

審神者は火器も包丁も入る籠の蓋が閉まっていると確認し、頬に押し当てて抱え込む。こどもと言えど刀剣男士の腕はしかと審神者の体を姫抱きにして、金糸を胸に埋ずめるように固定を確かにするが、これは。「博多くん。眼鏡曲がるよって事にしとく」「大将、柔らかかー。と、行くばい!」山に駆け出す。

2015-10-12 14:28:16
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

この少年たちのように、審神者であるところの”彼女”にも人間離れした能力があればいい、と偶に願う。「博多くんさ、眼鏡外すと見えるっけ」「ん?他の俺はどぎゃんか知らんと、俺はよかよ。大将また何か考えとっとね」「そういうの知ってるのも、私の仕事かなって」だが、今はまだ、乞う程ではない。

2015-10-12 15:05:57
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

悲鳴を上げるほど格好悪いことにはならなかったが、心中は動揺していた。燭台切光忠はひとつきりの瞳でピッチリしたウェットスーツにゴーグルを付けた不審者――おそらく刀剣男士――を見る。「行ってくる」「行ってらっしゃい」主は執務を止めて手を挙げた。「…今の切国くん?」「鮎取りに行くって」

2015-10-12 19:25:39
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

「白いな。それは何だ主?」「お塩。この本丸では黄金よりも重く価値があろう。鶴丸くん気をつけて」遥か昔刀もない頃。胡椒が金と等価とされた時代もあったが、ここでは塩か。「何しろうちが自給できない品だからね」「岩塩は採れないのかい」「それは「ここ日本じゃねえ!」って別の喜びがあるな…」

2015-10-12 19:34:14
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

鶴丸国永、この本丸の新顔が目をきらきらとさせてその出来事を語るのに、宗三左文字は煩わしげに振る舞いつつも聞き役となる。「砂漠はただ暑くて寒いだけと思っていたんだが、そういう場所でなければ岩塩の元になる塩の湖が出来ないらしい!日の本は森の国だからな。聞いて驚きだった!」「はいはい」

2015-10-12 19:40:05
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

小夜左文字に案内され、江雪左文字は本丸の庭を歩く。「おや……柿があるのですね…それも数本…」「あっちは甘柿。でもたまに渋柿があるから気をつけて。江雪兄様」江雪左文字は、考え、目を細めた。「見分ける…方法は…」「柿に黒いシミが無いほうが、渋柿」いろいろと品種を試しているのだ。

2015-10-12 19:56:31
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

さくり、薄い揚げ衣が割れ、中の魚にふかりと歯を突き立てた。そのまま食いついた分を口内に、咀嚼する。一度、二度、三度。一口に何度と主は仰ったか。「おいしい?」無邪気に笑う娘御に、へし切長谷部は何も言えないでいた。ただ、マス、と教えられた魚を噛んで、頷いた。供えられた出来立ての味に。

2015-10-12 20:11:19
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@cradleofraimu 五虎退「大根の葉が好きです。虎さんは、食べないんですけど。塩を振って揉んで、一晩石を載せておくと、ご飯とお酒がよく進むんです。いっぱい作るんですけど、人気だからすぐ無くなっちゃいます。歌仙さんが一番上手なんです。けど、手が青臭くなるので…」

2015-10-12 21:44:28
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@cradleofraimu 薬研「鱒の甘露煮だな。切国の旦那が得意だ、圧力鍋で骨まで柔らかくしてくれてな。てか旦那は圧力鍋良く使ってんなあ。…大将が一度だけ作ってくれたことがあるんだが、素焼きにして、今年の水飴と醤油と、現世から取り寄せた砂糖で煮上げてくれて、……美味かったな」

2015-10-12 22:14:38
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@cradleofraimu 乱「…猪が好き、なの。もちろん見た目が可愛いお菓子も好きなんだけど!燭台切さんや皆と作る練り切りとか、焼き菓子とかね、大好き。…なんだけど。ボクだって、お肉、好きなんだよ?それに猪の皮ってね、長時間煮るとすごくぷりぷりしてて、お肌にいいんだからね!」

2015-10-12 22:28:42
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@cradleofraimu 大倶利伽羅「ずんだ。…なんだその目。…うちの本丸だと大抵麦芽糖か、水飴を使う。だが、上白糖で作る奴が一番うまいと思う。だから何だよその目、悪いか。…もう十分だろ、他には…練るのは、面倒くさいな。光忠とよくどちらが作るか押し付けあう」

2015-10-12 22:39:10
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@cradleofraimu 聞き手追記:大倶利伽羅の言にある「燭台切光忠とどちらが作るか押し付けあう」の勝敗は主にボードゲーム(対戦系)で決められる。脳味噌を使いきった後に何も考えていなさそうな顔でそら豆を擂っている姿が散見される。

2015-10-12 22:41:59
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@cradleofraimu 秋田「トマトのスープが好きです。潰して煮立てたトマトとは別に、具にするミニトマトの皮に丁寧に切り込みを入れるんですよ。具はなんでも好きなんだけど…大豆、鯖の水煮、…あ、この間しゅーるすとれみんぐを試したんだけど、あれはヒトの食べ物じゃありません!」

2015-10-13 08:51:19
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

あなたは大事なんだよと、言葉がはじめは苦手だから、彼の審神者は与えることから始める。先ずは食事。笑顔。感情が極まれば抱擁。その行為の意味を拙いながらも話す。いつまでも、いつまでたっても、誰に対しても慣れない。こんこんと水の湧き方は変わらない。山姥切国広は、そのただ一柱の例外だ。

2015-10-13 12:16:19
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

喚ばれ、振るわれ、ボロボロになるほうが先だった。次に血に濡れて冷え抱き支えられた。彼がはじめてたべものを口にしたのは愛染国俊と共の夕食で、鮎の塩焼きと、味噌汁、ほうれん草のおひたし、ちりめんの入った卵焼き、米。審神者が調理実習とやらで覚えた品。あたたかくてやさしい味をしていた。

2015-10-13 12:25:52
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

@cradleofraimu 太郎さん「…(手付きで小鉢を作る)丁寧に細かく割ったひきわり納豆の上から、わさびの茎のみじん切りを盛り、脇にもみじおろしを添えて、うずらの卵を割ります。最後に昨日の鶏肉と卵の生姜さっぱり煮の汁の残りをかけ混ぜると旨い」審神者「何故最後に雑になるかな」

2015-10-14 11:44:51
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

ほかほかと甘い焼き芋の香りが漂っている。膝の上の審神者から残り半分を渡された山姥切国広は、「どうしたものかな、」呟き、少女のかんばせを撫でた。寝ながら器用に満足げに笑って身を擦り寄せてくる。彼は結局勧められたままに食べることにした。表面の冷めかけた部分に歯を立て、温かさが広がる。

2015-10-14 14:55:50
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

主はだらしなくうつ伏せで寝転がり、帳面に記録を録っていた。髪は手で一箇所にまとめてあるが、羽織はばさりと広がる。悪戯心から、布が作る少女の腰の輪郭を、爪先でつっついた。「太郎くん」「はい。なんですか、主」少女の髪がうごめく。表情は意外そうにしていた。「うちの作物の育ち方がねー…」

2015-10-16 07:58:26
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

はぁ、と。ああ、随分しあわせそうな吐息が漏れている。審神者の近侍、白い布と金の髪に、そのうっとりとした表情を隠しきれていない山姥切国広。夜食に、といっても彼が獲ってきた鮎を取り分けながら、審神者は笑った。こそ、南蛮漬けをもうひとつ。 pic.twitter.com/zBExsjUNN5

2015-10-16 20:21:12
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こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

龍脈に環境を維持する仕込みが多少なりともある。その言葉で総括される太郎太刀に依頼した初期調査の報告書を読み、鮎と豚カツを貪る山姥切国広に要約する。と言っても審神者の言語能力は的確な表現を使い切れず、脂を酢で中和し、南蛮の甘みでカツの塩胡椒を引き立たせる贅沢者は何度も首を傾げる。

2015-10-17 22:37:35
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

「手伝い札とかと同じ…?」我ながら説明が錯綜し始め、審神者こそ首を何度も横に振った。「いいから落ち着け。おかわりだ」「亥の刻だぞ太るぞ山姥切国広!…あーー。そうやって食べるけど、切国くんたち出さないじゃない。汗かくぐらい?つまりは栄養素は移動した分は田畑から失い続ける筈なのね」

2015-10-17 22:45:06
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

「安定、それ代わってよ」ごりごりごり。「やだよ。てかふるいにかけるのだってけっこう労力なんだけどな」すり鉢で炒った大豆を粉砕する。あるいはミルサーとやらにかけてふるいにかける。「僕が代わりましょうか、清光さ」「五虎退はそのまま」「豆炒ってていいから」はいぃ、気弱な返事が返った。

2015-10-18 20:06:57
こさと(だいたい三味線) @cradleofraimu

固い豆を砕く音に紛れて聞こえていた足音が消えたのを察して、大和守安定はふるいをかけながら、厨房から廊下に続く戸を見つめる。誰かの気配はある。だが、霊刀でない大和守安定といえど、その気配には固有の色をした霊力がないことを感じて、「主?」と声をかけた。「…」暫くして、彼女が姿を現す。

2015-10-18 21:35:42
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