たかまちさんの語る、序文や冒頭の大切さ

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たかまち @PSYCO_NANOHA

えっと、エラソーなことは言いたくないのだけど、一応漫画描きとして賞を獲ったりデビューしたりした経験があるので、初歩的なことをつぶやきますね。 漫画にせよ小説にせよ、ゲームブックにせよ、作る以前の問題として心得ておかなければならない初歩中の初歩というものがあります。それは、

2015-10-19 13:16:46
たかまち @PSYCO_NANOHA

それは、作ったものを「必ず全部読んでもらえるとは思わないこと」です。当たり前過ぎて何言ってんだ?と思われるかもしれないけど、これができていない人が多すぎて、漫画やラノベのコンテストの第一審査で編集さんたちが頭を抱えているのも事実です。大抵の人は全部読まずに本を置いてしまいます。

2015-10-19 13:26:08
たかまち @PSYCO_NANOHA

編集者でさえそうですから、一般の人だったらなおのことです。確かに、我慢して全部読んだら面白いのかもしれませんが、何で読者が我慢しなければならないのか?という話になってしまいます。自分が新訳聖書を渡されたと考えてください。キリスト教や宗教に関心がなければ、全部読む人は稀有でしょう。

2015-10-19 13:30:19
たかまち @PSYCO_NANOHA

映画なら観る前に高い金を払ってしまうので、客は余程でなければつまらなくても最後まで我慢して観てくれますが、漫画や小説、ゲームブック等は、最初で興味が引かれなければ読み飛ばされて終わってしまいます。そうさせないために、特に小説やラノベ、ゲームブック等には序章というものがあるのです。

2015-10-19 13:35:39
たかまち @PSYCO_NANOHA

漫画なら最初の8ベージ(私的には4ページ)で読者を引き込めなければ失格です。小説も最初の20ページくらいが勝負ではないでしょうか?どんな作品にせよ、最初で読者の関心を引くことができなければ、例えラストに感動が待っているのだとしても、そこまで読むエネルギーなんて溜まらないのです。

2015-10-19 13:40:49
たかまち @PSYCO_NANOHA

無論、才能のある人なら、セオリーに従わなくても、その文体や醸し出す雰囲気などで読者を牽引できるのかも知れませんが、それができるのなら今すぐプロになれるでしょう。つまり、私が言いたいのは、ゲームブックにおいても最初の序文が一番肝心なのだということです。感動よりも関心が大事なのです。

2015-10-19 13:45:01
たかまち @PSYCO_NANOHA

では、序文でやってはいけないこととは何か? ・長すぎる序文 ・必要以上のキャラ紹介 ・必要以上の文章演出 ・テーマとは関係ない演出 ・テーマとは関係ない序文(論外) テーマというのは、何を伝えたいかというのもありますが、序文では「これはこういう作品です」という紹介をすべきです。

2015-10-19 13:55:39
たかまち @PSYCO_NANOHA

・長すぎる序文 読者は付き合ってくれない ・不必要なキャラ紹介 知らない人間の身長体重趣味なんかを最初に羅列されても、読者にとっては何の感慨も沸かない。 ・不必要な文章演出 その文章を歌の歌詞にしてみたらどうでしょう?何分で聴き終わります? ・テーマとは関係ない演出 省こうよ。。

2015-10-19 14:01:17
たかまち @PSYCO_NANOHA

・テーマとは関係ない演出 必要のない人や情報は出さない。読者が混乱します。 ・テーマとは関係ない序文 論外。冒険物で序文がグルメ物とか、ミステリー物なのに序文がラブコメとか、読者を序文から驚かせたいのでしょうけど、序文は「期待値を蓄積する場」なのです。それを裏切ってどーするよ?

2015-10-19 14:07:07
たかまち @PSYCO_NANOHA

要は、序文で読者を引き込めなきゃゲームブックだけでなく小説や漫画も、余程の才能がない限りは落第点です。1クールアニメだって最初の3話までが勝負でしょう。だからマミさんも3話でマミられたわけです。数ページの序文は表紙の次に大事なアピールの場です。酔っぱらって壇上に立っちゃ駄目です。

2015-10-19 14:16:17
たかまち @PSYCO_NANOHA

ゲームブックの話をしよう。先日、アナログゲーム誌『GAME JAMBOREE』さんのゲーム会において、フーゴ・ハル先生によるゲームブック講座が行われました。内容はどれも大変貴重なもので、それ故にここで私なんぞが語ってしまうわけにはいきませんが、南武線に乗ってる間に、少しだけ。。

2015-10-19 17:23:58
たかまち @PSYCO_NANOHA

ゲームブックの序文の一部であるゲームの遊び方説明。確かに、システムが重いほど読者は眠くなる。が、そこは作品の方向性にも依ると思う。確かに通常の分岐小説型ゲームブックであれば、むしろ無い方が良い。が、ゲームブックの発祥はともかく、その隆盛はD&Dを始めとしたTRPGと共にあった。

2015-10-19 17:30:18
たかまち @PSYCO_NANOHA

ゲームブックを分岐型小説ではなく、ソロTRPGとして捉えるのであれば、序文で多少説明的な文章が多くても読者は退屈しない。冒険の準備をしているのだから。それらしい文章で説明をすれば、むしろ読者と作品による融合の儀式にもなる。先述したが、儀式は魔法には欠かせないのである。

2015-10-19 17:33:29
たかまち @PSYCO_NANOHA

このように、説明文を儀式化する演出が成されれば、それは読者を誘う呪文の役割を果たす。序文には不可欠なものになると私は思っている。 …と、もう降りなきゃかな?

2015-10-19 17:38:45