[かたろーぐ講義]かたろーぐを子供と遊ぶときのコツや気をつけていること。

[教えてください]かたろーぐを子供と遊ぶときのコツや気をつけていることなどがありましたら、ささいな事でも教えていただけないでしょうか。まとめさせてもらって、学生さんに伝えたいと思います。#かたろーぐ講義
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子供と遊ぶときのコツや気をつけたほうがいいことなど、皆様から教えていただきました。

ハニー様より

■子供の会話をひきだせるカタログを選ぶ

当たり前の事ですが、一番に考えるべきなのはマドンナ役からたくさんの話を引き出せるようなカタログを選ぶ事だと思います。

で、そういうカタログを選ぶためには子供達がどんな事に興味を持っているか、または興味を持ちそうかを把握しておく必要があるから、普段から子供達への興味を持ち続ける必要がある。

それからかたろーぐを遊ぶ事で子供達の興味がますます分かるようになるプラスのサイクルが生まれる。

えのきだ様より

■男の子には妖怪ウォッチ

かたろーぐに妖怪ウォッチのポスターでもあれば男の子には鉄板なんですが、強すぎて他を出せなくなるのでなるべく温存ですかね。

■ゲーム前の説明は短く。

健常児の集団なら「かたろーぐ!」と言いながら指で指せというだけ。
説明を聞けず手番も待てない子ばかりの時は重宝しますね。

さと(いぬ)様より

■子供たちにカタログを選んでもらう。

やはり子どもたちが好きなものってのは盛り上がりますね!
題材を選ばせる所からゲームが始まっていると言ってもいいでしょう。
子どもたちの知らない一面が垣間見えたりするので、お弁当のメニューとかでも全然楽しいんですけどね!

■選んだ理由をきく。

なんでその順番になったのかを聞くのも楽しいですね。会話を楽しむというか。

RAYJACK様より

■会話のためのツールとして考える。

あえてゲームとは考えず、会話(コメント)を引き出すためのツールとして考える。

■順位を聞く際にも肯定的な意見でまとめる。

順位の理由を聞くのも色々な聞き方があり、1位はどこが良くて1位なのかの他にも、4位と5位はその順位を分けた差などでもよい。
その際も肯定的な意見でまとめる...

■進行は柔軟に対応する。

また、質問は全部聞かなくてもいい。ぶっちゃけ勝敗はなくてもよい。
 会話していくなかで聞いているのに飽きた人がいればそちらにプレイヤーをお願いしてみるなど対応。

■カタログは全員が知っている物が良い。

カタログは全員が理解できるものを用意するのがよい。個人的には食べ物系は鉄板。
次点は旅行先カタログ

アナログゲーム療育のススメ 松本太ー様より

幼児を相手に保育現場でかたろーぐをするために気をつけておきたいことを3点まとめました。

①指差しの代わりに、小さなトークンを使う

(指だと正解を確認するまでの数秒間、一箇所にとどめておくことが難しい。「あっ、やっぱりこっちにする!」と変えたり、無意識にズレてしまうことが多い)

②参加人数は4人以下に留めることが望ましい

(人数が多いと自分のランキングを当ててほしい子が焦れてしまうので。)

③追加のトークンを用意しておくこと

(4人で一回りするとたいていトークンが足りなくなる。ハートトークンの魅力がすごいので、それに劣らないくらいのかわいいトークンを用意しておくこと。)

放課後児童クラブの所長様より

■一人遊びの集団から一つの遊びを共有する集団にコミュニケーションが変化

塗り絵などの一人遊びしかしない女の子をはじめてゲームに誘う場合、女の子独特の協調意識があるので「競争」があるゲームは難しいのですが、かたろーぐならば「自分の好きなモノを選ぶ」という女の子が大好きな要素があり、あたってもはずれても「ふーんそうなんだ」とそれが元でおしゃべりがはずむきっかけになります。

 またハートのカタチの宝石がとてもかわいいく女の子のモチベーションもあがるので、はじめてのボードゲームに使いやすいです。

 一人遊びの集団から一つの遊びを共有する集団に変化したのはコミュニケーションの面から見て大きな一歩だと思います。

■大人の丁寧な導入と定期的な見守りが必要

ただ、提供する大人が子供達の性格を理解し丁寧なサポートをしないと、このかたろーぐですらトラブルを生んでしまいます。
 
女の子の中には独占欲、支配欲、優越感を抱きやすい子がいて、かたろーぐで遊ぶ内にハートを配る事にだけが楽しい、大勢の子が自分に注目している事が楽しい、となってしまう事もありました。

 その結果、いつまでもマドンナ役が交代出来なかったり、気の弱い子にかたろーぐを強制してしまったり、特定の子にだけこっそり答えを教えてしまう、という事もありました。

 素晴らしいゲームを活かす為にはゲームの特性、子供の性格、集団の傾向、それらを提供する側が良く理解していないと、傍目には遊んでいるように見えて本当の意味で楽しんでいないという事態になりかねません。

 時々、素晴らしいボードゲームのみ提供すれば子供達は勝手に育つ、と思いがちな意見も聞きますのでどうか提供する大人が子供達に丁寧な導入をし、定期的な見守りを心掛けて下されば、と思います。

特別支援学級で子ども達の指導をされていらっしゃる「とうか様」より

■子供が待ちきれない場合は

ルールの件なのですが、私としては敢えて改善せずADHDの子の「待つ訓練」の場としたいと思っています。

かたろーぐは普通のカードゲームより参加者同士の会話が弾みますので、多動の子がカードを捲ろうとするのをこちらが制止するときも、いかにも\注意!/っぽくならなくて有り難いです。

実は「待つ訓練」をすることに関しては、かたろーぐでなくてもいいのですが(笑)。

かたろーぐの場合は、どうしても待ちきれなくてある子がすぐにカードを捲ってしまっても、「あら?Aちゃんのこと、そんなに知りたかったんだ?」
「でも残念、ハズレだったね」「もう~Bくんったら~♪」と茶化すふりをして空気をつくるとすぐ、本来なら手札をぐちゃぐちゃにされて泣いちゃうところだったAちゃんの癇癪を回避できるのですよね。

これがトランプなら喧嘩の原因になるところだった場面が、微笑ましいシーンに変わります。

■支援員さんが思考・推理の方向性を支援

非常にささやかなことなのですが、このゲームは指導者がプレイヤー(子)の一員として参加することで、思考・推理の方向性を操作できるのもよい点だと感じます。

 これは確実に実年齢にもよるのでしょうが、私が見たところIQ50~75くらいの集団だとまずは相手の「石を置く順番」がそのままランキングだと考えるようです。
親のほうもつい、一番好きなものから石を置いてしまう。

 ちょっと非日常的な言葉を使うと、今回プレイしてもらった子たちに限らず発達障害の子は、情報摂取に視覚優位の子が多いのです。

 別のまとめを拝見しましたが、知的障害を伴うor低年齢の発達障害のお子さんには、好きな飛行機(見た目)の順番について考えることはより容易く、好きな料理(味を想像しなくてはならない)について考えるのは少し難しいのではないでしょうか。

 支援員さんが親になって石を置き、
「3位がアイスクリームということは、甘いものが好きなのかもしれない」
「冷たいものが好きなのかな」と指導者(子)が呟いて初めて、子どもたちは絵柄ではなく味の連想を始めました。

赤信号を見てトマレだと思い出す」みたいな…メタ認知に弱い人たちですので「アイスの絵を見て味を想像し、他と比較して検討する」というのは、彼らにとっては実は難しいことです。

よい生活訓練になると思います。

■タイムリーな支援が必要。子供の会話を聞き漏らさないように。

 私見ながら、記事中で紹介されているA君の例では、“ランキングが出来上がったところで”他の子をよぶというのがミソだと感じます。
 
 おそらくは、A君は大変長い時間をかけてランキングを作成したことでしょう。初めからその場にいたのでは、待たされるメンバーは飽きて口々に文句を言うと思います。

 思うにかたろーぐは、巧く活用できた場合に得るものはトランプ等より非常に大きいですが、 みもふたもなくいうと、監督する大人がかたときも席を外せなくて困るゲームです。

 折角のかたろーぐの長所が削がれないよう、特別支援の子たちには前述のようなタイムリーな支援が必要であるほか、それ自体が強力な生徒理解の手段であることから、かたろーぐ発の子供の会話は、聞き漏らすには惜しすぎます。

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そんな「かたろーぐ」には他にもいろんな遊び方が。

★「遊ばれた方の感想まとめ」

「2人で」「子供と」「飲み会で」などなど。遊ばれた方の感想集です。
http://goo.gl/tMP5CH

★「かたろーぐ公式HP」

かたろーぐってどんなゲーム?
http://goo.gl/mI8vK3

★「すごろくや様通販ページ」

かたろーぐのご購入はこちら
http://goo.gl/eJEvyW