- drsteppenwolf
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これまでの甲状腺検診の結果をどういじっても、甲状腺癌が増えたとも増えてないとも言えない、という話です。いっぽう、推定されている甲状腺被曝量から、甲状腺癌は増えないだろうと考えている専門家は多い。これは検診とは別の話
2015-11-11 18:54:03これまでの福島県の甲状腺検診の結果をいじればいじるほど、チェルノブイリの甲状腺癌の増加はかなり盛られたものであったのではないかと思わざるを得ないと考えている専門家が、増えつつあるんだと思う。 twitter.com/kikumaco/statu…
2015-11-11 20:36:03twitter.com/drsteppenwolf/… 「結果をいじる」というのがどういうことかよくわからないけど、「チェルノブイリの甲状腺癌の増加はかなり盛られたものであったのでは…」という疑問が出てくるのは当然と思う。で、チェルノで「盛った」のは山下俊一さんだ。
2015-11-12 07:32:40そもそも、受診率から出した発症率(「100万人に1名」など)を、チェルノ事故後の(検診で発見した)発症率と比較してみせたのも山下さん。そういう意味では、津田さんが先の論文でやった比較(いわゆる「20~50倍」など)は山下さんのやり方を再現したものにすぎない。 @minadukiG
2015-11-12 07:33:43同じ人物(=山下さん)が、一方(チェルノ)では「盛る」側の主役となり、一方(日本)では「盛らない」側に立っている…。 この矛盾(心情的には単なる矛盾を超えたおぞましさ)を放置していることが、甲状腺がんを巡る不信を強化することに大きく寄与していると思う。 @minadukiG
2015-11-12 07:38:45山下さんはチェルノで行った仕事に関して反省や訂正を行っていないし、その反省も訂正もしていない山下さんを批判するどころか、あたかも「甲状腺がんの大家」のように扱う他の甲状腺医、専門家もまったく同様で、いつまでも信頼を得ることはできないだろう。 @minadukiG
2015-11-12 07:42:32チェルノで「盛った」のは山下俊一さんだけでない。放射線の被害が大きければ大きいほど都合が良かった人たちが大勢いたということ。 twitter.com/minadukiG/stat…
2015-11-12 08:24:04・1人の研究者の発表だけで世論の評価が決まるわけじゃない。 ・科学者だって先入観から完全に無縁ではいられない(放射線の影響が大きいだろうと考えていると、データの見方も高めに推移しちゃうもの) フェアな見方って本当に難しい。それができていそうな人ってほんの数人(私見)。
2015-11-12 08:42:39山下先生が盛ったとされる文献
文献①
芦澤潔人氏・山下俊一氏:チェルノブイリと甲状腺
臨牀と研究74巻7号 P1728-1733(1997.07)
「チェルノブイリ周辺地区(白ロシア:モギリョフ,ゴメリ,ウクライナ:キエフ,コロステン,ロシア:クリンシー)5センターにて診断された小児甲状腺癌患者数は5年間で約15万人中合計65名である。欧米では小児甲状腺癌は年間100万人に0.2~5人発症すると報告されており,チェルノブイリ周辺地域の発症は明らかに多い。」
(注:65人/15万人は、1万人当たり4人程度です)
「チェルノブイリ事故後の小児甲状腺癌の急増を中心に,放射線と甲状腺について我々の調査内容を紹介した。人類史上,短期間のうちに癌発生が100倍も増えたという報告は,チェルノブイリが初めてである。」
チェルノブイリ周辺地域における甲状腺癌の内訳
モギリョフ(ベラルーシ): 3 / 23,531(1万人に 1.4)
ゴメリ(ベラルーシ) :39 / 19,273(1万人に22.3)
キエフ(ウクライナ) : 6 / 27,498(1万人に 2.6)
コロステン(ウクライナ): 9 / 28,958(1万人に 3.5)
クリンシー(ロシア) : 8 / 19,918(1万人に 4.2)
文献②
山下俊一氏:放射線の光と影 世界保健機関の戦略.
日本臨床内科医会会誌23巻5号 P532-544(2009.03)
「すなわち世界では100万人に1人の頻度であるのに対し,この地域では1万人に1人であったわけです.」(p536)
(注:これも百倍)
文献③
光武範吏氏・山下俊一氏:放射線被曝と甲状腺発癌
日本内科学会雑誌99巻4号 P786-791(2010.04)
「日本や欧米のデータでは,小児甲状腺癌は極めて稀な疾患であり,年間100 万人に1~2 人と言われ,その大半は思春期以降で,10 歳未満に発生する事はさらに稀である.図2 は,ベラルーシ共和国における手術症例数の年次推移を示したグラフであるが,縦軸は人口10 万人当たりであるから,いかに甲状腺癌の発症頻度が高いか明白である.」
光武範吏氏・山下俊一氏「放射線被曝と甲状腺発癌」日本内科学会雑誌99巻4号 P786-791(2010.04) の図2 15~19歳の最大値で10万人当たり11.3人。 pic.twitter.com/ZEnI55zzhY
2015-11-12 17:46:22