障害児ならば中絶します ~ 胎児選別の是非
リプロダクティブ・ライツと胎児選別の問題の教科書的な回答は決まっていて、障害者およびその家族が差別されたり不利益な扱いを受けるような環境であるからこそ、胎児選別的発想が必要になるわけで、そのような環境を前提とする限り胎児選別は制度化されるべきではない、というものですね。
2015-11-19 12:02:25「交通事故犠牲者の遺児が差別されたり経済問題に苦しめられることのないようにしましょう」と「交通事故犠牲者を減らしましょう」は別に矛盾なく両立する。事前と事後で取り得る政策の違い、というだけの話。
2015-11-19 14:12:53障害者が生まれてくる数を減らすという考えの背景には、現に生きて生活している障害者やその家族、数は少なくなったとしても生まれてくる障害者に対する差別や無理解を助長したり、支援を疎かにするような思想があることが想像されますね。 twitter.com/takehiroohya/s…
2015-11-19 14:23:06障害児の中絶の話は置いといて、現代の本邦で妊娠初期に性別が確実にわかるようになったとしたら男児がサクサク中絶されまくることが目に見えてるんだけど、障害児の中絶に賛成の人は、それにも賛成できるのかな。後者にだけ賛成できないならバリバリの優生思想の持ち主ってことになるけど。
2015-11-19 15:12:51両親や自意識を持つようになった子どもの生活の質(QoL)で評価して、障害は著しくQoLを下げる一方で、望まない性別はそうではないと言えるし、性差による出生数の差が大きく生じるならば、それも子どもたちのQoLを下げると言えるかと。@lawkus
2015-11-19 15:52:30稼得能力が低いし経済的負担もあるから生かしておくなら支援が必要、ということを「QoLが低いのは自明」と評価するのも一概に否定はしませんが、QoLに言い換えたとしても「役に立たない人は死なせて良い」と実質的違いはないですよね。(続く twitter.com/uncorrelated/s…
2015-11-19 17:37:20障害者や障害を持つ子どもの家庭に支援が必要と認識されている以上、そのQoLが低いことは自明でしょう。逆に男性や男児を持つ家庭に支援が必要とは認識されていないので、QoLが低いとは言えません。RT @lawkus: 第三者によるQOLの評価にどこまで根拠があるのか
2015-11-19 17:32:52倫理学者のシンガーの議論を借りると、世の中の状態は人格の幸福や苦痛で量られるべきである一方で、胎児は人格ではない一方で、自意識を持つ「役に立たない人」は人格になるので、大きな違いがあります。RT @lawkus: 「役に立たない人は死なせて良い」と実質的違いはないですよね。
2015-11-19 17:39:39第三者によるQOLの評価にどこまで根拠があるのか、特にその第三者が公である場合、「男児には価値があるが障害者には価値がない」のおためごかし的言い換えにしかならないのではないか、という点が疑問ですね。 twitter.com/uncorrelated/s…
2015-11-19 17:28:00障害者や障害を持つ子どもの家庭に支援が必要と認識されている以上、そのQoLが低いことは自明でしょう。逆に男性や男児を持つ家庭に支援が必要とは認識されていないので、QoLが低いとは言えません。RT @lawkus: 第三者によるQOLの評価にどこまで根拠があるのか
2015-11-19 17:32:52稼得能力が低いし経済的負担もあるから生かしておくなら支援が必要、ということを「QoLが低いのは自明」と評価するのも一概に否定はしませんが、QoLに言い換えたとしても「役に立たない人は死なせて良い」と実質的違いはないですよね。(続く twitter.com/uncorrelated/s…
2015-11-19 17:37:20倫理学者のシンガーの議論を借りると、世の中の状態は人格の幸福や苦痛で量られるべきである一方で、胎児は人格ではない一方で、自意識を持つ「役に立たない人」は人格になるので、大きな違いがあります。RT @lawkus: 「役に立たない人は死なせて良い」と実質的違いはないですよね。
2015-11-19 17:39:39→これは中絶要件に胎児条項を入れることの是非という問題。胎児条項の導入に強硬に反対するフェミニストのいる先進国は日本以外にない。OECD加盟国で胎児条項が導入されていないのは、カトリックの強いアイルランドとチリ、それに日本の3カ国だけ。→
2015-11-19 20:02:19→胎児条項をいち早く導入したのは、イギリス。当時のイギリスではサリドマイドの薬害が深刻だった。サリドマイドでは、胎児が死亡する確率も高い。その状況下で女性に中絶の選択が許されるべきだと主張したのはフェミニストたちだった。→
2015-11-19 20:02:44→胎児条項が導入されていない状況は、女性の選択権を国家が奪うことにほかならない。チン後輩の教科書にはどのように書かれているのか知らないが、フェミニストが胎児条項に反対することはむしろ異例に属する。→
2015-11-19 20:03:31→日本のフェミニストは胎児条項の導入は優生思想だとして反対する。しかし、一般に優生思想は国家や社会の観点から生命の選択をすることを指すのであり、妊婦自らの選択を優生思想とはいわない。日本のフェミニストの優生思想論は特殊だと思っている。→
2015-11-19 20:04:03→胎児に障害があるとわかった女性は、自らの意志で選択することを許されるべきだ。その選択を許さないとするのが、胎児条項導入反対論なのだ。それがリプロ・ライツであったり、フェミニズムであったりするわけがない。→
2015-11-19 20:04:35→日本のフェミニストは例によって女性=被害者論により、日本の社会では女性が中絶を強制されることになる恐れがあるから胎児条項に反対だという。女性が選択できる社会を作るのがフェミニストなのだが。→
2015-11-19 20:05:21→ちなみに、北京行動要項以来、国連は中絶合法化国にカウンセリングの充実を求めている。先進国では中絶の際のカウンセリングが充実してきた。本来日本にはカウンセリングの充実が勧告されてよいところなのだ。→
2015-11-19 20:06:18→日本のフェミニストが堕胎罪廃止をごり押しするために、日本を中絶非合法国認定させてしまったので、カウンセリングの充実は少しも進まない。
2015-11-19 20:06:45やれやれ。「選別的中絶」に対しては、少なくとも積極的に賛成しないフェミニストもいますよ(当然先天的障害を持ったフェミニストもいますからね)。あなたの意見は尊重しますが、すべてのフェミニストを十把一絡げにするのはよくないですね。 twitter.com/ruriko_pillton…
2015-11-19 20:33:23