聖獣機サイガード感想

名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

朝の視聴感想。とりあえず今から出かける前にサクッと見れるOVAからして、聖獣機サイガードについて少なからず書いていく。 pic.twitter.com/F2pHDIcdjQ

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全体的にみるとまぁ、昭和末期～平成初頭のAICのOVA作品群の1つとしてまぁまぁかなぁーという所。特に際立った所があったかになると難しいが、別に特に面白くなかったという訳でもないというところ。

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ただ、ふと気付いたがこのサイガードは三条陸先生が脚本を務められている作品らしい。さらに言えば大畑監督とのタッグとなるとMDガイストと同じ環境。大畑監督に関してはMDガイスト、ジェノサイバーを加えてバイオレンスSFOVA3部作のような立ち位置では?という作品になるかもしれない。

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また、MDガイストが純粋に兵器として作られた男ガイストのただ破壊の衝動に駆られて突き進む姿と彼に翻弄されていく周囲の悲劇を描いたダークヒーローの狂気を描いた作品に対して、こっちのサイガードに関しては怪物に変貌してしまった主人公ジョンが正統派のヒーローへ変化していくという……

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いわばMDガイストが”純粋な黒"と例えるとサイガードは"黒から白へと"変化していくヒーロー像を書いた作品として比べて見ると面白いかもしれない。

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ただ、その作風の成果とにかく戦う壊す殺すしか考えていない純粋な戦闘狂だった主人公ガイストに対して、こっちの主人公ジョンは悪に染まる宿命を背負っていながら比較的に真面目な主人公として描かれている為、この点ではインパクトは乏しい?と思える所もあるかも。彼の存在が薄い訳ではないが……

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とりあえず概ねのあらすじとして……スラム街の治安維持を目的として、人の意志に反応する金属物質アステライドで作りだされたパワードスーツ。その装着者となったジョンだが……。 pic.twitter.com/0GiFwPu8xj

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ただ、無血での治安維持を望むライアに対して、スラム街を撲滅すべきとの持論のアドラーからすればこの計画は失敗させるべきとして、別の精神エネルギーをジョンに送り込んで彼を暴走させてしまい、病院に搬送された彼はスラム街の宗教団体に拉致されてしまったという……

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それからジョンは元々スラム街の育ちであって、密かに上流の人類への憎しみを植えつけられており、アドラーの謀略が結果的に彼の憎しみを目覚めさせてしまったという。その為同じアステライドで作られたサルドゥの鎧を装着されてしまったという…… pic.twitter.com/tLEyL98AOY

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さらにアドラーが自分を狙撃した事から、ジョンは完全な憎しみに囚われてしまいサルドゥの鎧へと変身して憎悪と共に暴走。ここら辺についてはロボットというより、マジンサーガと似たような立ち位置のヒーローかもしれない。 pic.twitter.com/yHPy7Wc813

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また、同期の作品では獣神ライガーのバイオアーマーを彷彿させなくもない有機的な設定のメカニックとも。こっちの方は変身しきというよりトレースシステムで動かす感じなのだが……

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そんな感じで無我夢中で破壊の限りを尽くすジョンな訳だが、自分の姿に気づいて正気を取り戻しライアの説得も相まってとりあえず落ち着く。一方サルドゥにボコられたアドラーは復讐せんと生体メカ・ジェノサイバーで復讐へでるという…… pic.twitter.com/YDOaadUrln

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このジェノサイバーの方は搭乗者と一体化する仕組みとはいえデザインも相まって寧ろこっちの方がロボットっぽい。有機的なサルドゥに対してのライバルメカとして無機質なメカニックとして描かれたジェノサイバーの対比はそれなりに出ているかと。

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そんなライバル役のアドラーさん。ライアを巡って元々ジョンを嫉妬していたり、エリートで弱者を見下す一方、サルドゥに負けたことで禁断の道を平気で歩むなんというか大人げない人。鈴置さんの一見エリートからどんどんトチ狂っていく演技は聞き所。 pic.twitter.com/4uvsZY9zgv

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また、サルドゥが有機的、ジェノサイバーが無機的と書いた訳だがサルドゥを装着しているジョンはあくまで体に紋章が浮き出るぐらいの表現に対し、アドラーはコードで皮膚を突き刺して直接機械と接続されている。ここら辺はまだ正気のジョン、狂気のアドラーを対比しているとも。

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そんな決闘の中、サルドゥはジョンが正気を取り戻してしまったことで憎悪の力が発揮できずに苦戦する訳だが……自分自身の防衛本能を力にする事で姿が変わる。ダーティーな黒から一転してヒーロー然とした白銀のカラーリング pic.twitter.com/s41z4ayHEu

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あんまり関係ないが、たてがみや顔(と肩アーマー)のデザインからしてやはり獣神ライガーに似ている気がしなくもない。トマホークを武器にして戦う所もダイナミックロボットっぽいといえばそれっぽい。

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それから、ライアを救ってジェノサイバーを倒して終わりといった所。一応ラストとして宗教団体は第2、3のサルドゥを控えている描写があるそうでここら辺はもしかしたら人気があったら続編を作る予定だったのだろうか……?

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といった所。ストーリーとしてはふとした陰謀に巻き込まれて自分の宿命を知って悪に染まりながら、正義のヒーローへと色変りしていく主人公を描いた作品というところで特別強烈な所はないが、特にピンとこない訳ではない。一応続きを示唆している未完作品かもしれないがそれなりにまとまっている

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キャラクター・メカとしては尺の関係でそこまで強烈なキャラクターを出せたかは難しく、メカ戦も少し淡泊?と思う所はあるけれども、ただエリート然しているライバルからどんどんトチ狂っていくアドラーのキャラや、サルドゥの黒から白の変化、ジェノサイバーとの対比などのメカ描写はそれなりに。

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作画・演出についてはまぁまぁだが、ガイストやジェノサイバーと同じくややスプラッター系な画面作りはあるかもしれない。やたら挿入歌でハードメタルな曲が良く流れておりバイオレンスな雰囲気が出てると言えば出てるといったところ。

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とりあえずストーリー、キャラ、メカ、作画・演出など3で60点ぐらいのCで評価しようと思う。ガイストと比べると強烈な色は薄いが……ただ三条作品としてダークヒーローから純粋なヒーローへの変化として2作を見るならアリ。さほどストレスを感じる訳でもないので気楽に見れるといえば見れる

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といった所。トウキョウ・バイスについても触れるかどうか考えている所だがとりあえず今日は時間の関係で出かけ終わってから。

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そういや、サイガードって単語って本編で一度も出ていなかったような。パッケージをみるとサイバティック・ガーディアンの略称らしい訳だが……サルドゥやジェノサイバーなどの総称とか?