血液型性格判断は科学である

血液型性格判断は科学である。ただし、正しいとは思われない科学である。たぶん間違っているだろうが、ほんとうに間違っているか、絶対に確かか、と詰問されると、完全に証明されたわけではないと答えざるを得ない。血液型と性格に相関がないことを完全に証明するのは、(科学の方法では)たぶんできないだろう。
6
早川由紀夫 @HayakawaYukio

そうですか?血液型性格診断や水からの伝言は、科学の作法にのっとっていないことよりむしろ結論否定が批判者の主たる動機であるように(私には)みえます。RT @kuri_kurita: “結論が間違っているという理由で”何かをニセ科学なんて呼ぶ人は見たことないなぁ。

2010-06-08 13:30:41
早川由紀夫 @HayakawaYukio

はい。私もないと承知しています。私がいいたいのは、血液型性格診断をニセ科学だと決め付けてよいか、です。言説の正否ではありません。RT @Mihoko_Nojiri: @HayakawaYukio 血液型せいかく診断に関わる言説には科学的に優位なデータはないんじゃないですか?

2010-06-08 13:51:03
早川由紀夫 @HayakawaYukio

血液型性格判断は錯覚であると心理学で説明できます。反証できるので誤りの科学だと認識したいです。科学をニセ科学と呼ぶのは私の語感では耐えられません。RT @kikumaco_x: 血液型性格判断については、ちゃんと歴史を追えば、「ニセ科学」と呼ぶ理由もわかると思います。

2010-06-10 14:35:05
早川由紀夫 @HayakawaYukio

私の知識はおもに、信州大学の菊池聡さんたちが10年前に書いた本によります。いま4冊机の上に出しました。RT @kikumaco_x: ちなみに「血液型性格判断の内容」として、誰のどういう説を想定しておられます?

2010-06-10 14:54:31
早川由紀夫 @HayakawaYukio

科学でないともいえません。RT @kikumaco_x: 「反証可能だからといって科学とは限らない」ということなら(普通はそう考えると思います)、「血液型は反証可能だから科学だ」という判断は成り立たないですよね

2010-06-10 15:29:05
早川由紀夫 @HayakawaYukio

血液型性格判断。古川竹二の1927年論文は科学。ただしその後、間違っていることがわかった。1971年から、能見正比古とその子である俊賢が、これを一般に広めた。能見親子はウソをついたと言えるかもしれないが、疑似科学だとはいえない。彼らが広めたのは、間違えた科学である。

2010-06-15 16:20:55
早川由紀夫 @HayakawaYukio

血液型性格判断には、エンターテイメントとしての価値がある。差別だとして糾弾する人がいるが、県民性の違いや、世代間の考え方の違いと同レベルの指摘であり、差別だとまではいいがたい。

2010-06-15 16:21:13
早川由紀夫 @HayakawaYukio

血液型を使ってひとを差別することはできるし、じっさいそれをするひとがいるかもしれない。だからといって血液型が差別だということにはならない。血液型はその差別行為の材料に使われただけだ。非難すべきは差別をしたひとであり、材料ではない。ひとの属性はすべて差別行為の材料になりうる。

2010-06-17 11:19:07
早川由紀夫 @HayakawaYukio

水伝も血液型も、そういう視点から見てる?RT @Mihoko_Nojiri: ほんとかどうなんてどうでもええ、あんたらがそういう効果を期待している事自体が許せへん」(関西弁)という視点。

2010-06-26 15:32:15
早川由紀夫 @HayakawaYukio

差別に使われるから血液型性格判断が悪だとする考え方は、包丁がときに凶器として使われるから悪だというのと同じだ。包丁が台所でいかに便利な道具であるかを知らない人の言い草だ。血液型性格判断はときに会話の潤滑剤となる。ものはすべて使いようである。

2010-08-04 20:36:45
早川由紀夫 @HayakawaYukio

宴会の席だとする。血液型性格判断の話で盛り上がるのと、ひいきの野球チームの話で盛り上がるのとには、本質的な違いが何かあるだろうか。

2010-12-17 11:26:04
早川由紀夫 @HayakawaYukio

「血液型と関係なくある種の性格分類で、キリン、ゾウ、ワニ型みたいな、そんなもんですよね、使っている人は。」同書p99(香山

2011-01-10 08:06:59
早川由紀夫 @HayakawaYukio

「現在、血液型はABO式だけでなく、e式、s式、q式、Rh式、白血球の血液型など、おびただしい種類があることが知られています。(略)だいたい外国人は日本人ほど自分の血液型を知らないでしょう。」安斉育郎(1995、2009、p39-40)『科学と非科学の間』

2011-01-10 09:26:05
早川由紀夫 @HayakawaYukio

「血液型は、せいぜい、酒場で隣り合わせた人に「あなたもしかするとB型じゃないですか」などと話しかけたら、たまたま当たって話に花が咲いた--という程度にとどめておくほうがいいでしょう」同書p40

2011-01-10 09:37:23
早川由紀夫 @HayakawaYukio

安斎育郎さんが「恥ずかしながら、筆者の得意技のひとつである」(同書、p50)と自慢する「演歌・血液ガッタガタ」は盆踊りで人気の曲のようだ。みなさん、楽しく踊ってらっしゃる。 http://ht.ly/3AXKT

2011-01-10 17:08:32
早川由紀夫 @HayakawaYukio

同書ではなかった。もうひとつ別の本だった。安斎育郎(2007)だまし博士のだまされない知恵、のp50。この本に書かれた血液型性格研究史の説明(p50-74)はたいへん詳しい。

2011-01-10 17:21:14
早川由紀夫 @HayakawaYukio

「酒の肴に血液型を話題にするのは一向に差し支えあるまいが、血液型と性格の関連性にまつわる哀史を知っておくことは、あながち無益なことではないと思うのだが」同書p73

2011-01-10 17:43:34
早川由紀夫 @HayakawaYukio

「水伝道徳授業」をあれだけ叩いておきながら「血液ガッタガタ盆踊り」は不問だというのは、納得がいかない。

2011-01-10 19:56:02
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@muimi きょうのブログに書いたばかりだから、ひとつだけ私の意見を言う。血液型性格判断への批判はこの通俗道徳主義に立脚していると思う。一方、庶民は十分したたかで、そんなかんのを全部笑い飛ばして盆踊りする。http://ht.ly/3BCUl

2011-01-11 16:19:48
早川由紀夫 @HayakawaYukio

「血液型が合わないという理由で職場を変えられた」 大槻義彦(2008、p3)『大槻教授の最終抗議』の「はしがき」に書かれた事例より。

2011-01-12 09:17:30
早川由紀夫 @HayakawaYukio

「放送倫理・番組向上機構(BPO)がこうした声に応えて、民放各局に対して要請を行なった。「血液型と性格の関連には根拠がないうえ、差別に通じる危険があるので、あたかも実証済みであるかのような表現は避けてほしい」という要請である」同書、p125

2011-01-12 09:25:46
渡邊芳之 @ynabe39

血液型性格関連説」は「非科学的」ではない、ということは私も何度も書いてきたこと。血液型は客観的方法で判断できるのだから「性格」さえ操作的に定義できれば「科学的だがそれを支持する証拠のない説」といえる。

2011-01-14 10:13:35
渡邊芳之 @ynabe39

むしろ「血液型と関係がある」とされる「性格」とはなんのことなのかが問題。たとえば「性格の認知」と血液型の関係を示すデータは実際に得られている。

2011-01-14 10:15:30
渡邊芳之 @ynabe39

問題は「血液型と性格には関係がない」と主張する人が「性格」という言葉でなにを指示しているのかということ。私の研究が血液型の問題から始まっているのは偶然ではない。

2011-01-14 10:17:32
渡邊芳之 @ynabe39

「血液型で性格が決まるように見えるのは錯覚」というのはごくたやすくて証拠も挙げやすいが,同じ論理と証拠で心理学的な性格検査も「当たっているように見えるのは錯覚である」と批判できてしまう。「性格心理学だって血液型と同じじゃん」というのが私の研究の出発点にある。

2011-01-14 10:23:48