内田弘樹さんのBf109T余話

第二次世界大戦におけるドイツ軍の主力戦闘機Bf109シリーズ。 その空母上での運用バージョンBf109T型の実戦での運用について。
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内田弘樹 @uchidahiroki

Bf109T余話① そういえば艦娘としてのグラーフ・ツェッペリンが持ってきてくれるBf109T(Bf109の艦載機型)ですが、イロモノ試作機と思いきや、きちんと量産されて、部隊編成されて、実戦参加して、戦果もあげています……ちょっと古い資料を使っての薀蓄になりますが。

2015-11-25 11:25:12
内田弘樹 @uchidahiroki

Bf109T余話② 1938年、ドイツ海軍は第186輸送飛行隊を編成します。これが将来の空母艦載機部隊の母体になるはずで、Bf109Tもこちらに配備される予定で量産が進められました……が、WW2の開戦でGツェペの建造が停止、行き場を失ったBf109Tはノルウェーに配備されます。

2015-11-25 11:28:34
内田弘樹 @uchidahiroki

Bf109T余話③ ノルウェーのBf109Tは第77戦闘航空団および独立戦闘機隊「ドロントハイム」に配備されます。これらの戦闘機隊は、ノルウェーに空襲を仕掛けたイギリス海軍機動部隊と戦ったりB17の初撃墜戦果を(Bf109Tで!)あげたり、なかなか頑張ったみたいです。

2015-11-25 11:31:39
内田弘樹 @uchidahiroki

Bf109T余話③ 1942年、そんな地方巡業を頑張っていたBf109Tに救いの手が。ヒトラーがGツェペの建造再開を命じたのです。Bf109Tは再び海軍の手に戻り艦載機に戻るべく改修を受けました。しかし42年末、バレンツ海海戦の敗北にヒトラーがぶちきれ、建造は取りやめに。

2015-11-25 11:34:16
内田弘樹 @uchidahiroki

Bf109T余話④  再び地上機として地上巡業を余儀なくされるBf109T。今度は一部の機体がドイツ沿岸の小島、ヘルゴラント島に送られ、戦闘機中隊を編成します。空母艦載機なら滑走路の狭い島でも運用しやすいだろうってことらしいです。Bf109Tはここで44年まで迎撃戦を繰り返します

2015-11-25 11:36:44
内田弘樹 @uchidahiroki

Bf109T余話⑤  その後、さすがに敵の新鋭機に対抗できなくなったのか、Bf109Tの残余はノルウェーに送られたり、本土で練習機として余生を過ごしたそうです。  というわけで、Bf109Tのお話でした。古い資料を使っての話なので誤認はあるかもしれません。(その場合はすみません)

2015-11-25 11:40:01