ジョナサンとディオ-その青春と奇妙な友情、引力について-
【ジョジョの好きコンビについて】そんな好きコンビとか沢山あり過ぎて…!!でも『語ろう』と心の中で思ったならッ!その時既に行動は終わっているんだッ!という兄貴の言葉に倣って真っ先に浮かんだジョナサン&ディオでいこうと思います。
2013-09-04 01:20:04最初にこの2人の関係を表す言葉で「ん?」と思ったのはやっぱり『ぼくの青春はディオとの青春!その青春に決着をつけてやる!』だったなぁ。1部を最後まで読んでもう一度この言葉を振り返ると、これほど的確な表現はないのだけど。
2013-09-04 01:21:08平和なジョナサンの少年時代に突如として影を落とし苦しめてきた(7年間は仲良くやっていたけど疑心暗鬼のモヤモヤした状態のまま)ディオと過ごした時間を『青春』だとジョナサンは言う。
2013-09-04 01:21:29『青春』という言葉は明るいだけではなく辛いこと苦しいことも含めそれを経験して成長していく少年少女の時期という意味合いがあると思っているのでそう言う意味では確かに青春なんだろうけど、それにしたって青春を共にした相手としてはディオはあまりにもジョナサンに害をなし過ぎているというか。
2013-09-04 01:22:38けれどディオはジョナサンから友人や恋人、愛犬、果ては父親まで奪って行った(多大な影響を与えた)わけで、そうなると相手への感情が疑心暗鬼だろうと憎しみであろうとジョナサンが一番強く向かい合うことになる相手っていうのはやっぱりディオだったんだと思う。
2013-09-04 01:24:13向かい合うこと、すなわち相手との対峙。ディオと向き合ってぶつかっていくことは因縁でもあり、それと同時に切磋琢磨し合う一番身近な相手とのまさしく『青春』だったんだろうなと。
2013-09-04 01:24:33個人的に凄く印象的だったのは月並みだけどディオの館での最終決戦でジョナサンがディオを倒した時かな。ジョナサンは確かに色々なものをディオのせいで失って、それらを弔うため、『恨みを晴らすために』ディオを滅ぼしたっていうのは間違いないと思うけれど、⇒
2013-09-04 01:26:11⇒それでも死闘の末に肉体を致命的な形で破損して崖下に落ちていくディオを見送った時に自然と涙をこぼしたジョナサンのあまりに真っ直ぐで清い心に衝撃を受けたというか、「ここで涙を流せる人がいるのか」(そういう描写が出来うるのか)とただ驚いた(感動した)ものだけど、⇒
2013-09-04 01:27:36⇒でもそういう恨みとか憎しみとか越えた部分で引かれ合うものがあるというか、戦いの運命で繋がっていた相手を失ったという純粋な悲しみもあったんだろうなと。それがなんというか、上手く言えないけど『カッコ良いなぁ』って思ったんだよね。
2013-09-04 01:27:43これは最後の船での戦いでも引き継がれる感情で、ジョナサンは自分の命を賭してエリナに未来を託し自分の滅びの運命を受け入れた時、友情という形でそれを認識したんだろうと思う。ディオへの心の中での独白での『奇妙な友情すら感じるよ』というのは⇒
2013-09-04 01:28:43⇒決してディオと和解できなかったことへの愁いとかじゃあなくて、ディオと向き合って衝突してきた戦いの年月そのものへの想いでありそういう対峙の運命の檻に囚われている囚人としての不思議な親近感のような感情だったんじゃないかなと。
2013-09-04 01:29:04ジョナサンがディオへの感情を『奇妙な友情』と表現したようにディオはジョナサンに『尊敬している』と伝えたわけだけど、その尊敬に至るまでの経緯はジョナサンと凄く近いものがあると思うんだよね。
2013-09-04 01:30:41仲のいい兄弟ごっこをしていた時は全く感じなかった友情を、ジョナサンが初めて感じたのが悪の本性をさらけ出したディオとの戦いの日々の中で初めて感じたように、⇒
2013-09-04 01:31:40⇒悪として人間を捨て、吸血鬼として人間を見下す位置にまで強さを手に入れたディオが唯一どれだけ退けても『侮れない爆発力』で食い下がってくるばかりか自分の進む道を脅かして来る脅威の相手に、彼はジョナサンという個人への感情を越えた運命を感じたんじゃあないかなと。
2013-09-04 01:32:14これは子安さんの演技の印象も凄く入っているので原作だけの要素ではないのだけど、この台詞の前の『ジョジョ…おまえがいたからおれは石仮面の力を手に入れることができた。だがお前が居るからこそ世界はまだおれのものにはなっていない』に込められた声の響きが本当に⇒
2013-09-04 01:33:40⇒「よくぞ、よくぞこのディオをここまで追い詰めたな…ッ!」っていう自らの運命に立ち塞がる相手への最上級の畏怖と敬意が篭っている感じが凄く好きだったり。
2013-09-04 01:33:54凄く纏まりないんだけど、つまるところ彼らが『奇妙な友情』『尊敬』と表現したものは『運命を感じた』と言い換えられるのかなと。そう言う意味で確かに2人の間には友情があったと思うし、表現しがたい絆を個人的には感じる訳です。
2013-09-04 01:35:30余談だけど、後のDIOが「君は『引力』を信じるか?人と人の間には『引力』があるということを…」という考え方をプッチ神父に語るに至ったり、自分の足で部下を探して勧誘したりした行動にはこの時に感じた『引きあう相手への運命』が彼の根底にあるんじゃないかなと私的には思ってたり。
2013-09-04 01:36:19こんな感じかな。正直これだけ語っておいてこんなことを言うのもアレだけど、ジョナサンとディオに関して(というか1部2部全般)は凄く男の生き様と誇りが受け継がれていく物語だと思っているので女の私が語るのは若干気が引けるところもあったり。
2013-09-04 01:38:53運命を受け入れ、誇り高くそれを全うしたジョナサンはどこまでも美しい男だったし、ディオの生きよう、運命に抗おうとする手段を選ばないがむしゃらさは凄いカッコ良いと思うし、多分私が語るよりもっと熱いものを秘めてると信じて疑わないわけです。
2013-09-04 01:39:28ともあれあれだ、こう、色々複雑なものが絡まりつつ全ての物語の始まりの縁となった2人の関係が凄く好きなんだ!という意気込みが伝われば嬉しい か も
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