水木しげる「SFは土俵のない相撲」

梶尾真治@｢ディ・トリッパー｣徳間文庫発売中 @kajioshinji3223

水木しげるさんが亡くなつたというのはシヨツク。あの方は絶対亡くならないと思っていたのに。合掌。

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私が中学の終わり頃、貸本時代の水木しげるさんにフアンレターを出したことがあります。タイトルは失念しましたが、ダンウイツチの怪を漫画にしておられて原作を知らなかった私は大感激したからです。ＳＦ少年だつた私は無礼にも｢水木さんＳＦは書かれないんですか？｣と尋ねたのです。すると(続く)

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(続き)水木さんからお手紙が届きました。貸本や版悪魔くんと時代怪奇漫画の生原稿が入っていました。そして、直筆のお返事が。｢ＳＦは怪奇ものと違って、土俵のない相撲みたいなものだから、あまり意欲がわかないのです｣と。それからその言葉が頭の中でリフレインするようになりました。(続く)

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(続き)今でも水木しげるさんの名を聞くと｢ＳＦは土俵のない相撲｣というフレーズが甦るのですが、いまだに正直、意味がうまく掴めずにいるのです。