戦後艦に砲数が一気に減ったのはのレーダーのせいかもしれない?観測射撃のお話

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SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

軍艦の射撃機能で飛躍をもたらしたのは方位盤なんだよね

2015-12-10 20:49:48
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

遠距離で射撃する時、ぶっちゃけ測距儀の精度はそんなに重要ではない(待て

2015-12-10 20:53:00
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大和の15m測距儀ですら誤差数百メートルになるから、こんな精度で当たるわけがないのじゃな

2015-12-10 20:53:33
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

じゃあどうするかというと平均測距を行う。複数の測距儀で計測して、平均値を求める。これで誤差はある程度減らせる。ただし略同時に複数の測距儀で測距して、更にそれを集計して計算してだから、結構手間取る

2015-12-10 20:54:56
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

だから測距儀の誤差が数百メートルだから当たらない、じゃないんだな、誤差はある程度小さくできるし、それは大抵の場合は当時の電探測距よりも誤差が小さくなるぐらいなのだ

2015-12-10 20:55:52
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

多分距離35km、たぶん20ノット、たぶんあっち方向に向かってる。で「じゃあ撃ってみるか」ドーン「弾着、今!」ハズレ、ここから状況が始まるのじゃw

2015-12-10 20:57:27
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

ここで問題になるのは、距離だけではなく、どっち方向に何ノットで走ってるかというデータで、これは光学で見てるだけじゃ殆どわからん(目標の殆どが水平線の向こうだから)

2015-12-10 20:58:52
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

じゃあ電探ならどうなのというと、精度の高い測距を、繰り返しで何度も行えるという点に優位がある

2015-12-10 20:59:29
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そして電探は自分の水柱も距離次第で測距できる(光学でも不可能ではないけど難しい)

2015-12-10 21:00:36
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測距して試射して、弾着見て修正してが、電探のほうが容易なのじゃな。光学でも同等のことは出来る条件もあるけど、出来ない場合も多い。これが双方の優劣差になる

2015-12-10 21:01:35
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

日本軍の基本である変距射撃は、距離の変化を見て、これに試射と修正を組み合わせるもの。一般的には測距で射撃すると思うだろうけど、ものすごく乱暴に言うと、測距なんぞなくても撃てるのが変距射撃なのじゃw

2015-12-10 21:05:29
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

つまり的艦がよく見える条件だと、速度や移動方向は目視でだいたい分かるよね? 自分と的の速度と移動方向がわかれば、距離変化率は計算できるわけだ。変化量さえわかれば、この時点で目標は動いてないのと大差ない。あとは目測でだろかんで探り撃ちしたって数度で夾叉する理屈だ

2015-12-10 21:09:06
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

この時点で測距儀は最初の一発目がどのぐらい近くに行くかぐらいにしか影響しない。なんで日本艦が初弾観測急斉射なのかわかるな。射撃前に大体の的針的速を把握したうえで「まず試射しますから、あとは流れでお願いします」でやるのじゃ

2015-12-10 21:11:17
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

戦艦だと二段が多いけど、これはたぶん20kmだけど、保険で19kmでも撃っておこうというもの(2段の距離の開き方は色々ある)測距精度がそれなりなら、このどっちかは比較的近い結果になるし、20が遠で19が近なら、たぶん19.5ぐらいでいいんじゃねってなる

2015-12-10 21:15:06
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

じゃあ大和のくそでかい測距儀が役立つ事例はないのかというと、測距射撃(測距盲従射撃)というテクを使うと役立つ。条件が良ければ電探射撃よりも強いかもしれん

2015-12-10 21:20:31
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

こいつは試射して外れた度合いを見たら、変距率データを修正するのではなく、測距儀のデータを修正する。15kmだと出た撃ったらなんか500mズレてね?となったら、測距儀は今日500ずれるっぽいと見做して、測距+500で撃てとするもの(実際は色々やるのよ?

2015-12-10 21:23:16
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

測距が当てに出来るなら、各種の当日修正を加味したうえで、測距が20kmと言ってるなら20でうちゃ当たるやんというもの。実際には的の動きの計算とかも必要で簡単な話ではないが、こいつは測距精度命の射撃になる。言ってるほど簡単じゃなくて測距データの取扱や観測の問題も絡むが

2015-12-10 21:25:23
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

もちろんこれは電探みたいな十分高精度で、しかも欲しい時にすぐに距離が出る装置との相性が良い。あとは扱う側がどう修正するかとかの話になる。結構職人芸というか、高機能な計算装置とかデータ管理も必要だったり

2015-12-10 21:28:34
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

測距射法は大正時代からあるんだけど日本では主流にならないままWW2を迎えた。これは測距の精度と速度の問題が大きいんじゃないかなと思う

2015-12-11 11:40:22
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

測距の精度が悪いってことは、正確な距離を把握しがたい以上に、ズレ方が毎回違う。仮に200mの誤差が毎回あったとして、あるときはプラス200、あるときはマイナス200とかで、すごく不安定。平均測距して均して公誤中心を見出してとか、なるべく性能の近い測距儀複数が欲しいとかになる

2015-12-11 11:45:00
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

しかも理屈的には射撃の都度測距したいから、こうなると大型測距儀複数のデータを集計して計算して場合によっては怪しい数値は捨ててとかやる手間と時間が宜しくない。シーケンシャルに進められないのでパラレルにならざるをえないが、そうなるとデータ管理どうするのさという

2015-12-11 11:47:32
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

つまり射撃盤の進歩と、高頻度で高精度な測距が条件になる。大和なら実用レベルで出来るかもしれんが、例えば重巡にやれといっても無理だろうw 電探が出てくるまではそういう世界なのじゃな。逆に言えば測距の精度と速度が飛躍的に改善した電探を得ることで、測距射撃は化けるわけ

2015-12-11 11:50:02
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

さて、測距で距離分かったらあたるのかというと「当たるわけ無いだろ起きろ」である。測距した距離まで弾丸が飛ぶ時間分ズレが生じる

2015-12-11 11:53:30
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

そこで測距を数度繰り返すと、陸軍で言うところの縦速、つまり距離変化量が出る。これを射撃に組み込む、距離10kmだけど飛翔時間で200mずれるから10200で射撃するってね。この数度の繰り返し計測が大事。相手がどのぐらい動いてるかを電探で見るんだ

2015-12-11 11:56:12
SUDO@大和さん可愛い @sudo_simoigusa

つまり、数度の計測から計算して割り出した距離変化量を射撃に組み込むから、最初に外しちゃうと、計測から計算までの時間がロスタイムになる。これ覚えておいてね。時雨がなんで被弾しないのかという理屈

2015-12-11 11:57:57