孫泰蔵さんが、雑誌 ecocolo 54号「男女のカタチ」を読んで考えたことまとめ

taizoson.eth @TaizoSon

元NASAの客員研究員で、宇宙創生に関わる「ゆらぎ」研究の第一人者の理学博士、佐治晴夫氏が雑誌「ecocolo」最新号（54号）の特集「佐治博士の恋愛授業」で「Q. 人はひとりで生きられない？」という問いに対して次のように語っている。

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佐治晴夫氏「小学校の授業で『みんな、自分の顔を見たことある？』と聞くと、全員『ハイ！』と答えます。でも、どうでしょうか？鏡は実物と反対に映ってるし、写真は小さな点の集合にすぎない。つまりそれらは『本当の自分』ではないのです。」

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佐治晴夫氏「きっとほとんどの人が、明日であろうが明後日であろうが、『私は私である』という確信に満ちている。でも、本当にそうなのでしょうか。」

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佐治晴夫氏「人間の体は60兆個の細胞でできていて、体内ではそのうちの約1％が一晩で消えてなくなり、胃の粘膜も3分の1は入れ替わっている。それなのに、あなたはなぜ明日もあなたのままだといえるのでしょうか。」

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佐治氏「小学校の授業でよく話すのは『君を君にしてるのは君自身じゃないよ。君と周りのものとの関係において君は君になっている。君が行ってる学校はきっと明日もあるでしょう。校長先生もいらっしゃるでしょう。君のお母さんもいるでしょう。それによって太郎くんは明日も太郎くんなんだよ』と。」

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佐治晴夫氏「つまり、自分の存在を明白にしてくれているのは、自分自身ではなくて周りだということなんです。」

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佐治晴夫氏「私たちは、自分で自分の顔が見られません。『幸せ』という感覚は、相手が喜んでいる顔を見ることで感じるのです。」

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佐治晴夫氏「自分ひとりで完結する幸せってないんじゃないでしょうか。だから、まず自分という存在は周りなしでは生きられないっていることを自覚しなければいけない。幸せの根源ってそこにあると思います。」

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一流の科学者ならではの非常に明快な論理。でも本当にそのとおりだと思う。ソーシャルメディアの時代だからこそ、このことをあらためて実感する。他にも恋愛を「科学」した興味深い特別授業がいっぱい！雑誌 ecocolo 54号「男と女のカタチ」、おすすめです。