「地域から医療再生へ<3>改革ガイドラインと医療再編」 -htomihara(冨原均)さんの投稿より

兵庫県西脇市の開業医、冨原均さんが同市での医療再生への取り組みを投稿されているので、まとめてみました。「<1>崩壊前夜」はこちらhttp://togetter.com/li/8538 「<2>医療崩壊」はこちらhttp://togetter.com/li/8856
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冨原 均 @htomihara

地域から医療再生へ。<3>「改革ガイドラインと医療再編」:平成19年12月24日付け総務省自治財政局長通知に、公立病院ガイドラインのポイントが記載されている。第1:公的病院改革の必要性:地域に必要な医療のうち、採算性等の面から民間医療機関による提供が困難な医療を提供すること。

2010-03-12 21:51:01
冨原 均 @htomihara

地域から医療再生へ。<3>「改革ガイドラインと医療再編」:例えば①過疎地②救急等不採算部門③高度・先進④医師派遣拠点機能として公立病院が必要であると。ただこれに続く文言は「地域において真に必要な公立病院の持続可能な経営を目指し、経営を効率化」と経営の効率化が最重要とされている。

2010-03-12 21:53:07
冨原 均 @htomihara

地域から医療再生へ。<3>「改革ガイドラインと医療再編」:経営効率化を図るために、「公立病院改革プラン」を提出をさせた。①経営の効率化:経営指標に係る数値目標を設定②再編・ネットワーク化:二次医療圏等での病院間の機能重複を避け、経営主体の統合・再編含め検討し統合を推進。

2010-03-12 22:00:08
冨原 均 @htomihara

地域から医療再生へ。<3>「改革ガイドラインと医療再編」③経営形態の見直し:地方公営企業法全部適用、地方独立行政法人化、指定管理者制度、民間譲渡を提示とある。以上のごとくガイドラインは、①経営の効率化②再編・ネットワーク化③経営形態の見直しの3点から成り立っている。

2010-03-12 22:03:52
冨原 均 @htomihara

地域から医療再生へ。<3>「改革ガイドラインと医療再編」:その上で「公立病院改革プランの実施状況の点検・評価・公表」と来て、総務省がプランの策定・実施状況を概ね年1回以上調査するとなる。だからこそ、今同公立病院でも「改革ガイドラインの進行状況」なるプランが存在する。

2010-03-12 22:07:10
冨原 均 @htomihara

地域から医療再生へ。<3>「改革ガイドラインと医療再編」:だから当然のごとく「経営効率化にかかる目標数値」が各病院で設定される。たとえば、経常収支比率、職員給与費対医業収入比率、病床利用率がそれである。それを推進するために「再編・ネットワーク化のパターン例」が示されている。

2010-03-12 22:11:10
冨原 均 @htomihara

地域から医療再生へ。<3>「改革ガイドラインと医療再編」:Ⅰ地域の病院を再編し縮小する「地方独立行政法人化」。Ⅱ基幹病院に機能集中、他を無床化。Ⅲ基幹病院は残し、他病院を無床化し、医師を派遣する。Ⅳ基幹病院を残し、その他の県立・市立病院の統合。要するに、何でもありです。

2010-03-12 22:22:54
冨原 均 @htomihara

地域から医療再生へ。<3>「改革ガイドラインと医療再編」:ここで気がつかれた方も多いでしょう。このガイドラインには、なぜ医療崩壊が起きたのかという問いかけは全くないのです。経済的な観点しか存在しないのです。全国自治体病院協議会の赤穂市民病院の邊見先生は「総務省よ、おまえもか!」

2010-03-12 22:27:06
冨原 均 @htomihara

地域から医療再生へ。<3>「改革ガイドラインと医療再編」:病院での経営的効率化を否定するのではありません。ガイドラインでさえ、前書きには「②救急等不採算部門」を提供すると。しかし、低医療費政策が改善されることが先。頑張れば、少しの黒字が出ることが政策として出されるべきです。

2010-03-12 22:32:08
冨原 均 @htomihara

地域から医療再生へ。<3>「改革ガイドラインと医療再編」:邊見先生には西脇での講演をお願いした経緯がありますが、切実に、ほんの少しで良いんです。もうける必要はないから、100円の黒字で良いとおっしゃっていたのが印象的でした。先ほどのガイドライン3つのしてを眼にした瞬間に:続く。

2010-03-12 22:35:46
冨原 均 @htomihara

地域から医療再生へ。<3>「改革ガイドラインと医療再編」:「総務省よおまえもか」と思われたそうです。そこには、地域住民の視点、病院職員の視点に欠け、財政の視点のみから3つの視点、つまり経営改善、集約化、経営形態を論じているからです。財務省の強い圧力に屈し、舵を切ったのでしょう。

2010-03-12 22:39:12
冨原 均 @htomihara

地域から医療再生へ。<3>「改革ガイドラインと医療再編」:医療とは、赤字か黒字かといった経営だけでは論じられないことは当然です。日本の医療は、患者<病院診療所<厚労省<財務省という構図から、財務省<厚労省<病院診療所<患者にすることが理想の医療というのが邊見先生の主張です。

2010-03-12 22:46:21
冨原 均 @htomihara

地域から医療再生へ。<1>崩壊前夜。西脇市多可郡医師会の取組、医療問題研究会。病診連携→病診出務へ。。「守る会」誕生。<2>医療崩壊:①医師不足②低医療費政策③医師を取り巻く環境について「医師の心を折る」。<3>「改革ガイドラインと医療再編」について述べてきました。続く:

2010-03-12 22:59:25
冨原 均 @htomihara

明日からは、今、県下で起きている再編に触れながら、西脇での再生に向けた活動をお話ししていきます。<4>県下医療再編!<5>町ぐるみで病院を支えよう!と続きます。ただ明日は兵庫県医師会の「医政フォーラム」があり、日曜日は、県立陶芸美術館で北大路魯山人展へ。おやすみなさい。離脱なう。

2010-03-12 23:06:17