2015年の自選五首を呟くをまとめてみた
- kesarabasara
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ことさやぐカレーライスのルーの下、スプーンの淡き光が潛る ネプリ「彗星郵便」 初出はうたの日で詠んだ歌。 この一年、うたの日を日常として詠み、撰をし、読み続けたことは大きな刺激となった。 枕詞の挑戦もきちんと批評頂けたことも嬉しく。 #2015年の自選五首を呟く #うたの日
2015-12-29 14:56:32#2015年の自選五首を呟く ② 逆風をこらえきれずに青い実のこぼれ落ちゆく無念をおもう/もなか 7月、電車に飛び込んで亡くなった中学生の報道を見て詠んだうた。
2015-12-29 15:03:41#2015年の自選五首を呟く 国中の鴉を殺し得た人は骨さえやらぬ酒として呑む 「通り雨みたいなもんだ」背に響く下手な例えだ やまない、雨だ 霧雨は遣らずの雨に程遠く最後の帰路をひとりで歩く 劇場の裏で光を操って陰に徹する君が眩しい 一瞬でいい一万の目にとまる言葉に一夜かける仕事だ
2015-12-29 15:40:38初めての家族会議は朝帰りIHがただグツグツうなる #2015年の自選五首を呟く 歌会の詠草として初めて詠んだ一首。けーはんの特急で通学中に作りました。同志社短歌の歌会に初めて出たときの歌。
2015-12-29 15:46:30丸善の原稿用紙200枚今日は各駅停車でかえる #2015年の自選五首を呟く 弘道館土御門言葉遊び歌会に初めて出たときの歌。ここから心の花京都歌会さんとの交流が始まった。同志社短歌2号にも入れました。この一首はこれからも推していきたい(笑)
2015-12-29 15:51:49歯磨きをして寝たけれどほろ苦い昨日の人はタバコ吸うんだ #2015年の自選五首を呟く 東京での夏合宿で出した一首。いやあ、いろんな出逢いがありましたなあ。ご縁です。
2015-12-29 15:56:37いにしへの大宮人をおもひやればピンと風吹くLINEの通知 #2015年の自選五首を呟く これは百首詠合宿のときの一首。ウォーミングアップの吟行詠ですが(笑)。志賀は唐崎の松の前で詠みました。気合いと意地で百首詠みましたが、来年はお酒控えな(笑)。
2015-12-29 16:03:23絶え絶えの会話の糸を紡ぎあい太くなるころもう最寄り駅 #2015年の自選五首を呟く 題詠「絶える」のときの一首。心の花京都歌会さんとこでの歌会やな。
2015-12-29 16:17:36(4)御御御御御祝祝祝と筆ペンの試されてゐる反古紙やさし(有村桔梗) 某ネット歌会提出歌。その後、うたつかいにも載せてます、たぶん。 #2015年の自選五首を呟く
2015-12-29 16:39:43たっぷりと水ふくませる紺いろで描くまばゆき賢治の夜空/気球 #短歌一武道会 「紺」 とても難しいお題でした。この対戦の形式とても緊張感があって、そしてたくさんのかたに読んで貰えてすごく嬉しかった。 #2015年の自選五首を呟く
2015-12-29 16:46:04階段で待つ焼き上がり大阪の鳩と言葉に少しおびえて/気球 題「粉もん」 7 / 31#うたの日で花束を頂きました。大好きなたこ焼きを歌にできました。大阪ばんざい。 #2015年の自選五首を呟く
2015-12-29 16:49:39あの人といるとあなたはつまらない男にみえる、と言う二呼吸(ふたこきゅう) /気球 うたつかい2015 秋から。これは七夕限定のこはぎさん方のネプリ七物語に感動して、遠距離恋愛を自分に引き寄せて作った連作から。 #2015年の自選五首を呟く
2015-12-29 16:54:50舌先で受け取るガムのきつすぎるミントが震わせる更衣室/気球 短歌雑誌ネガティヴ16號より これは冊子の中では作者は明かされていないのですが、背徳感が魅力的という評を戴いたことが印象的で選びました。 #2015年の自選五首を呟く
2015-12-29 17:00:00#2015年の自選五首を呟く 1 眼差しがくれるヒントを手がかりにひもとく君の心 その奥 1月10日 うたの日 『ヒント』 直球の恋の歌。目線一つで揺れる恋心ってとっても素敵。
2015-12-29 17:02:30#2015年の自選五首を呟く 2 キラキラと輝く夜空の三角形其を追う指が瞳を盗んだ 短歌一武道会 『形』 確か偶然モチーフがかぶったんじゃなかったかな? キラキラ輝く冬の大三角と、それをたどる指。 その指から目をそらせなくなってしまった女の子の歌。
2015-12-29 17:05:09#2015年の自選五首を呟く 3 一人立つ僕を見つめる赤い灯が何かを訴たう午前2時半 春の東京文フリにて、なんたる星の皆様が歌会してる横でお題を盗み見して詠んだ歌(笑) 一緒に詠む勇気はなかったんだい!! 『歌会ってこんな感じなんだ』って思いながら、暗闇を歩く青年を詠んだ歌。
2015-12-29 17:10:31物言いにまよってふれるえりあしの天竹鼠のごとき手触り/気球 今年支えられた名古屋のお仲間にみてもらった歌。夏は借り上げ手前のショートヘア で天竹鼠(モルモット)ぐらいごわごわしててずっと好きで自分で触ってた。けどもう伸びた。早い。 #2015年の自選五首を呟く
2015-12-29 17:11:20#2015年の自選五首を呟く 4・5 「そのジュース1口ちょうだい」乞う君は私の心の中を知らない 友だちの恋の話は蜜の味 私のそれはグレープフルーツ ネプリ『片恋短歌』に出した連作から2首。 高校生の甘酸っぱい片思いをイメージしつつ、 そこに食べ物も絡めながら詠んだ連作でした。
2015-12-29 17:15:11#2015年の自選五首を呟く 1 白鳥たちに餌やる子らを見つめ微笑む影二つ DDITラジオ 『餌』 実体験をもとにイメージを膨らませました。 冬だけどあったかい歌に仕上がったんじゃないかなと。
2015-12-29 17:30:15#2015年の自選五首を呟く 2 主から漂うあいつの香り気づかぬふりしてツメたてる うたの日を都々逸で追いかける 『香水』 香水のにおいって結構きついからすぐばれると思うの。
2015-12-29 17:32:21#2015年の自選五首を呟く 3 鴉が私を裏切り今日も主と別れの朝が来る 5月3日猫さんのお題より『裏切り』 『三千世界の~』をイメージして詠んだ歌。 女目線に仕立て直した感じ。 情歌な感じがして結構お気に入りです。
2015-12-29 17:35:35