台湾人のアイデンティティ&言語意識について(關於台灣人的自我認同與使用語言)
まずは、アイデンティティに関するアンケートです。
台湾の人口は漢民族(華人)が98%、先住民族が2%です。
漢民族はルーツが閩南系、客家系、外省系等に分かれていますが、現在は混血が進んでおり、戸籍上にもそのような区分は記載がないため、オフィシャルな数字というものはありませんが、閩南人(ホーロー人)が70%前後、客家人が15%前後、外省系が13%前後と言われています。
これについては調査によって数字が異なりますので、以下に二つの異なる調査資料のリンクを貼っておきます。
http://homepage.ntu.edu.tw/~psc/C2004paper/6-3.pdf
http://www.hakka.gov.tw/dl.asp?fileName=1521131271.pdf
なお、台湾人か中国人かというアイデンティティの調査は、外務省が作成している日台関係についての資料の結果と今回の結果は大きく異なる結果となりました。twitterはSNSというツールの特性上、若い年齢層が多いと思うので、若い人の考えが色濃く現れたものと考えてもいいかもしれません。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taiwan/pdfs/kankei.pdf
あなたは台湾人ですか、それとも中国人ですか?(232人)
台湾人だ:82%
台湾人でもあり中国人でもある:5%
中国人だ:6%
わからない:7%
あなたのアイデンティティは以下のうちどれですか?(48人)
ホーロー人、閩南人:50%
客家人:4%
その他(外省系、先住民族等含む):23%
わからない:23%
あなたにはホーロー人(閩南人)の血が流れていますか?(31人)
はい:77%
いいえ:23%
あなたには客家人の血が流れていますか?(30人)
はい:20%
いいえ:80%
あなたには外省人の血が流れていますか?(39人)
はい:36%
いいえ:64%
あなたには先住民族の血が流れていますか?(30人)
はい:30%
いいえ:70%
以下は言語に関するアンケートです。
台湾では中国語が国語として学校で教えられており、社会において広く使われていますが、その他に台湾語(閩南語)、客家語、先住民族の言語などが親しい間柄や同じルーツを持つ者同士で使われます。
以下の言語のうち、最も親しみを感じるのはどれですか?(39人)
中国語:23%
台湾語(閩南語):74%
客家語:3%
先住民族の言語:0%
あなたは普段、家族と以下の言語の内どの言語を使って会話をしますか?二つ以上使用している場合は、最も多く使っているものを選んでください。(59人)
中国語:69%
台湾語(閩南語):31%
客家語:0%
先住民族の言語:0%
あなたは台湾語(閩南語)について、どのように思いますか?(37人)
好きだ、好感が持てる:81%
好きじゃない、教育水準が低い:3%
民進党寄りである:8%
特に何も思わない、わからない:8%
あなたの台湾語(閩南語)のレベルは?(66人)
とても得意だ:24%
日常会話レベルだ:52%
聞き取れるが、話すのは苦手だ:17%
全くできない:7%