ライスのアニメ感想:#45 STARDRIVER 輝きのタクト(16)
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STARDRIVER 輝きのタクトEp.16「タクトのシルシ」第二部クライマックス。今まで溜め込んでいた物が全部爆発したような、凄まじい回でした。そして、二週間前の感想で予想したことがどんぴしゃだったのが嬉しかったなあとw
2011-01-23 23:40:40まあ、とにかく凄かったなあ。ミズノとマリノ、タクトとミズノ、タクトの過去と銀河美少年、第三フェーズ発動。綺羅星十字団のブーストアップ、特に日死の巫女の封印が解かれたゼロ時間の変化、そしてロボット戦。何から何まで力が入っててもう。
2011-01-23 23:44:02お話的にはなぜタクトが力を求めたのかというのと、ミズノの自立、それに対しての初恋に区切りをつけて、マリノと再会というのが主でしたね。むしろあんだけ派手だったゼロ時間と綺羅星十字団第三フェーズ突入という重要事項が添え物というのがまたとんでもないw
2011-01-23 23:47:30しかし、今回の話で親子というキーワードがクローズアップされたのがやっぱり特筆すべきところ。やっぱりお話の構造としてはタクトと親の関係を浮かび上がらせるための呼び水としてヨウ姉妹編があったといっても過言ではなさそう。
2011-01-23 23:50:47親を拒絶したミズノ、その拒絶から自己防衛の手段として生み出されたマリノ。そこには閉じた世界しかなかったけど、タクトに触れることでその世界が開けたし、マリノにもいつしか自我が生まれてたというのはやっぱり興味深いところ。
2011-01-23 23:52:57タクトはタクトで今回、判明した過去において、未来に前向きというか親に捨てられた境遇という枷を、重い病を持った友達のそれでも前向きな姿勢に感化されて、自ら打ち砕いたということなんでしょうね。
2011-01-23 23:55:59やるべきこととやりたいことが一致していれば世界の声が聞こえるというのは友人の言だったことが分かりましたけども、これもある種の真理なんでしょうね。そういえば今はっと思い浮かびましたが、劇場版ウテナのクライマックスシーンではスタドラのこの言葉をもう一段階上げたのがありましたね。
2011-01-23 23:59:59「同じ目標を持つものを応援したくなるのは仲間として当然じゃないか」というような言葉があったような。正確じゃないと思いますが、内容というか大意としては同じことを言ってたように思います。
2011-01-24 00:02:31この言葉がスタドラのクライマックスに繋がっていくんじゃないのかなあと。つまりは綺羅星十字団をも巻き込んで、同じ目標を目指して助け合う展開に入っていくことも考えられそう。もちろんタクトと父親の関係もやりつつ、スガタの話もやりつつなんでしょうけども。
2011-01-24 00:04:46親と子の対峙というのはよく物語の要素として取り上げられることが多いですよね。エヴァのシンジとゲンドウとか。というか、関係的にはこの二人とタクトと父親は多分似ているというか意識してそうだなあ。
2011-01-24 00:07:09父親が自分の理想を現実のものと変えるため、家族を捨てるという構図はスタドラもエヴァもまるきり一緒。ここらへんはシンジが巻き込まれて、エヴァに乗ったのとタクトがワコを助けるために立ち向かうのとで違いははっきりと出ている気がします。
2011-01-24 00:09:37シンジはゲンドウに対して抗う術がないけど、タクトは一発ブン殴るというのもいい対比ではないでしょうか。スタドラについては多分お互いに譲れない意地の張り合いということになりそうな予感。エヴァは親子の関係について平行線をたどってたけど、スタドラは関係がクロスしそう。タクトのシルシみたく
2011-01-24 00:13:06さてヨウ姉妹の方に戻ると、やっぱりミズノとタクトが対比で、ここも今まで散々描かれてきた、過去への執着と未来への期待ということだったように思います。やっぱり親に捨てられた過去というのに縛られていたんでしょうね、ミズノは。
2011-01-24 00:18:14けど縛られていたからこそ、マリノが生まれたとも言えるから一概にいいこととも悪いこととも判断が付けられない。ミズノはとても寂しがりやだったから、姉のマリノというマリオネット(人形)を作り出した。でも、どんなに虚勢を張って、元気なところを見せても、一人は一人。ミズノはミズノでしかない
2011-01-24 00:21:05だからミズノが一人の人間としてどうやって立ち上がるかが焦点だった。だからタクトに初恋した。マリノとミズノはそう思っていなくても、同一の存在であるから、その閉じた二人の世界には他者がいなかったと考えられる。タクトに初恋をしたことで始めて他者というのにミズノは気付いた。
2011-01-24 00:23:46ここらへんは以前も説明したとおり、スタドラの監督&脚本コンビが携わった桜蘭高校ホスト部の常陸院ブラザースに思い切り被るんですが、こちらもヒロインのハルヒに双子の片割れが恋をするという形になっている。
2011-01-24 00:25:36ただヨウ姉妹は擬似双子であり、元々ミズノ一人であるから、マリノの恋もミズノの恋も同一であるということ。マリノはミズノの式神(サイバディ)であるから、その感情は幻想に過ぎない。もちろんマリノも作り物である。
2011-01-24 00:28:49ミズノが演劇部の演目でタクトに対して一歩踏み出した時にマリノが踏み出せなかったのもタクトへの初恋自体が作り物が踏み越えてはいけない一線だったのかもしれません。けど、お互い、同じ人物を意識していたのもまた事実だし、この事はマリノにも自我が生まれていたことの証左でもあると。
2011-01-24 00:31:04だからマリノにとってもタクトの初恋は重要だったんではないかと。ミズノを守る存在から、人間に恋することの出来る「人間」になれたんだと。だから、今回のラストで消えてしまわずにミズノと再会できたと。ここはミズノの魔法が叶っていたってことなんでしょうね。
2011-01-24 00:33:26「夢は思い続ければ現実になる」という第二部の序盤で語られていたことの消化だったように思います。タクトの初恋は散ったけど、マリノとミズノはいつまでも一緒でした、めでたしめでたし。という形に。
2011-01-24 00:34:58結局、ミズノにマリノは必要だし、マリノもミズノを必要としていたってことなのでしょう。今までは依存しあってたマイナスの面がプラスに変わって、お互いが幸せになれたということなんでしょうね。そのプラスに変わった一番の要因がタクトだったと。
2011-01-24 00:36:50過去に縛られていた二人がお互いにそれぞれの未来をともに歩んでいけるというとても前向きな終わり方でしたねえ。ストレスは与えられても暗くならず、それでいてカタルシスは爽やかに。希望に満ちたエピソードだったと思います。
2011-01-24 00:42:00さて、ヨウ姉妹編は無事完結したけど、いよいよクライマックスに向けて第三部が次週から始まりますが……次、水着回かよ! 用意周到すぎて、なにがなんだかですが楽しみです。
2011-01-24 00:43:34