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先日の研修で中井久夫先生のお名前を久しぶりにお聞きしたので、日本評論社の「こころの科学」の「中井久夫の臨床作法」から興味深かったところを。
2016-01-28 22:36:47座談会「中井久夫に学ぶ」から 山中康裕(京都大学名誉教授)「先生は『僕は患者さんにはあまり訊かないし、しゃべらないし、黙っていることが多いんだよね』とおっしゃるのですが、それはまったく嘘です。」
2016-01-28 22:40:27「診察中に、隣の診察室の中井先生の声がうるさくて僕の患者さんの声が聞こえないので、先生もうちょっとしゃべらずに静かにしてくださったらいいのになあ、と思ったことが何度かあるのです。」
2016-01-28 22:41:31「そういう時に、診察が終わってから『先生、もう少し声のボリュームを下げて頂けないでしょうか』と申し上げたら、『山中くん、僕はしゃべっていないよ』と必ずおっしゃったのです。」
2016-01-28 22:43:09「あの時、僕が思ったのは、先生ご自身としてはしゃべっていないおつもりなのです。だけど独り言が出るのです。これは僕なりの考えなのですが、その独り言が患者さんにとってはすごくいいのです。ですからしゃべってはいけないという意味ではないのです。」
2016-01-28 22:45:12田中究(兵庫県立光風病院院長)「今どきの言葉で言う、OJT(On the Job Training)をどこで受けるかということですよね。精神科医の世界もどんどんマニュアル化されてマニュアルだけを覚えていく、あるいは技術的なものだけを身につけるというようになっています。」
2016-01-28 22:48:35「でも、我々のこの世界というのは、先輩から後輩に、技術の背後にある思考や、患者さんへの姿勢、雰囲気を伝えて、それを覚えていくことが大切だと思います。これはOJTでしかできないと思うのです。」
2016-01-28 22:50:27「中井久夫先生の新人教育」中里等(中里医院)「"往診のすすめ"は『精神科治療の覚書』にも書かれていますが、実際に経験すると、患者さんのことが何倍もリアルに理解できます。家の間取りとか家族の動きから、患者さんの実生活が浮き彫りになりました。」
2016-01-28 22:53:42(しかしね・・・私は仕事で「家庭訪問」をするわけだけど、事業所の施設・設備や同僚がいないことで「守られていない怖さ」は常に感じてる・・・それを感じつつ訪問するんだけどね)
2016-01-28 22:55:53(なお、私が生まれて初めて Togetter でまとめたのは2010年5月 「中井久夫で恋を語る」 togetter.com/li/21344 )
2016-01-28 22:58:40(「NHKのUSTREAM個人放送許可と中井久夫さんの阪神・淡路大震災の時の言葉」 kingstone3.seesaa.net/article/190198… )
2016-01-28 23:00:54(「災害がほんとうに襲った時」 中井久夫の全文が読めるようです kingstone3.seesaa.net/article/191716… )
2016-01-28 23:02:12