知っていますか?停止線を守るべき理由/過積載が罪な理由
停止線を守るべき理由
交差点設計には「導流路」という概念がある。その交叉点を曲がると想定される一番大きな車両(最大はセミトレーラ連結車)が曲がる際にどこを通ればいいか、その「帯」をひく。 イメージ(転載) blog-imgs-23-origin.fc2.com/a/d/e/adeck/bw…
2016-02-02 09:05:48導流路を基準に、今度は歩道のフチや停止線、ゼブラなどをひいていく事になる。 ちなみに導流路の幅や半径はすべてガイドラインがある。 amazon.co.jp平面交差の計画と設計-基礎編-交通工学研究会/dp/4905990637
2016-02-02 09:09:12なので、車両制限令などで規定されたサイズを守っている限り、主要道路の交差点は曲がれるように設計されている。 一方それをオーバーする車両を走らせる場合は事前にルートを確認し、また誘導車が他車を止めるなどする必要が出てくる。鉄道の陸送なんかはそう。
2016-02-02 09:13:08通れるかどうか確認するには、その車の通り道(軌跡)を作図することもある。これがなかなか面白い。 イメージ(転載) civilworks.jp/software/carli…
2016-02-02 09:19:07普通車の場合、今ではかなり性能が良くなって最小回転半径も狭まってるから、実際は想定よりもだいぶ余裕で通れたりする。だけど大型車はそうはいかない。 停止線を守ること、ぜひ守ってほしい。
2016-02-02 09:21:01過積載が罪な理由
舗装の受けるダメージはなんと重量の4乗に比例する。つまり10トントラック1台が舗装に与えるダメージは1トンの乗用車が1万台通った場合におおむね等しい。
2016-02-02 21:18:19計算するときは、車輪一軸あたりにかかる重さ(軸重)で計算するので、タイヤが多いトラックはダメージ軽減に貢献していることになる。
2016-02-02 21:21:53そうすると、例えば軸重10トンの規制を2割オーバーしているトラックは、規制を守っているトラックに比べて舗装に約2台分(1.2^4)、橋に約9台分(1.2^12)のダメージを与えていることになる。
2016-02-02 21:29:57NEXCO各社などは当然取り締まりを強化していて、悪質車両の告発も行っている。 例えばこの例 e-nexco.co.jp/pressroom/pres… 総重量が82.05tという驚きの重さ。
2016-02-02 21:46:53後輪が2軸なので、軸重はだいたい単純計算で25tくらいになっているだろうか。 基準が10tなので、2.5倍の超過。すると、舗装に与えるダメージは39台分(2.5^4)、橋(RC床版)に与えるダメージはなんと59604台分(2.5^12)というそれはそれは莫大なものになる。
2016-02-02 21:53:51※たぶんここまでの超過になると、おそらく4乗・12乗の式には当てはまらなくなっているんじゃないかと思う。実際にもっとひどいのかまだマトモなのかはわからん。
2016-02-02 21:55:04さっきの80tの車、軸重を25tとすると、1軸4輪ありそうだったから輪荷重は6tになってだいぶマシな数字になりそう。ただここからの計算方法はわからん。
2016-02-02 22:18:26おまけ話 交通量と舗装設計
さて、舗装の設計の話。 舗装の厚さによって、どれだけダメージに耐えられるかが大きく変わる。 一方で厚い舗装を作るためにはそれだけ掘り返す必要があり、とてもコストが掛かる。
2016-02-02 21:58:16大型車と普通車であまりにも舗装に与えるダメージが違うので、舗装厚さを決める際には普通車の交通量はすべて無視し、大型車交通量を元に計算する。 この指標は、N7(片方向3000台以上)からN1(15台未満)までに区分されている。 N1なら最小3cmだが、N7なら最小でも15cm必要だ
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