【金森修・広井良典・小松美彦「文明史の転換と科学批判」】

宗教学者 島薗進氏のツイートをまとめました。
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島薗進 @Shimazono

1【金森修・広井良典・小松美彦「文明史の転換と科学批判」】『情況』12・1月号《特集・科学技術政策と大学改革》d.hatena.ne.jp/hayashi9192/20… 所載の座談会がおもしろい。まずは文科省の「文系軽視通知」を取り上げ「理系重視の経済至上主義」についての金森発言を紹介する。

2016-01-31 20:33:42

M.HAYASHI’s Diary2(林真理備忘録)
2016-01-08
『情況』12・1月合併号
<特集>科学技術政策と大学改革
http://d.hatena.ne.jp/hayashi9192/20160108/1452207015

島薗進 @Shimazono

2【金森修・広井良典・小松美彦「文明史の転換と科学批判」】『情況』12・1月合併号。文科省2015年6月8日全国国立大学学長宛「国立大学法人等の組織及び業務全般の見直しについて」togetter.com/li/840213 「要するに、工学部系の知識、産業振興に直結するような」

2016-01-31 20:34:11

文科省の文系軽視の「通知」

まとめ 文科省の文系軽視の「通知」 宗教学者 島薗進氏のツイートをまとめました。 6702 pv 83 29 users 16

島薗進 @Shimazono

3【金森修・広井良典・小松美彦「文明史の転換と科学批判」】「知識ではないものを周辺化していこうという方策の現れでしょう」「しかし、もし本当にそれが文科省の狙いだとすれば、これは本当にどうしようもなく愚かなことで…いかに中央行政府が、長期的で文明論的な視野をもって国家運営を」

2016-01-31 20:34:24
島薗進 @Shimazono

4【金森修・広井良典・小松美彦「文明史の転換と科学批判」】「していこうという気概がないか、そのためのビジョンもないかということの、端的な表れ以外の何ものでもない。この通達については、理学部系の人も含めて、多くの場所からさすがにいくつかの批判が出てきているようではありますが」

2016-01-31 20:34:34
島薗進 @Shimazono

5【金森修・広井良典・小松美彦「文明史の転換と科学批判」】「日本人には悪いところがあって、心の中では納得していかなくても、「お上」がこう言っているんだから、とにかくそれに見合うように調整しましょうと動く場合が多いので、適当に調整し、調子を合わせているうちに、ふと気付いてみると」

2016-01-31 20:34:45
島薗進 @Shimazono

6【金森修・広井良典・小松美彦「文明史の転換と科学批判」】「文科系の学問の重要な伝統の幾つかが非常に衰微しているとか、そんなことになる可能性は小さくない」「確かに、第二次世界大戦の時にも、負けが込んでくると、文科系の学生だけを戦地に送り込み、理科系の学生を保護して」

2016-01-31 20:34:56
島薗進 @Shimazono

7【金森修・広井良典・小松美彦「文明史の転換と科学批判」】「戦力増強のための知識源にしたとか、そんな話はあって、戦時体制の場合、それにはそれなりの合理性があったとはいえる。しかし、この逸話がはからずも象徴するように、文科系の勢力を削ぐということは、文明論的、文化的な蓄積に」

2016-01-31 20:35:07
島薗進 @Shimazono

8【金森修・広井良典・小松美彦「文明史の転換と…】「ダメージを与えるだけではなく、社会の全体的方向性に対する批判的視座というか、違う価値観というか、その種の外在的批判を実行できる人間を潰すことにも繋がる…ただでさえ困難な科学批判を、一層困難にするための政策だといえるわけです。」

2016-01-31 20:35:33
島薗進 @Shimazono

9【金森修・広井良典・小松美彦「文明史の転換と科学…】「そういう社会というのは、短期的な産業振興を自転車操業的に続けていくこと自体が目的となり、そのためには絶えず、それなりに技巧的ではあるが、批判的意識はほぼ欠如した小粒なテクノクラートみたいなのばっかりが跋扈する社会になります」

2016-01-31 20:35:56
島薗進 @Shimazono

10【金森修・広井良典・小松美彦「文明史の転換と科学批判】「そんな社会でも政治的、経済的中枢にいる人間たちが抜群の天才揃いというのならまだいい。しかしそれもまた現実離れした空想に過ぎない。それほど卓説したとな言い難い権力中枢の意向を巧みに読み取り、それに従って微調整をするような」

2016-01-31 20:36:38
島薗進 @Shimazono

11【金森修・広井良典・小松美彦「文明史の転換と科学批判」】「人間ばかりが簇出する社会では、文化的な刷新的展開はとうてい望めそうにない。」「それは実に深刻なことです。いまからでも遅くはない。文科省の役人には自分たちの行為の意味を熟考して、考え直してほしいと心から思いますね」(続)

2016-01-31 20:36:52