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照明機材の盛り合わせ @lightingkizai「地明かりに何灯使えばいいかわからない問題」の解決策

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照明機材の盛り合わせ @lightingkizai

初めて行く劇場や特殊な形状の舞台で起こりがちな、「地明かりに何灯使えばいいかわからない問題」の解決策を考えましたので、共有します。

2016-02-05 02:44:29
照明機材の盛り合わせ @lightingkizai

1. パソコンのWordで頂角50度の二等辺三角形を作ります。(適当な正三角形を作って、図形の縦横比を100% : 93.2%にしてください) 50度は、一般的なフレネル灯体のドン開きの照射角です。 pic.twitter.com/4qinIZFRqK

2016-02-05 02:44:44
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2. 紙に、今回の舞台の間口とバトン高を書きます。縮尺は1間=6cm程度で描くとよいと思います。 ここでは仮に、間口3間、バトン高4.2mとします。 そして、身長1間の役者を立たせます。(役者も切り抜きで作るとベター) pic.twitter.com/yJgsam3pL5

2016-02-05 02:46:33
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3. そこに、先ほどの50度の三角形を貼ります。 三角形どうしが交わる点が役者の頭より上なら、途切れずに適切な地明かり(トップ)です。 この劇場では、間口1間あたり1発の灯体でトップを賄えることが分かります。 pic.twitter.com/mzu9J8yCaT

2016-02-05 02:47:44
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4. では次に、バトン高3.1mの劇場ではどうでしょうか? このくらいタッパの低い小劇場もたくさんありますよね。 先ほどと同じように間口1間につき1灯吊ると…? pic.twitter.com/wXGcwciy3B

2016-02-05 02:47:57
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5. このように、照射範囲が重なる部分で役者の頭が途切れてしまいます。 これは適切なトップ地明かりとは言えません。 どうすればよいでしょうか? pic.twitter.com/vA9H5Ztuwh

2016-02-05 02:48:10
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6. ひとつめの解法は、単純に同じ向きの灯体数を増やすこと。 単純ですが、灯体数が多くなりますし、両端の灯体の光線が袖幕や壁に当たりすぎるかもしれません。 pic.twitter.com/ZYAFRqcPWj

2016-02-05 02:48:53
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7. ふたつめの解法は、カミシモの灯体を外側に寄せ、少し内側に振り向けること。 三角形の切り抜きを作ると、この手のシミュレーションが簡単ですね。 pic.twitter.com/ueLISq6QE6

2016-02-05 02:49:14
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8. みっつめの解法は、このような向きの明かりを追加すること。 「ナナメ」「ブッチ」「ブチガイ」などと呼ばれる明かり。 pic.twitter.com/CS4uOWVgEb

2016-02-05 02:49:32
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トップについてのみやりましたが、前から見た図だけでなく横から見た断面図も併用すれば、シーリングやフロントサイド等も同様に考えることができると思います。

2016-02-05 02:50:30