【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第82話「袁術の最期」 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」01】 第82話でございます。 前回、曹操から自由になりたいということで袁術討伐に名乗りをあげた劉備玄徳。曹操から5万の兵を借り、徐州に向かいます。徐州城では、車胄(しゃちゅう)が留守の役目をしていて、玄徳を出迎えます。

2016-02-13 15:41:24
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」02】 玄徳は、車胄に偽帝・袁術を討つために来たと言いますが、その本心は明かしませんでした。なぜなら、車胄は曹操が玄徳の代理として残した曹操の腹心。うかつなことはしゃべれないと考えていました。ともあれ、久々に徐州に戻った玄徳は宴会に。

2016-02-13 15:43:41
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」03】 張飛も、家に帰った気がすると上機嫌。今日のところは長旅の疲れをいやしてくれという玄徳は、明日からは袁術の動きを調べ、それに備えなければならぬと、すでに臨戦態勢で臨んでいます。

2016-02-13 15:45:06
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」04】 一方、淮南の袁術の方の動向がダイジェストで描かれています。自ら皇帝を名乗った袁術は、莫大な費用をかけ宮殿を作ったりしていました。しかし、そのために民に重税をかけ、暴政の上にまた暴政を敷く状態。人々は食べるものさえない有様。

2016-02-13 15:47:19
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」05】 民心は離れ、家来からも逃げ出すものが後をたちません。さすがの袁術もこれには参り、持て余した皇帝の位を兄の袁紹に譲り、自分の身を守ろうと考えます。その旨を認めた手紙を袁紹に送ります。

2016-02-13 15:49:13
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」06】 袁紹はというと、公孫瓚を滅ぼし意気上がっていた状態です。袁術の申し出を喜んで受け、「河北(かほく)」に来るならば、あとの面倒はみてやるという返事をします。

2016-02-13 15:50:50
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」07】 袁術はあっさり淮南を捨て、河北に移動を始めます。皇帝の御物・財宝、宮廷内の調度品だけで数百両の車を要し、後宮の女人や一族をのせるロバ、さらに兵士、その家族も含め大行列となりました。これが袁術の命取りとなります。

2016-02-13 15:53:27
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」08】 袁術のこの動きは徐州の玄徳たちも知ることになります。玄徳は今こそあの義帝を叩き潰すと、ただちに5万の兵を率いて出陣します。玄徳は、袁術の派手な大行列を見て、あれだけのことをするには随分人々を苦しめただろうと推測します。

2016-02-13 15:55:30
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」09】 一方、袁術軍の主力を率いる紀霊は、玄徳の軍を見て反撃を開始します。しかし、張飛と一騎討ちをし、あっさりやられてしまいます。浮足立った紀霊軍は敗走します。前方の敵を蹴散らせないことに苛立つ袁術は、後ろの兵を出すように指示。

2016-02-13 15:58:13
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」10】 しかし、その伝令が射られてしまいます。玄徳の伏兵かと袁術は槍を持ちますが、どうやら相手は正規の兵ではなく山賊でした。山賊の狙いは袁術たちの財宝。混乱している間に、徐州軍は袁術軍の陣を次々撃破しています。

2016-02-13 16:03:04
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」11】 こうなったら戦うどころではありません。袁術は逃げるように指示します。しかし、そうはうまく行きません。財宝を並ぶ行列は強盗や盗賊の格好の獲物。夜になると次々に襲いかかってきます。昼は玄徳軍の追撃、夜は盗賊の襲撃と休む暇はありません。

2016-02-13 16:05:02
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」12】 袁術軍の被害は甚大。江亭(こうてい)にたどり着いた時は味方の数は1000人に満たないもの。一族の者か女子供で戦力としては微弱なものに。さらに季節は6月、中国でもっとも暑い時期です。歩けなくなった者はどんどん落伍します。

2016-02-13 16:07:27
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」13】 さらに食糧が底をつき、次々に餓死者が現れ、最後に残ったのは袁術と袁胤(えんいん)の二人だけ。灼熱の大地をあてもなく歩く二人。そこに一軒の農家を発見します。これで助かったと家の扉をたたきます。

2016-02-13 16:09:45
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」14】 そこに出ててきたのは、一人の善良そうな農家の男。しかし、袁術が、帝の袁術じゃ、み、水を持って参れ、とこの期に及んで命令口調。袁術と聞いてい顔色が変わった農家の男は、水の入った壷を倒してしまいます。

2016-02-13 16:11:48
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」15】 その男の行動に驚く袁術。農民は、「さっきまで水はあったがね、今なくなっちまった。血ならまだ少しは体に残っているがね、それ以外はみんなお前に吸い取られてしまったからな」と言います。

2016-02-13 16:13:42
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」15】 男が「今度は俺の体を切り刻んで本当の血まで吸い取りなさるのかね」とダメ押し。たとえ水一杯でも袁術のためにはなにも差し出すつもりはないということです。おおお、とひざから崩れ落ちる袁術。「俺はもう一人の民も持たぬ国王だったのか」

2016-02-13 16:16:08
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」16】 「水の一杯も恵んでもらえぬ国王だったのか、そこまで人の心は離れていたのか」と叫んで喀血し、倒れます。袁胤が近寄りますが、すでに袁術は絶命していました。野望多き袁術の最期です。

2016-02-13 16:18:01
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」17】 袁術が最後に欲したのは水ではなく、蜂蜜水だったとう作品もありますが、灼熱の大地を飢えと乾きに苦しんだ挙句に求めるものといったら、やはり水で正解かなあと思います。一度は栄華を愉しんだ男が、最期は絶望の淵に追いやられてしまいました。

2016-02-13 16:21:15
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」18】 民をいたわることなく、暴虐の限りを繰り返した挙句破綻し、自分の身を守るためだけに国を捨てた報いはきっちり受けたわけです。そのため、袁術にはあまり同情が集まりません。むしろ、水瓶を倒した農民の男に喝采が送られています。

2016-02-13 16:24:03
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【横山光輝「三国志」講座82「袁術の最期」19】 玄徳をこれまで苦しい立場においやっていた原因であった呂布と袁術といった存在がこれにて退場します。しかし、玄徳には胸に秘めた曹操との対決が残されています。その後の玄徳の動きについてはまた次回に。 今回はここまで。

2016-02-13 16:26:24