さぬき映画祭2016　劇場版機動戦士ガンダム一挙上映　富野監督・本広ディレクタートークまとめ

カセレーリエ粘液ップ🚀 @hagetenai

ゲスト登壇：富野由悠季監督　本広克行ディレクター 司会：小橋めぐみ 劇場版機動戦士ガンダム（Ⅰ）上映後 富野　長いものになってしまった。ラストの戦闘は余分だが切っちゃうと演説が立たない。母との別れで終わるより戦闘シーンが入る方が演説がかっこいい。

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富野　高松には公開当時に来た。立ち食いうどんを食べた、ちょっと郊外にあるところで。 本広　ガンダムはバイブルだった。徹夜で並んで観た。ここで当時富野監督と出会っていた。

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富野　（ガンダムⅠのシーンについて）鳥取砂丘だと言うが私は断定はしてません。

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富野　（観客について）この年齢では普通見に来ない。若い人はいる？

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富野　なんか魅せる映画なんだよねぇ 本広　当時の天才たちが作った映画。気を抜く間がない。 富野　それには理由があって、3コマ落ちなので1コマ切ると復元できないから 富野　意外とたっぷり魅せる。若かりし頃の僕、天才

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本広　さらにイデオンを観て打ちのめされた 富野　ここでは関係ないでしょイデオン 本広　メシアが凄かった 富野　物語の能力がないから「皆殺し」にした。必殺兵器なのよね。アニメだからやってもいい。リアルではやっちゃいけない。

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富野　リアリズムで皆殺しをやろうって人達がいる。歴史的にもいる。それはこの一年勉強した。 富野　リアルな物語を作れるんじゃないかとも思う。やっちゃいけない。

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富野　ONE PIECEの尾田栄一郎に憧れてる。ああいう風に次々に作れたらいいのに。体力がない。悔しい。 本広　実写も思うようにはいかない。役者はわがままですから。

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富野　作り上げる体力は大事。坐骨神経痛でずっと痛み止めを3年間続けている。この一年頑張ってる。今頑張っているという言い方がある。

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富野　ガンダムを全部見なきゃいけない時があった。〇〇なテレビの企画マンが「アムロ、行きます」を何回言ってるかというのを数えた。一回しか言ってなかった。 あなたが企画したの？（否定する本広ディレクター）

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小橋　「アムロ行きます」って普段よく使いますよ。 富野　ハッ!？　（←はぁ？何言ってんの？みたいなニュアンス） 富野　こういうときに大人の言葉遣いがあります。「ありがとう」

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本広　昨日の交流会はみんな富野さんの話を正座して聞いている様だった。ピンと硬直して。犬のしつけみたいに。 富野　そう？リラックスしてたでしょ？ 本広　監督がほぐしてくれますからね。監督と喋った人は「香川来て良かった」と言っていた。もっと言って。呼んだ俺がオイシクなる。

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本広　来年はイデオンやりましょう！ 富野　イデオンはこれでは辛い 本広　もっと大きなスクリーンでやりましょう！イデオンでっかいから 富野　ダブらしが見えるのちょっと嫌なんだよね。

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富野　今観てて思ったが、話が面白ければ背景・作画はほどほどでも良いんだよね。 本広　イデオンは作画も背景も良いですよ。 富野　そう？時代もある。迂闊には言えないが今の方が30年前より上手くなっている。

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本広　ガンダム作った方たちってお互いを悪く言いますよね。ビートルズと一緒でそうやって名作ができる。本当は仲が良いんですよね。今は周りに敵がいないんじゃないですか？ 富野　みんな敵の様な感じがしている。よってたかってイジワルされている。

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ゲスト登壇：富野由悠季監督　本広克行ディレクター 司会：小橋めぐみ 劇場版機動戦士ガンダムⅡ　哀・戦士編　上映後トーク （小橋さん、本広さん登壇、富野さん現れず） 本広　みなさんトイレ休憩いってくださいね。過酷だから。巨匠は今それトイレです。

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本広　哀・戦士編はやっぱり良かった。大スクリーンで観るのは凄く良い。 小橋　手作り手描きで。 本広　後ろの方だとちょっと距離があるけど、前の方だと絵の空気感もわかったのでは。そういうのも含めて映画だなぁって。劇場大きい所にすれば良かった。

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（富野監督登壇途中で幼児から何か手渡される） 富野　あ、アリガト。

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富野　昔はシアターに入り口がたくさんあった。途中で出入りするのもＯＫ。（今回の会場に出入口は1つ） 出入りが憚られる今みたいな形の方が異常で、こうなってからは窮屈で観に来れない。映画はズルズル観られるもんなんです。 本広　昔は何回も観ていましたね。

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本広　監督もうちょっとセンターへどうぞ。 富野　僕がいる所がセンター、ここにいてもセンター　（会場　笑）

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富野　本当に申し訳ないと思うのは映画は1時間45分までで、それ以上長いのは映画ではない。 本広　生理現象がありますからね。 富野　もう一つ歴史の話をすると、江戸時代の歌舞伎は一日中やってた。出入り自由で。舞台とはそういうものだった。

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富野　今はいろんな物があるからこういうスタイルになってる。歴史があってこうなっているので今みたいに気に入らないとか言っちゃいけない。 本広　確かに昔は、ラストシーンから観て、始めから観て、もう一度観たいとよくやってましたね。