渡邊芳之先生ynabe39の「昔は「貧乏な家に生まれても教育を受ければ貧乏から抜け出せる」というのが「環境論」だったのが「貧乏な環境に生まれたら教育も受けられない」のが「環境論」になってしまった。」

アニメや漫画の主人公の持つ「力」も「努力」「根性」から「生まれつき」「血統」「前世」などにシフトしたのではないか。
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渡邊芳之 @ynabe39

千の風になって。

北海道帯広市 · twilog.org/ynabe39

渡邊 芳之(わたなべ よしゆき、1962年4月22日 - )は日本の心理学者。帯広畜産大学人間科学研究部門(人文社会・体育学分野)教授。博士(心理学・東京国際大学)。 佐藤達哉、尾見康博との共同研究を中心に心理学論、心理学史、人格心理学や血液型性格分類の批判的検討などの分野に論文・著作を持つ。趣味はレコード蒐集。
http://ja.wikipedia.org/wiki/渡邊芳之

渡邊 芳之 -帯広畜産大学-
http://www.obihiro.ac.jp/ichiran/watanabe_yoshiyuki.html

 

湯ノ沢 悠 @yunosawa

このくだりが強烈過ぎて、ヘンな人に出くわす度にコレを思い出してしまう pic.twitter.com/StaI8Mkd5B

2015-09-22 21:48:07
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お菓子っ子 @sweets_street

support.nii.ac.jp/ja/cib/manual_… 歴史クラスタの一部が「フランス革命は血塗られた革命だからあかん」みたいな主張してるの見るけど、極論に過ぎませんか。血塗られてるのは事実ですけどね。でも、僕らは先人が流血と試行錯誤のすえに掴んだ自由や平等の恩恵受けて生きてるんですから

2016-02-22 02:48:39
お菓子っ子 @sweets_street

有名人の悪口を好きに言えたり、誰でも公共施設や社会保障を利用できたり、財産を問答無用で取られることがなかったりするのも、自由、平等、人権の裏付けがあってのことです。自由や安全は権力者が気まぐれで与えるもんじゃなくて、生まれながらに持ってるもの。その流れを作った意義は大きいですよ

2016-02-22 03:05:17
渡邊芳之 @ynabe39

進化や生存の仕組みと倫理や道徳を混同しないというのはとても大事なことだ。「科学の時代」ではそういう生物学的誤謬がかえってひどくなるようにも見える。

2016-02-22 05:48:18
渡邊芳之 @ynabe39

「〇〇は環境で決まる」というのがポジティブな可能性に聞こえた時代とネガティブな足枷に聞こえる時代。

2016-02-22 05:55:11
渡邊芳之 @ynabe39

われわれ世代が若い頃に植え付けられた「遺伝論より環境論のほうがヒューマニズムでリベラル」という感覚はいまの若い人にはまったく通じないです。

2016-02-22 05:57:02
渡邊芳之 @ynabe39

人々が「環境」に押し潰されていて、その環境を変える金もチャンスもない時代に環境論は人気がないです。むしろ「環境によって邪魔され損なわれているはずの生来のもの」のほうに魅力を感じる人が多くなるのでは。

2016-02-22 06:01:45
渡邊芳之 @ynabe39

「環境で決まるんだから変えられるだろう」と考えた時代と「環境で決まるんだったらずっとこのままだろう」と考えるしかない時代。

2016-02-22 06:04:18
うっち @photojoker413

@ynabe39 格差社会ですからね。たとえば政治が家業となっている状況では、環境というのが遺伝より重大だと認識されてしまうわけです。

2016-02-22 06:04:35
渡邊芳之 @ynabe39

同じ理由で「環境論のほうがポリティカリーコレクト」だというのも古い感覚だと思う。いまや遺伝論のほうがポリティカリーコレクトな場面がすごく増えている。典型的なのが発達障害の原因論。

2016-02-22 06:12:21
渡邊芳之 @ynabe39

「遺伝と環境」というのは「科学の問題」である以前に著しくイデオロギーの問題で、それは時代や時代精神に大きく影響されます。「環境の時代」もまたいずれやってくると予言します。

2016-02-22 06:14:10
@hamumania

金持ちの家に生まれるか貧乏人の家に生まれるかである程度将来が分かれるというのはリベラルなんだろうか twitter.com/ynabe39/status…

2016-02-22 16:59:07
渡邊芳之 @ynabe39

まさにこれ。昔は「貧乏な家に生まれても教育を受ければ貧乏から抜け出せる」というのが「環境論」だったのが「貧乏な環境に生まれたら教育も受けられない」のが「環境論」になってしまった。

2016-02-22 21:33:49
渡邊芳之 @ynabe39

そしてむしろ「恵まれない環境に生まれ育っても先天的に優れた力を持っている」というようなことのほうが「希望」になった。

2016-02-22 21:35:12
渡邊芳之 @ynabe39

環境が変えられる時代には環境論がヒューマニズムで、環境が変えられない時代には遺伝論がヒューマニズムになる。

2016-02-22 21:36:57
渡邊芳之 @ynabe39

アニメや漫画の主人公の持つ「力」も「努力」「根性」から「生まれつき」「血統」「前世」などにシフトしたのではないか。

2016-02-22 21:39:30
お菓子っ子 @sweets_street

twitter.com/ynabe39/status… 最近、ネット小説をよく読むんですが、現代世界でうまくいかなかった人が異世界に転生して現代世界の知識活かしたりチート能力を神様からもらったりして大成功する小説がやたらと多いです。地道に努力して成功する小説はあまり見かけません

2016-02-22 21:42:02
お菓子っ子 @sweets_street

「自分はこのままではだめだ。努力して勝ちたい」から、「そのままの自分で成功したい。環境が変われば勝てるはず」の方が受ける時代なんでしょうねえ

2016-02-22 21:44:07
セルゲイ✨✨ξ(Ծ‸Ծ)ξ @Sergei_Almost

@ynabe39 貧乏だけど素質のある子に環境を与えて、貧乏から脱出させた結果、貧困層に素質のある子が減っている側面もありそうです。 勉強してる貧困層の小学生より勉強していない富裕層の小学生の方がテストの成績が良かったというニュースもありましたし。

2016-02-22 21:45:13
お菓子っ子 @sweets_street

実際、良くできた「前世知識利用して大成功」小説や「神様からもらったチート能力で大成功」小説は面白いんですよ。努力したり苦戦したりして下がり調子の場面が少なくて、ずっと上り調子だから読んでてスカッとする。僕は漫画でも主人公が苦戦するシーンとか苦手だし

2016-02-22 21:49:17
C.Belmont @chihirobelmo

@ynabe39 話はそれますけど、努力する方向がちょっと間違っている感じのする「アオイホノオ」とか、まったく努力しないけど口が上手くて周りを救ってしまい自分は転落する「描かないマンガ家」とか、自分が最近読んだものだとこういう変化球があって面白いです。

2016-02-22 21:51:36
渡邊芳之 @ynabe39

「人間は変わる、変えられる」という環境論が「変われない奴が悪い」という「自己責任論」になってしまったというのも大きい。

2016-02-22 21:51:45
渡邊芳之 @ynabe39

1960年代に「夢」だったものがしばきあげの道具になってしまった。ワタミなんかだって言ってみれば「環境主義」なんだろうし。

2016-02-22 21:59:47
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